海外ドラマ

「ライン・オブ・デューティ汚職捜査官1」はじわじわと明かされる真実に緊迫感あり!

イギリスBBCのドラマ「ライン・オブ・デューティ汚職捜査官」

いやー、これは面白いですね。

2012年にシーズン1がスタートし、シーズン5まで放送されていて、シーズン6の製作が予定されているイギリスの人気ドラマです。

アメリカドラマのように長くなく、全5話なのでサクッと観られます。

では早速、ざっくりあらすじと感想を綴ってみたいと思いますが、感想にはネタバレも含まれますことをご了承くださいませ。

作品概略

原題:Line of duty
製作年:2012年
製作国:イギリス
キャスト:マーティン・コンプストン、レニー・ジェームス、ビッキー・マクルア
監督:ジョン・ストリックランド
脚本:ジェド・マーキュリオ

ざっくりあらすじ

テロ対策班に所属する巡査部長:スティーブは、誤射事件の隠蔽指示を拒否したことから現職を追われ、汚職特捜班に移動。

通称「AC-12」と呼ばれる、汚職警察官を取り締まる部署で、スティーブは危険な目にあいながら警察内部の闇と戦い、意外な展開になる事件を体験する。

キャスト

スティーブ・アーノット

マーティン・コンプストン

1984年5月8日生まれ、スコットランド出身の元プロサッカー選手。10代の頃はアバディーンF.C.に所属、学校を退学したのち、地元のプロチーム「グリーノック・モートンF.C.」と契約。

地元で撮影されていたケン・ローチ監督の「スウィート・シックスティーン」の主役オーディションで合格し、この映画がカンヌ国際映画祭で成功したことがきっかけとなり、スコットランドで名が知られるようになる。

「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」にも出演。

AC-12と呼ばれている特捜班所属。署内の汚職刑事と疑われているトニー・ゲイツ警部の捜査を担当。

トニー・ゲイツ

レニー・ジェームス

イギリス・ノッティンガム出身の俳優、脚本家、劇作家。ギルドホール音楽演劇学校に通い、1988年に卒業。

人気ドラマ「ウォーキング・デッド」のモーガン・ジョーンズ役、映画「スナッチ」や「ブレードランナー2049」など出演作多数。

最優秀警察官賞を3年連続で受賞する経歴を持っているが、汚職警官として疑われ捜査の対象になっている。不倫やそのために付いた嘘が、大きな事件へと絡んでいく。

ケイト・フレミング

ビッキー・マクルア

1983年5月8日生まれ、イギリス・ノッティンガム出身の女優、モデル、司会者。

11歳でセントラル・ジュニア・テレビ・ワークショップのオーディションを受け、女優サマンサ・モートンから指導を受けていた。16歳でイタリア・コンティ演劇芸術アカデミーのオーディションを受けて入学することになったものの、授業料を捻出できず断念。

ジェイソン・ステイサム主演映画「ハミングバード」に出演。

AC-12からトニー率いる捜査チームの一員になって潜入している捜査官。

感想

率直に言って、ものすごく面白いです!

では、もう少し詳しく感想を綴ってみたいと思いますが、ネタバレも含まれますことをご了承くださいませね。

スティーブのトラウマ

スティーブはAC-12に配属される前、テロ対策チームでテロリストのアジトに踏み込むゴーサインを出したが、踏み込んだ部屋は間違いで関係のない一般人をチームの一員が射殺してしまう。

指揮官からは虚偽の報告書を指示をされ、スティーブが責任を取る形になり、審問会にかけられることが決定し、その後AC-12へ移動。

正義感の強いスティーブは、上層部の決定に納得いかない。そして、自分だけの失敗ではないにしろ、自分がゴーサインを出したことで、死ななくてよかった人を死に至らしめたという事実に苦しむわけです。そりゃそうですよね。

人として、そこで苦しみが生まれないはずはない。

移動したAC-12で捜査を担当したトニーが率いるAC-20は結束が固く、スティーブはチームの人たちからいじめられたりもして、大人になってもこーゆーヤツっているよね、それってパワハラじゃん。

自分がスティーブの立場だったら、絶対納得いかない。だけど、組織ってのはそんなもんかもしれず、やがてスティーブはトニーの悪事を暴くことにのめり込んでいきます。

トニーの闇

トニーは、多重摘発といって、容疑者に対する罪を多重に加算している疑いで調査されるんですね。

多分それは事実で、部下たちの協力もあって最優秀警察官賞を受賞するに至っているんだけど、実はそんなことよりずっとずっと大きな事件に広がっていくんです。

トニーには、かつて婚約までしたけど別れたのち、再会して不倫関係になったジャッキーという存在がいます。そのジャッキーってのが、トニーを闇に引っ張り込んでいくんです。

トニーにはふたりの娘がいて、ふたりとも私立の学校に通っています。で、その高額な入学金を会社を経営しているジャッキーが支払ってるわけ。

それはもちろん妻は知らないことなんだけど、でもちょっと不思議じゃないですか?

