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Netflix「グッドモーニングヴェロニカ」ネタバレ感想|パンチの効いたラスト

Netflix初のブラジルドラマだそうですが、ブラジルならではと思われる事情が絡んでいたりもして、いやー面白かったです。

冒頭、「Good morning Veronica!」とタイトルが、作品が始まるセリフになっているのも粋です。今作はシーズン1で全8話のドラマになっています。

それでは早速、感想を綴ってみたいと思いますが、ネタバレも含まれますことをご了承くださいませね。

作品概略

原題:good morning veronica
製作年:2020年
製作国:ブラジル
キャスト:タイナ・ミューレル、カミラ・モルガド、エドゥアルド・モスコヴィス
監督:ログ・デ・ソウザ、イザベル・ジャグアリベ
原作:ラファエル・モテス、イラナ・カゾーイ

原作は、2016年に発売された犯罪学者イラナ・カゾーイと小説家ラファエル・モンテスの共著による犯罪小説。

ざっくりあらすじ

サンパウロ警察殺人課の事務官ヴェロニカは、警察署内にいたある日、目の前で女性が拳銃自殺。

その事件を追うとともに、ヴェロニカがテレビで告げた電話番号にかけてきたジャネチという女性を助けるための調査をしていると、様々な不可解な出来事に遭遇し、闇の組織を掘り起こすことになります。

ヴェロニカは、闇の組織とどうかかわっていくのか?

感想

行方不明になった恋人のことで、警察署を訪ねてきた女性の様子がおかしいと感じたヴェロニカ。

大丈夫?と近づくと、その女性はヴェロニカの目の前で銃自殺を図ってしまいます。

ヴェロニカは、警察署で事務官として働いていたものの、その女性の身元調査をしていて浮かび上がってきたのが「出会い系サイト」を利用した詐欺。

他の被害者とコンタクトを取ることができたヴェロニカは、詐欺事件として捜査を始めたものの、女性刑事のアニータは事件を軽んじている様子。

真相に迫ったかっ?!と思いきや、アニータの邪魔が入ったり、バカにされたり、事件そのものをちゃんと捜査する気持ちがあるのか?と思われるような言動に不信感を抱きます。

同じ女性なのに、被害者に対する態度が不遜だし、こんなヤツに「何か気づいたことがあったら言って」と言われても、心の内を打ち明ける気持ちにはならない。

美人だけど、いやーなヤツなんですよ、アニータって。

画像引用元:IMDb

ヴェロニカの父

ヴェロニカには、警察官だった父が母を殺し、自殺を図ったのち生きる屍となって施設に残された父がいるという暗い過去があります。

この事件によって、ヴェロニカも辛い思いをしてきたんだけど、実は父によるこの事件には大きな陰謀が隠れていました。

父親が施設に入ってからは、ヴェロニカの上司でもあるウィルソン本部長が父親替わりとなって、ヴェロニカの身を案じているんだけど、後半、このウィルソンも大きな陰謀による事件に巻き込まれます。

出会い系サイトの犯人

ヴェロニカの推察と調査により、出会い系サイトを利用して知り合った女性を騙していた男を逮捕するに至ります。

無事、逮捕したことを協力してくれた被害者の女性と喜び合うんだけど、喜びもつかの間、すぐい釈放されてしまいます。

それを知った被害者の女性が「ここはブラジルだから」と泣きながら言うんですね。収賄や偽造がどんな業界でも当たり前に行われている可能性があるかもしれない世の中に、被害者は打ちひしがれます。

日本ではまず考えられないけど、収賄や偽造がないとは言い切れない。結局、世の中って力のある者が動かしていくんだろうか、とその理不尽さにイラっとしますけどね。

もうひとつの凄惨な事件

流産して、夫に付き添われ病院から家に戻ったジャネチ。夫はジャネチを心配しているかのようでいて、実はものすごいパワハラ夫

ジャネチは、流産したことを夫に誤っているのに、満足に息子を生むこともできない役立たず、と罵倒するようなサイテーのオトコです。

夫のパワハラって、世間の目に晒されることはないし、恐怖と力関係で従わせている卑劣な関係だから観ているだけで胸糞悪くなります。

でね、ジャネチは恐怖からひとりで行動することができなくなっているんだけど、ある日、ヴェロニカが「困っている女性がいたらここに電話してください」と警察署の電話番号を知らせたテレビを見ていて、意を決して電話してみるんです。

