海外ドラマ

ドラマ「警視バンクロフト」シーズン1は最悪な結末だったというネタバレ感想

刑事ドラマは大好物ですが、イギリスのドラマは概ねどよぉーんと暗いような気がしますね。

まあ、刑事ドラマですから、人が殺されたりするわけで、暗くなるのも当たり前だし、決して暗いドラマが嫌いなわけじゃないんだけど、今作は非常に後味悪かったです。

個人的には、作中でどんな非道なドラマが展開されようと、最後は正義が勝ってスッキリしたぁーって感じが好きなんですけどね。それを見事に裏切ってくれました。

では、イギリスドラマ「警視バンクロフト」の感想を綴ってみたいと思いますが、ネタバレも含みますことをご了承くださいませね。

作品概略

原題:Bancroft
製作年:2017年
製作国:イギリス
キャスト:サラ・パリッシュ、フェイ・マーセイ
監督:ジョン・ヘイズ
脚本:ベン・モリス

ざっくりあらすじ

次期署長として有力な敏腕女性警視・バンクロフトは、ギャングの密輸事件を追っていた。

その捜査に加われず、不満を持ちながらも未解決事件の分析を担当していた犯罪捜査部の新人巡査部長・キャサリンは、27年前に起きた女性の殺害事件を再捜査していた。

バンクロフトに憧れていたキャサリンだったが、27年前の事件にバンクロフトが関わっていた事実に気が付いてしまう。

バンクロフトとキャサリンの対決はいかに?

ネタバレ感想

まあああ、胸糞悪い結末だったんですけどね、今作のシーズン1は2017年にイギリスで放送されたもので、実は2020年にシーズン2が放送されています。

と言うことは、シーズン2で胸糞悪かったシーズン1の結末に大どんでん返しがあるかもしれない!ってことですよ。ってことを期待したいです。

犯人はわかっている

ドラマで殺人事件が解決に至る方法はふたつあって、最初から犯人がわかっていて、殺しに至るまでの様子や心理状態などから動機を解き明かしていく方法、もうひとつは、犯人がわからず視聴者と一緒に事件の謎と犯人を解明していく方法。

今作は前者です。

自宅で斬殺された女性の死体の横に立っている若い女性警官。その事件は未解決のまま27年が経過し、新人巡査部長・キャサリンが再捜査に当たることになります。

死体の横に立っていたのは、若かりし日の警視バンクラフト。第一発見者になることで、証拠の隠ぺいを図ると共に、担当した上司も丸め込んじゃうんです。

でも、新人警官の女性に丸め込まれちゃう上司ってどうなの?警察の捜査って、そんなにいい加減なモノ?とは思っちゃうけど、それほどバンクラフトは狡猾でもあるわけです。

息子を溺愛

キャサリンとバンクロフトの息子・ジョーが、いい感じになって付き合うようになるんだけど、バンクロフトはそれが面白くないわけです。

息子にはわからないように二人の仲を邪魔します。こんな母親、ヤダよねぇー。

母親として息子を大事に思う気持ちはよぉーくわかるけど、干渉しすぎないこと、執着しすぎないことがうまくいく秘訣ですよね。

誰であろうと、何であろうと執着しすぎは、自分も破壊しますから。見ていてイラつきますもん。自分の親があんなんだったら・・と思うと、ゾッとします。

利用できるものは全て利用する

バンクロフトは、ギャング集団の一網打尽を狙っていて、情報屋から彼らについての情報を収集しています。

キャサリンは、科学捜査官カリームと協力して、ローラ殺害事件の再捜査に当たっていました。

立場上、ローラ事件捜査の進捗状況がよぉーくわかるバンクロフトは、ある日、汚い手を使ってギャングの情報屋と親しい関係にあるカリームを陥れます。

ローラ事件のとき、捜査を担当したバンクロフトの上司も「キャサリンが訪ねてきた。今更だけど、ローラの事件はきちんとした捜査が行われていなかったように思うから、キャサリンに協力したい」とバンクロフトに告げるんですね。

