おおおお、怖い。恋に目がくらんでないで、早く気付こうよ、とハラハラしながら夢中で鑑賞していたのが、実話を基にした「ダーティ・ジョン」
事件は最終話で終結したと思っていたので、シーズン2が配信になると知り、事件後に何かあったのだろうか?と思ったけど、いえいえ全く違う男女の愛憎事件をドラマにしたのがシーズン2になっています。
ダーティ・ジョン シーズン2のドラマの基になった事件を追ってみました。ネタバレになりますので、その点はご了承くださいませね。
作品概略
ドラマのタイトルは、「ダーティジョン」とシーズン1をそのまま継承していますが、シーズン2は全く別の「アメリカで最も厄介な離婚」と言われた事件を基にしています。
ダーティジョン シーズン1 復習
シーズン1は、ジョン・ミーハンが、仕事では成功を収めているものの、離婚して孤独感を抱えていたデブラ・ニューウェルに近づき結婚詐欺を仕掛け、それによって起こってしまった事件を取り上げている。
デブラの娘ふたりはジョンに対して不信感を抱いていたものの、デブラはジョンに夢中で娘の声は聞き入れず、デブラがようやく気付いた頃にはすでに時遅し。
娘も巻き込んだ事件に発展してしまう。


シーズン2主なキャスト
ダン・ブロデリック(クリスチャン・スレーター)
南カリフォルニアの頭脳明晰な敏腕弁護士。医大と法学部の両方を経て、ついに権力者としてサンディエゴの法曹界に絶大な力を持って進出する。
ベティ・ブロデリック(アマンダ・ピート)
ダンを支え、非の打ちどころのない幸せな家庭を築いてきた美しい妻。彼女は、大学時代のボーイフレンドだったダン・ブロデリックと結婚し、南カリフォルニアに住み完璧な妻であり母親だった。
ダーティジョン シーズン2 ベティの事件
事件は、1965年にエリザベス・ビセリアが夫になるダン・ブロデリックと初めて出会ったときから始まります。ふたりは1969年に結婚し、1人の亡くなってしまった子供の他、4人の子供を持つことになります。
ダンは医学の学位と法律の学位を取得し、カリフォルニア州サンディエゴの法律コミュニティでスーパースターとなり、二人は幸せで裕福に暮らしていました。
ところが、1982年にダンが21歳のリンダ・コルケナをアシスタントに雇った時から、事態は変わっていきます。
ベティは2人が浮気をしているのではないかと疑ったことから結婚は破綻し、最終的に子供の親権もベンが持つことになります。
ふたりは4年もの争いを経て、1989年に離婚が確定しますが、同じ年にダンとリンダが結婚したことで、ベティが激怒して夫婦の寝室に押し入り、寝ていたふたりを銃殺します。
1991年、2度目の裁判でベティは2件の殺人によりで有罪判決を受け、終身刑を言い渡されます。
現在、カリフォルニア州チノのカリフォルニア女性刑務所で服役中。2010年1月最初の仮釈放要求は、ベディが反省を示さず、不正行為を認めなかったため拒否されました。
2017年1月にも再び仮釈放を拒否され、2032年1月まで仮釈放の対象外となっています。
リアルベティ
現在72歳になって服役中のベティですが、1992年にインタビューに答えている動画を見つけました。英語で字幕は入っていませんが、ご興味があればご覧ください。
ベティは一生懸命夫を支え、ふたりで生活を築き上げてきたのに夫が裏切ったと思っているため、反省の色はあまり感じられません。
きっと収監中もその気持ちが変わることがなかったため、仮釈放が通らなかったのだと思われます。
まとめ
シーズン1は狡猾で自分の利益しか考えていないジョン・ミーハンという男が不気味だったし、シーズン2は嫉妬や強い承認欲求ににかられたベティ・ブロデリックの狂気が恐ろしい。
ジョンにしてもベティにしても、正気ならもう少しまともな判断ができただろうけど、ジョンは薬物常習犯だったし、ベティは嫉妬にまみれて心が病んでいたのではないかと思われます。
ただ、ふたりがそうなってしまった事にも理由や原因があるわけで、そうした人と関わってしまった事も偶然じゃないと私は思うんですね。
人生、一寸先は闇です。それを肝に銘じて、災いに巻き込まれないよう正しく生きていたいものです。