2019年12月13日に配信がスタートしたNetflixのオリジナル映画「6アンダーグラウンド」ご覧になりました?CMで見かけてから楽しみにしていた作品です。
アドレナリン出まくります。瞬きも呼吸も忘れます。
アクション映画、中でもカーアクションが大好物なので、映画のしょっぱなから繰り広げられる怒涛のカーアクション、そしてえげつないほどぶっ壊される車の数に圧倒されまくり興奮します。
しかも、アンダーグラウンドで世界を救おうとするキャストの豪華なこと!これ、スクリーンで観たかったな・・という思いはありましたが、アイリッシュマンに続きまた大作を世に送りだしちゃったNetflixに脱帽です。
ま、スクリーンで観ていたら、ホントに息するの忘れて窒息してたかもしれませんけどね。
では、豪華なキャストと鑑賞した感想を綴ってみたいと思いますが、感想にはネタバレも含まれますことをご了承くださいませね。
Contents
作品の概略
原題:6 Underground
製作年:2019年
製作国:アメリカ
監督:マイケル・ベイ
脚本:レット・リース、ポール・ワーニック
製作:マイケル・ベイ、イアン・ブライス、ライアン・レイノルズ他
「ターミネーター:ニュー・フェイト」を共同製作した中国のテンセントが所有する、アメリカの映画製作会社「スカイダンス・プロダクションズ」と共同で製作したNetflixのオリジナル作品。
脚本を担当した「レット・リース」と「ポール・ワーニック」は、共に「ゾンビ・ランド」「デッド・プール」も手掛けている。
監督は「トランス・フォーマー」を手掛けた「マイケル・ベイ」
マイケル・ベイは、車のCMを手がけた経験が演出に活かされ、スティーヴン・スピルバーグから「車をカッコよく撮らせたら彼の右に出る者はいない」という評価があり、また女性をセクシーに撮ることでも定評があるそう。
なんと!今作では、爆破・破壊などに使用した車両は750台以上になったとのこと。今作では、その破壊力と女性のセクシーショットが存分に楽しめる。
豪華な7人のキャスト
1(ワン)リーダーの億万長者
ライアン・レイノルズ
1976年10月23日生まれ、カナダ・バンクーバー出身。身長188cm。妻は女優のブレイク・ライブリー。ブレイク・ライブリーの前の妻はスカーレット・ヨハンソン。
2010年には、ピープル誌が選ぶ「最もセクシーな男」にも選ばれています。「デンジャラス・ラン」「デッドプール シリーズ」等に出演。
今作では、あらゆる機器に使われる磁気を持ったパーツを子供の頃に開発し、それが元になって億万長者になり自費で活動するチームのリーダー「ワン」役。
アンダーグラウンドで世界の平和を目指すチームを率いるリーダーなんだけど、任務の成功を優先させ、ちょっと非情なところが見え隠れするものの、最後は「やっぱり血の通った人だったのね」と感じさせられます。
2(ツー)元CIA捜査官
メラニー・ロラン
1983年2月21日生まれ、フランス・パリ出身の女優・モデル。
「イングロリアル・バスターズ」「グランド・イリュージョン」等に出演。2013年に結婚した夫との間に息子ひとり。
元CIA捜査官だけあって、滅法強い。クールで動じないけど、セクシーさも併せ持つ完璧なオンナ戦士って感じ。
砂漠の中、白いスーツを着て黒い車に寄りかかり、白いスカーフを風になびかせ登場するシーンは、カッコよすぎます。
演出しすぎだろ、なんてことはない!カッコイイおんなはかっこよく登場する、これこそエンターテイメントの鉄板ですもの。
3(スリー)元ヒットマン
マヌエル・ガルシア=ルルフォ
1981年2月25日生まれ、メキシコ出身。
最初のアメリカ映画出演作は「Bless Me, Ultima」、「ロストマネー/怒りの報酬」にも出演。
強面のヒットマンなんだけど、施設にいる母親を定期的に見舞う愛情深いところも。ツーとは恋仲?それともドライな肉体関係だけ?どちらとも取れるんだけど、ラストには二人の関係に変化が訪れます。
敵に投げた笑気ガスを吸い込み、ヒットマンとして全く使い物にならなくなったところをツーに助けられたりして、完璧な仕事人になり切れていないドジなところも魅力。

4(フォー)スカイウォーカー
ベン・ハーディ
1991年1月2日生まれ、イングランド出身。「ボヘミアン・ラプソディ」でロジャー・テイラーを演じています。髪型が違うと全く印象が異なりますね。

スカイウォーカーというくらいですから、軽々とビルの屋上を移動し、地面に降りてきません。「パルクール」ってヤツですかね。
そんな特技を生かして、どんなところでも行ってのけちゃうんだけど、ある時敵に囲まれ窮地に陥ります。それを助けたのが、セブン。多くの言葉は交わさないけど、2人の間には熱い友情が生まれたはず、と読んでます。
5(ファイブ)ドクター
アドリア・アルホナ

1992年4月25日生まれ、プエルトリコ生まれ、メキシコで育ち、12歳のときマイアミに移住。だからか!エキゾチックな容貌が魅力的です。
「トリプル・フロンティア」「ライフ・オブ・ザ・パーティ」に出演。