夫の職種と階級で、おおよその年収がどれくらいで、子どもの学校の入学金がいくらだったら払えるか、というのは例え夫の給与額を知らなくてもなんとなく想像がつくように思うんですけどね。

自分の暮らしと、夫の収入のバランスって、わかるもんじゃないのかしら?

それが例えば、会社を経営しているとか、個人事業主だとか、フリーの仕事をしているのなら、夫の収入が皆目見当もつかない、ということもあるかもだけど、警察官なら公務員ですものね。

臨時収入があるわけじゃないだろうし、仮にあったとしても受賞に対する金一封程度でしょ?ここ、個人的に疑問点でしたね。

で、トニーはジャッキーにそんな負い目があるから、ジャッキーを無下にできない。誰かに対して、負い目になるような借りを作っちゃいけないんです。

その時は「助かった!」と思うかもしれないけど、後々、その借りが大きな負担になってのしかかってくることもあるってことです。

愛人ジャッキーの存在

ある日、ジャッキーから犬を轢いてしまったと告白されたトニー。ジャッキーは自分の車の盗難届を出して偽装していたが、実は轢いたのは犬ではなくて人。

しかも自分の会社の会計士。怪しいですよねー。

それって、最初から人とわかっていたんじゃない?いやいや、もしかすると会計士を轢き殺してしまおうという殺人だったんじゃないの?ってことですよ。

だけど、ジャッキーはトニーの前で、震えながら「どうしよう」と不安を訴えるわけです。この時はまだわかっていないけど、ジャッキーってのは絶対に関わっちゃいけないタイプの女性。

オトコがこういうタイプと愛人関係になったら、もう破滅の道しかないってこと、そういうタイプのオンナがいるってこと、だけどそういうタイプは魅力的なオンナが多いってこと、男たちは知っておいた方がいいかもね。

でも、深みにはまってから「しまった!」と思うことが多くて、入り口ではその女性の魅力の前で、こいつは危ないなと嗅ぎ分けられる、または何か不穏を感じて拒絶できる男は、そもそも危ない浮気はしないかな。

据え膳は、何でも食っちゃえばいいってわけじゃないことを肝に銘じましょう。

で、トニーは、ジャッキーの轢き逃げ事件をなんとか隠蔽しようとするんだけど、それをやろうとすればするほど泥沼になって行っちゃう。

追い詰められるトニー

ある日、トニーのチームが貼り込んでいた麻薬売買が行われていた家で、身元不明の死体が見つかります。

その捜査にはAC-12からトニーのチームに潜入捜査員として潜り込んだケイトも加わっています。緊迫した捜査会議最中にも、ジャッキーから電話が入るトニーは気が気じゃない。

自宅で子どもたちに本を読み聞かせている時にも、またジャッキーからの電話。

追い詰められていきますよねー。ちょっと、ざまぁーみろ!と思っちゃいますけどね。

ジャッキーにしてみれば、不安でいたたまれずトニーに頼りたい気持ちなんだろうけど、そうなると及び腰になっちゃうのは男の方。

だけど、トニーはジャッキーに借りがあるし、実はジャッキーに対して気持ちというか欲望があるから、きっぱりと関係を清算できないんですよ。だらしない。

何度もかかってくる電話にようやく出ると「謝りたかったの」「あなたしかいない」「あなたが全てなの」とジャッキー。

だけど、コイツのせいで今の俺は窮地に立たされていると感じていたら、こういう言葉って、より気持ちが離れると思いませんこと?違う?