で、自分の身が危ないと感じた彼女は、上司をあっさり殺しちゃった上に、葬式で平然と弔辞を述べちゃう厚かましさです。ノーマルな人の心を持っているとは思えません。

自分に火の粉が降りかかりそうになると、相手が誰であろうと抹殺です。

事件を調べていくうち、ローラの夫だったティムが怪しい?という状況になってきたことを知ると、今度はティムを犯人にでっちあげようとしますから。

もうね、ムカつきオンパレードです。

「女医フォスター 夫の情事、私の決断」シリーズ2でもジェマの暴走キャラ健在のネタバレあらすじ

「女医フォスター」という、これまたイギリスドラマで、主人公は女医のジェマ・フォスター。夫の不倫が許せなくて、復讐するってドラマなんですね。

なんとくなく、ジェマとバンクロフトが交差しちゃうんです。

ふたりの共通点は、自分が一番!ってこと。自分のプライドや領域を犯すヤツは、みんな許さない!という激しいオンナってとこ。

怖いですよねぇ

動機は?

犯人がバンクロフトであることはわかっていたので、彼女の動機が最大の関心になりました。

27年ぶりにバンクロフトは、ローラの夫・ティムと再会。

以前、2人は深い仲だったことから、ローラと結婚したティムに対する嫉妬からローラを殺害した?と思わせるような運びにはなるんですね。

でも、バンクラフトのようなタイプの女性は、単純なジェラシーから逆上して殺人を犯すのはちょっと違うような気がしていました。

人って、性格や考え方によって行動も異なるでしょ?

27年も経過していたら、環境も変わって考え方が変わる可能性もないとは言えないけど、ドラマだと短い時間で同じ人の経過を見ているわけだから、あまりに過去と現在のキャラに乖離があっちゃいけないと思うのね。

という個人的見解からしても、ローラ殺害の動機は嫉妬じゃ弱いと思っていたわけです。

バンクロフトの殺人の直接的な動機については、ドラマを観てほしいのでここでは明かしませんが、バンクロフトは自分が一番大事なタイプ。

男の部下も使いこなし、次期署長の筆頭候補になっている仕事もできる優秀な警官です。と言うことは、当然プライドも高い。そこです!

彼女のプライド、自尊心、そこを傷つけられたことがローラを殺害するに至った動機かな?と感じます。



ここから結末がネタバレします。

結末

バンクロフトから陥れられた科学捜査官のカリームのひらめきによって、バンクロフトがローラ殺害の容疑者だという証拠を手に入れます。

それをキャサリンは、直属の上司に報告し、その上司がバンクロフトを尋問するに至るんだけど、彼女は現署長を懐柔していて尋問は署長の横やりで失敗に終わってしまいます。

そんな中、ギャング集団の取引が行われるところへ踏み込むことになった捜査チーム。バンクロフトは、キャサリンも連れていき、捜査現場の撮影を命じます。

無事、現場を取り押さえたものの、ギャングのボスだけ見つかりません。

キャサリンが現場周辺を撮影していた時に、隠れていたボスが現れ、その場に駆けつけたバンクロフトはボスを殺害し、ボスの銃でキャサリンに発砲し、他の警察官たちが駆け付けたときには、キャサリンが撃たれたことをギャングのボスの仕業にしちゃうんですね。

キャサリンは、意識不明の状態で病院へ。

バンクロフトは、ローラ殺害の罪に問われることなく署長へと昇進します。

どうよっ!この後味の悪さったら。基本、どんなに理不尽な過程があっても、終わり良ければ総て良し、っていうじゃないですか。そこで、今まで観てきた理不尽さを払しょくできて、すっきり「あー、良かった」と思うわけですよね。

それがない。

ここからは私の憶測ですが、シーズン2には署長になったバンクロフトに絶体絶命のピンチが訪れるんです。

そして、彼女が心から後悔するような結末になるに決まってます。どうかしら?

まとめ

たかがドラマだけど、後味悪いのはスッキリ眠れなくてヤダなぁ。ま、グーグー寝てるんですけどね。そんな気持ちになるってこと。

人生長くなると、自分が犯してしまった罪や悪事やウソってのは、その程度によって様々なバチが当たるようになっていると痛感します。

自分がやってきたことは、自分の人生の中で、辻褄を合わせられるようになっているんです。

だからね、シーズン2ではバンクロフトが激しい心の痛みや、絶望的な気持ちになるようなことが起こるはず、と信じてるんですけどね。

それが何か?というのが楽しみでならないけど、2020年1月にイギリスで放送されたとしたら、日本で配信されるのはいつになることか?

それまでには、後味の悪さなんて忘れちゃってると思うけど、楽しみにしとこっと。

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