それでも、必要なことを言えずに電話を切っちゃうんだけど、電話番号から住所を割り出してヴェロニカはジャネチを訪ねます。

これが、もうひとつの事件へとヴェロニカが関わっていくきっかけとなります。

ジャネチの夫

ヴェロニカがジャネチに接触したことで、様々なことがわかってくるんだけど、実はジャネチの夫がとんでもないサイコ野郎だったんです。

それが怖いのよー。ジャネチも夫の犯罪の片棒を担いているし、最終的によろしくないことをしでかしているんじゃないか?とは思っているんだけど、自分の中で夫や自分の行動を正当化しようとするわけ。

夫に束縛され、家の電話を使えばリダイヤルで調べられ、遂には家の中に監視カメラまで設置され、ドアには外からチェーンで縛って出られないようにされちゃってる。

逆らえば暴力を振るわれる毎日で、実家に連絡することすら禁じられているんですね。

そんな中で、夫に逆らおうというパワーは生まれてきっこない。

それはジャネチが弱いから、勇気がないから、と思う人は、自分以外の人に対して、心を寄せて物事を考えることができていないと私は思うかな。

人は様々な環境で育ち、性格を受け継いだり形成したりしているわけで、人を非難する資格は誰にもないわけです。

夫はサイテーなサイコ野郎なんだけど、そんな風に育ってしまったことにも原因があり、だからと言って非道なことをやらかしていいことにはならないけど、ある意味、夫も被害者だったりするわけです。

ヴェロニカの正義

ヴェロニカは、ジャネチが夫からパワハラを受けていることを確信して助けようとするんだけど、そのことを本部長に訴えてものらりくらりとかわされる始末。

しかもジャネチの夫は軍警察の中佐で、どうやらブラジルでは軍警察が警察官より力を持っているらしく、警察内ではジャネチの夫を調査することに及び腰。

じゃあいいわよっ、とIT担当のネルソンに手伝ってもらってジャネチを救出しようとするんだけど、何故か妨害されたり、襲われたりしちゃうんですね。

ジャネチを助けたい!というヴェロニカの正義感は理解できないことはないけど、自分の身や家族にまで危険が及ぶかもしれない中、それでもその正義を全うしようと思うものか?ってとこには、若干の疑問が生じましたけどね。

そして、父が残した資料から、ヴェロニカはある養護施設に辿りつきます。そして、そここそが父の事件の真相と関係し、更に闇の組織の源だということがわかります。

自分の父親が起こした事件の真相を知りたいという気持ちもわからなくはないけど、自分の命を懸けてまで知らなくちゃいけないことなのか?と、ここも多少の疑問を感じましたけどね。

父親の事件とジャネチの夫、更にはヴェロニカと犬猿の仲である刑事のアニータや本部長のウィルソン、やがて全てがつながっていきます。

パンチの効いたラスト

1話ずつ見応えのあるドラマに仕上がっていて、次第に闇の組織のことが明らかになっていく運びが飽きずに観られる秀逸なドラマでした。

そうなっちゃうのか・・・と若干がっかりしながら観ていたラストは、思いがけないパンチの効いたドンデン返しが待っています。

やるじゃん!って感じ。

ただ、夫も子供もいて家族仲がとてもよかったヴェロニカの選んだ道が家族ではなく、別の道だったことに違和感はあったけど、ドラマの運びとしてはそっちの方が面白いかな。

まとめ

シーズン2は予定されていないようだけど、次回作を期待させるようなラストシーンになっているし、小説は2020年に続編が出版されるようです。

ということは、もしかしたらシーズン2が観られるかもしれない、と期待しちゃうな。

ジャネチのサイコ野郎な夫がやらかすことが少しだけ残酷だけど、サスペンス系の作品がお好きな方にはおススメです。

1話ごとの終わりに「あなたや知人が暴力や虐待を受けていて救済策を見つけたいなら」というメッセージと共にURLが表示されています。

そこにアクセスしてみると、日本語ページもあるサポートサイトになっていました。

もし、何らかのサポートを必要としている女性がいたら、もしかしたら参考になるかもしれないので、アクセスしてみて下さいね。ひとりじゃ解決できないことってたくさんあるし、人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなるはずです。

サポートサイト
https://www.wannatalkaboutit.com/jp/