もううんざりだよっ!ってね。実際、車の中で話しているトニーもうんざりな顔をしているんだけど、ジャッキーの家に行っちゃう。

そして「あなたの家族を傷つけるのはイヤなの、会えなくても仕方ないわ」と言って離れていくジャッキーをトニーは、ものすごく悩んだ末に追いかけちゃうんですよ。

そこっ!絶対に追いかけちゃいけなかった。

でも、追いかけなきゃドラマとしての展開が続かなくなっちゃうんですけどね。

ジャッキーの裏の顔を知ってより複雑に

実は、ジャッキーは表向きの商売とは別に、裏で麻薬カルテルの資金洗浄をしていたんです。かなりやり手で、したたかなオンナです。

トニーはそれがわかったとき、ジャッキーを会計士轢き逃げの殺人罪で、一回は逮捕し連行しようと車に乗せるんだけど、ジャッキーの説得で家に戻っちゃうんですよ。

アホですよねー。ここでちゃんと逮捕⇒連行していれば、自分や家族に火の粉は降りかかってこなかったのに。

いよいよ窮地に立たされるトニー

ジャッキーは、家に押し入った何者かに殺されてしまい、トニーは殴られ意識が薄れていく中ジャッキーを刺したナイフを握らされてしまいます。

ほらぁー、ウソをつかず、人を欺かず生きていないから、そんな罪を着せらるようなことになっちゃうじゃん、どうするのよっ、と。

その頃には、スティーブも完全にトニーをクロと疑っていて、潜入しているケイトと協力して証拠固めに入っています。

麻薬カルテルの組織は、ジャッキーがいなくなったことで、資金洗浄をしてくれる当てがなくなってしまったわけで、組織のボスからトニーは、指紋付きのナイフがあることを理由に、ジャッキーの替わりに働くことを要求してきます。

ほらぁー、ひとつウソや隠し事があると、それを隠すために更にウソを重ねなくちゃならなくなっちゃうのよ。

だから正直に生きているのが、一番楽だと私は思うんですけどねぇ。どうかしら?

トニーVSスティーブ

スティーブはトニーの捜査に対して「行き過ぎだ」と上司にたしなめられ、それでも真相を暴きたくてケイトと共に捜査を続けるんですね。

そうした中、ある日トニーの罠にはまって、ジャッキーを殺害したグループから拷問を受けてしまいます。

でもさ、基本的に警察官って単独行動は禁止でしょ?まあ、上司からたしなめられたことで、単独行動を余儀なくされたにしても、ちょっとヤバい件に足を突っ込んでると感じたら、何らかの策は取っておくと思うんだけど、そうじゃないのがドラマですかね。

まんまと取っ捕まって、拷問され、スティーブはもうダメなのか・・・と思ったとき、罠にはめたトニーが戻ってきて助けるんです。

そこで、スティーブのトニーに対する気持ちが変わり、見ているこちらもトニーに対する見方に若干の変化が起こっちゃう。

もしかして、本当の悪人じゃない?ってね。

衝撃のラスト

警察署内では、トニーは完全にクロと思われていたけど、逮捕されちゃったら家族にも顔向けできないし、自分は優秀な警察官だ、というプライドもずたずたになっちゃいますよね。

トニーは、そこをすごく気にしています。

気にしているからこそのラストが衝撃的で、それに対してスティーブが協力するのもわかる気がするんです。

どう衝撃的かって?それは観てのお楽しみってことで。

でね、覆面をした悪者グループには、陰で指示をしているトミーという黒幕がいるんだけど、これもラストで明らかになります。

警察内に協力者がいるんじゃないか?とは感じていたけど、まさかアイツだったとは!と感じると思います。

私は、元スティーブの上司だったヤツかと思っていましたが、そうじゃなかった。

もしかすると、ジャッキーと付き合うようになることさえ、仕組まれた罠だったのかもしれない、とさえ思えてきます。

まとめ

激しさや派手さはないけど、トニーがじわじわと追い詰められている様子が非常に面白いドラマです。

警察内の会議室で、特捜部から尋問されるトニーの静かな狼狽ぶり、ジャッキーとは縁を切った方がいいとわかっているのにできないダメっぷりが見事です。

最優秀警察官として表彰されていたトニーですが、本当の彼はプライドが高く、名誉欲や上昇志向が強いけど、実は大胆なことはできない小心者だったんじゃないか?と私は感じました。

だからこそ、小さなウソを重ねて身動きが取れなくなる、人情や欲望に負けて決然とした態度が取れない、ってことにつながったのかな、と。

家庭環境が劣悪で、悪者グループのパシリとして出てくる子どもがいるんだけど、この子を見ているとちょっと気持ちがささくれてきます。

ちゃんとした教育を受けられず、家庭にも居場所がなくて、悪態つくことでしか自分を表現する方法を知らない子供って、きっと現実にも存在するんだろうなと思うと心痛いですよね。

刑事物、事件物ドラマがお好きな方にはおススメのドラマです。

さてっと、次はシーズン2を観てみることにしましょう。

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