冒頭、撃たれた仲間の身体に残っている弾丸を摘出する手術を車の中でやってのけちゃうという無謀なシーンがありまして、そこで活躍するのがファイブ。
現実的にはあり得ないシチュエーションをブチ打ち込めるのが映画ですから、そこは楽しみましょう。でも、血に弱い人はドキドキしちゃうかも。
6(シックス)ドライバー
コーリー・ホーキンズ
1985年6月12日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身。「グランド・イリュージョン」に出演。
抜群のドライブテクニック。圧巻です。個人的に車の運転が下手なオトコは、どんなにイケメンでもNGな私。反対に、少しくらい変顔なオトコでも素晴らしいドライブテクニックがあれば惚れてしまうかも。
という好みを持っているので、シックスのテクニックはほぼエクスタシーでしたね。
実際に街であんな運転はできないだろっ!という声は聞こえないことにします。そんなこと言ってちゃ、カーアクションそのものが面白くなくなっちゃいますからね。
「ベイビー・ドライバー」を思い出すシックスのドライブシーンでした。
7(セブン)元軍人
デイヴ・フランコ
1988年10月22日生まれ、アメリカ・ワシントン出身。ブロードウェイでも活躍している俳優。「ストレイト・アウタ・コンプトン」「ブラック・クライズマン」に出演。
戦場で親友を亡くした経験を持つ、元軍人の腕利きのスナイパー。
その腕を買われて「ワン」にスカウトされます。だけど、仲間を見捨てて任務を優先するワンとは度々ぶつかり、ワンの命令を無視してフォーを助けるハートのある男。
ざっくりあらすじ
死を偽装して身元を消し、危険を承知の上でそれぞれの特技を生かし、平和を守り悪を成敗する任務を遂行するために集められた6人のチーム。
自国民を苦しめ、全てを自分の思い通りにして君臨する独裁者を倒し、クーデターを起こすことが目的。
お互いの素性は知らなくていい、危険のある任務だから用心のためにも、というワンの方針でチームのメンバーは数字で呼び合うことになっている。
作戦はいかに?チーム6人は無事に任務を終えることができるのか?
感想
あー、楽しかった。脚本家のふたりはデット・プールも手掛けていて、製作のイアン・ブライスはミュータント・タートルズの製作陣に名を連ねている、ってことから「ああ、だからこのコメディタッチね」と激しく納得します。
圧倒的破壊力のある映像オンパレードの中、仕事人のチームメンバーが時々へまをやらかして、拍子抜けするコメディ要素が所々に散っています。
ドキドキとハラハラの連続だから、ぷぷっと笑えるシーンで、忘れていた呼吸と瞬きを思い出すような感じ。あ、息を吐かなくちゃ、ってね。
Netflixも相当な予算をかけて製作したであろう今作は、画面を眺めつつプチ旅行まで楽しめちゃう作品。
フィレンツェから始まり、アフガニスタン、パリ、ラスベガス、カリフォルニア。フィレンツェの街でのカーチェイスは、そんなにモノを壊して大丈夫?と少し心配になるほど激しい。
フツーのカーチェイスは、モノや車を破壊しても、人を轢いちゃう場面は出てきませんよね?
だけど今作では、破壊された車から負傷した人は出てくるわ、通行人が巻き添えくって轢かれちゃうわ、暴走する車の脇すれすれに犬が通り過ぎるわ、もうお祭り騒ぎな暴走になっています。
チームが乗っているのは、蛍光グリーンのアルファ・ロメオ。フィレンツェでの撮影ってことで、イタリア車に敬意を表したのでしょうか?巻き添え食らって空に飛んでいたのは、アウディでした。
そして、爆音と共に登場したのがフェラーリ。乗っていたのは、ピッチピチタイトなワンピースを着た妖艶な「ツー」
これから戦いに行くのに、その服で大丈夫?と思ったけど、どうやらツーは待機組の様子。さすがにハイヒールにタイトワンピじゃ戦えない。
でも、爆音と共に颯爽と登場したフェラーリは、そこだけ。あれ?何のためのフェラーリだったの?と思っていたら、ワンが「予算の関係でフェラーリはやめた」という説明。
億万長者だけど、そこ!節約した?まあ、フェラーリでは大人数で逃げることはできませんしね。
ワンは、子どもの頃に発明した機器によって億万長者になったわけだけど、それを応用して武器として使用したのが強力磁石。船の上で操作すると、人や家具まで全部磁力に引かれて飛んで行ってしまいます。
ホント?そんな威力あるの?とは思うけど、これまた映画を楽しむってことでオッケーですよ。
こういう娯楽作品では、信ぴょう性は語らない、ただひたすらストーリーの速度に乗っかって楽しむだけです。
ただ、結構エグおシーンも出てきます。「キングスマン」を思い出しますね。
冒頭、蛍光グリーンのアルファ・ロメオの助手席に乗っているワンが手にしているのは、人の目玉。これがリアルでねー。でも、その目玉は敵のスマホ認証に使うため、大事な代物。
とにかく、今作は視覚で楽しめる作品になっています。
え?目玉も視覚で楽しむことのひとつ?うーん、そこは人によるでしょうかしらね。
まとめ
映画って、単純に視覚と興奮で楽しむ作品、じっくりと物語や人間関係を楽しむ作品があると思うんですね。
今作は、完全に前者です。
ただ、任務を最優先させるワンが、セブンを仲間に入れたことで少しずつ変わっていく、という側面も描いていて、そこは好感度大!でしたね。
最後の方では、チームの気持ちが近くなっていくんだけど、ざっくりとそれぞれのその後を描いて終了になったため、そこは端折った感もあり、ちょっと時間足りなかった?という感じがしなくもなかったかな。
チームのミッションのターゲットになった独裁者みたいなタイプは、きっと現実でもたっくさんいるだろうと思うんですね。
だから、もし本当に6アンダーグラウンドチームがいたら、もう少し世の中は平和になるのかな?なんて考えたりもしちゃいましたね。
自分の利益しか考えない奴は、必ず痛い目にあうんです。
独裁者の最後も、当然!の報いで、痛快でした。