もう何年も前の作品になりますが、見たときからずっと忘れられない私のお気に入り映画のひとつになっているのが「ドラゴン・タトゥーの女」
映画を鑑賞後に、スゥエーデンで出版された「ミレニアム」シリーズ1~3、それぞれ上下2巻全6冊も夢中で読破。先が気になってやめられなくなるほどはまりました。
スウェーデンで映画化された作品を、2011年にデビッド・フィンチャー監督がハリウッドでリメイク。
ダニエル・クレイグがジャーナリストのミカエルを演じ、天才ハッカー:リスベットを女優のルーニー・マーラが抜群の存在感で演じたのが、2012年に日本で公開された「ドラゴン・タトゥーの女」になります。
ハリウッド映画になったのは、原作「ミレニアム」シリーズの1作目。
経済ジャーナリストのミカエルが、40年前に起こった少女失踪事件の真相追究を依頼されるミステリーサスペンス作品。
その後ハリウッドでは、シリーズ2や3は映画化されませんでしたが、スウェーデンではシリーズ2と3も映画化されていて、どれもものすごく面白いです!
ハリウッド版がお好きな方は、スウェーデン版のミレニアムも全シリーズ制覇がおススメです。
「リスベット」を演じた女優ルーニー・マーラが最高!
清潔感のあるピュアな女性と感じる素顔ですが、そのルーニー・マーラをリスベット役に抜擢しちゃったセンスに脱帽です。
華奢な身体に挑戦的な態度、でもその裏に隠れている繊細さを存分に発揮していると感じます。
ピアスにタトゥーにたばこ、どれもすごく似合っていました。
ルーニー・マーラ インスタグラム
リスベットに扮したルーニー・マーラもピュアな素顔も存分に楽しめる写真が満載です。
ハッカーとしては抜群の腕を持ちながら変人の一匹オオカミ。大型バイクを乗りこなし、常にクールなんだけど、ミカエルに対して恋心を抱いていて、ちょっとしたしぐさや、やらかすことがかわいかったりするんです。
ギャップの魅力ってことでしょうかしらね。
ぐったりするほどの衝撃だった感想
160分という長時間、しかもすごく暗い映画であるにも関わらず、息をするのも忘れるほど引き込まれ、見終わった後はぐったりするほどの疲れを感じるとともに、しばらく現実に戻れないくらいの衝撃でした。
5本の指に入るほどのお気に入り映画です。
主演のダニエル・クレイグは文句なくかっこいいんだけど、脇を固めた天才ハッカー役の「リスベット」を演じた女優のルーニー・マーラが、印象に残る演技で輝いていました。
すれっからしでありながら繊細で、無口なんだけど時々キュートで、性格悪いけどどこか見捨てられない・・・みたいな複雑な内面を見事に表現していたと私は感じました。
原作は映画評論家の「渡辺 祥子氏」もおススメ
ある勉強会のゲストが映画評論家の「渡辺 祥子氏」で、『映画に学ぶ人生の楽しみ方』というタイトルのお話を伺う機会に恵まれました。
講演終了後の質疑応答で、
ドラゴン・タトゥーの女の原作「ミレニアム」を読んでみたいけど、あまりに長編で勇気が出ないのですが、もし読んでいらしたら感想をお聞かせいただけますか?
という質問に対して、
「ものすごく面白いので、映画が好きなら絶対に読んだ方がいい」と渡辺祥子さんから太鼓判をいただいたわけですよっ。
という渡辺祥子氏の回答。
家に戻ってすぐにネットで購入。確かにすごいボリュームでしたが、寝るのが惜しいほどに面白かったです。
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ミレニアム(1) ドラゴン・タトゥーの女 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [ スティーグ・ラーソン ] |
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ミレニアム 1|下 ドラゴン・タトゥーの女 ハヤカワ・ミステリ文庫 / スティーグ・ラーソン 【文庫】 |
シリーズ1は映画とほぼ同じ内容。原作を忠実に映像化したと感じました。
シリーズ2は、リスベットが中心になって物語が進んでいったと記憶しています。リスベットには数々の災難が降りかかってくるし、壮絶な生い立ちも徐々に明らかになり、リスベットの不屈の精神と悲惨な過去に引きずり込まれます。
全6冊はいつかもう1回読み直したい本として大事に保管してあるんだけど、なんせ長編なので、いつになったらまた読む気になるかなぁ。
「ミレニアム」を書いたスウェーデンの小説家「スティーグ・ラーソン」は亡くなってしまいましたが、実は2015年に他の作家であるダヴィド・ラーゲルクランツによって続編「ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女」が出版されました。
それも映画化され、2019年に日本で公開。

躊躇していた私の背中を押してくれた渡辺祥子さんの一言で「ミレニアム」の世界を知り、お気に入りの小説が増えたことに感謝です。
人の言葉って、素直に聞くもんだなぁーと改めて感じます。なんせ、歳を取ると頑固になりがちですから。素直でいることは、得をすることでもあると私は思います。
スウェーデン版映画「ミレニアム」も抜群に面白い!
スウェーデンではシリーズ1-3が映画化されていて、これはこれでまた抜群に面白いんです。
ダニエル・クレイグとルーニー・マーラの方がかっこいいし、ハリウッド版の方が映像も美しいんだけど、事件の恐ろしさとか、リスベットの凶暴性とか、スゥエーデンの厳しい気候が伝わってきたのはスゥエーデン版かも。
スゥエーデン版でリスベットを演じているのは、スゥエーデンの女優ノオミ・ラパス。
Netflixオリジナル映画「クロース/孤独のボディガード」にも出演していて、これもまた面白いです。

ハリウッドの「ドラゴンタトゥーの女」を見て面白かったと感じた方には、原作は激しくおススメだし、映画が好きならスウェーデン版の続編もおススメ!です。