多感な年齢の10代。何に巡り合うか、誰と巡り合うか、で人生が大きく左右されるような気がします。
今となってみれば、あの時ああしていれば、違う選択をしていたら、と思うこともありますよねぇ
育った環境が劣悪で、高校生になっても尚、まともな生活が送れていない女子高校生:モニークが主人公のNetflixオリジナル映画「ファーストマッチ」を観て感じたこと「スポーツってやっぱいいな!」
Netflixで作品を選ぶときは、カン頼りな私は失敗もするけど、この作品は途中挫折しそうになったものの、途中から俄然面白くなり、観てもらいたい!と思ったモニークの成長物語です。
あらすじも感想もネタバレしていますことをご了承くださいね。
Contents
作品の概略
スラム街で里親の家を転々としている女子高生:モニークが、ムショに入っていた父親の出所を知り、昔レスリングの選手だった父親に自分の価値を認めてもらおうと、男子ばかりのレスリング部に入部。
里親や父親との関係、レスリング部の仲間との関係を通してモニークの成長を描いた作品。
あらすじ
アメリカでは現大統領の影響からか?最近、人種差別の映画が増えているように感じるんだけど、ファースト・マッチは、黒人の女の子が主役ではあるものの、人種差別を描いた作品ではありません。
スラム街で育ったとはいえ、高校にも通いえているので、最悪な環境の中にいるわけでもないと思うけど、親の愛情に飢えていて、その寂しさが荒々しい行動に出ちゃってるのかな・・という感じ。
ヤサグレ女子高生時代のモニーク
髪を赤いエクステで飾り、爪には蛍光グリーンのネイル、里親からは恋人を寝取ったと追い出されるモニークは、喧嘩っ早く気に入らないことがあるとすぐに突っかかるヤサグレ女子高生。
学校にも行かず、夜な夜な街を徘徊して憂さ晴らしをしている毎日。
社会福祉士の指導にも耳を傾けず、パパが出所したら一緒に住むから、そしたら里親のことろからは出ていく、と全く馴染む様子は見せずに反抗するばかり。
ある日、飲食店からゴミを捨てに出てきた男性を見て、幼馴染と街を歩いていたモニークの足が止まる。
パパが出所してきた!
その男は、モニークが出所を楽しみにしていた父親だった。一緒に住むことを待ちわびていたのに、出所した父親から連絡がなかったことに落胆。
しかも父親はモニークに「お互い大人なんだし、お前もひとりでやっていけるだろうから、干渉しっこなしで行こうぜ」というようなことを言う始末。
そこでモニークは、昔レスリング選手だった父親に認めてもらおうと、高校の男子ばかりのレスリング部に入部。最初は男子部員に馬鹿にされていたものの、試合で頭角を現し、仲間からも認められるようになる。
裏社会の違法賭博格闘試合に出場
試合を観に来てくれるようになった父親からレスリングの手ほどきを受けるも、父親は強くなっていくモニークを賞金狙いで、裏社会の賭博格闘技戦に出場させる。
その話を聞いたモニークは、最初は断るものの、父親の窮状を救ってあげたくて参加し、負傷はしたものの相手を倒し勝利する。
モニークの活躍もあり、決勝に出場できるか否かの勝負がかかった高校レスリング大会の当日、父親が会場に現れ「きょうが本当に勝負すべき試合がある。破格の賞金だから来い」とモニークに伝える。
犬猿の仲だった里親の母も観に来ていた試合会場を抜け出し、父親の元へ向かうモニーク。
が!違法賭博格闘技場に警察が踏み込み、父親はモニークを置いて逃げてしまう。
モニークの決断は?
レスリンング試合会場を抜け出したモニークに対し、部活ではミーティングが開かれ、進出が決まった決勝戦にモニークを出場させるか否かが話し合われていた。
部活の先生の独断でモニークを罰してしまうのではなく、部員たちの意見を尊重し、多数決で決めていた。
その結果、モニーク決勝に出場できることになったが、試合会場に向かうスクールバスの待ち合わせ場所に姿を現した父親・・・さて、モニークはどうするのか?
決勝を決める試合会場に、足を運んでくれた里親とも向き合う気持ちになったモニークの判断はいかに?
感想
その1 ヤサグレモニークの闇
母親は亡くなっていて、父親はムショの中。なんて悲惨な子供時代。それでも生きて行かなくちゃならない。
父親の出所を待ちわびていたのに、会ってみれば突き放されてしまうのよ。親は近くにいればウザいけど、自分を思っていることが当たり前、と私は思っているから、それが拒否されちゃ激しく辛い。
1日中寝ているモニークに里親は、学校に行くよう促すが、全く聞き耳を持たず、夜の街を徘徊し、「ビッチ」と言われるようになっちゃうのね。
好きでもないのに、人肌恋しくて自分を安売りしちゃう女の子は、きっとどこにでもいるんだろうけど、それがどれだけ自分の価値を貶めているかってことには気づけない。心の闇は体を開放しても決して埋められない!
なんだか気持ちが暗くなってくるから、もう観るのやめようかな・・と思ったけど、モニークがレスリング部に入部したところから俄然面白くなってきて、モニークがどうなっていくのが気になってくる。
その2 レスリングモニークの変貌
レスリングを始めたことで、赤いエクステも外し、ネイルも取り短く切ってさっぱりしたモニークは、ジャージとタンクトップで部活に励むようになるのね。
若くてピチピチしているモニークの、まあ足が長くてヒップがプリッとしていて、ジャージの似合うこと!足の長さだけはどうにもならないから、激しくうらやましいわぁぁ
素顔になると普通の女子高生。高校生ぐらいだと背伸びしたいお年頃だけど、化粧をしたり、赤いエクステをつけているより、ジャージに素顔のほうがずっとかわいい。
身心に渦巻いていたマグマをレスリングをすることで解放していくモニークは、外見と共に内面にも変化が出てくるわけ。大好きなパパに認められようと始めたレスリングだったけど、たまに会うパパから指導してもらったりもして、すごく明るくなっていくのね。
その3 モニークのクソ親父!
でも、そのパパがとんでもないヤツなのよっ。同居を拒否するくらいならまだソフトだけど、自分の娘を賞金目当てに裏の格闘技戦に出場させちゃう。
考えられる?自分の子どもが傷ついたら、それが心であろうと身体であろうと、自分が傷つくよりずっと痛いのに・・人身御供に差し出すようなもんじゃないのっ!
だけど、パパにはそれほど罪悪感がないから始末に負えない。
まあねぇ、世界には貧困が理由で子どもを売り飛ばしちゃう親が今でもいるというから、自分が生きている世界、自分の価値観だけでは計り知れないことがあるのはわかるけど、賞金目当てに利用されていることがわかっても、モニークにとってパパはたったひとりの愛する肉親なのよね。
だからこそモニークが不憫で。
そのクソ親父は、モニークを格闘技に差し出すだけじゃなくて、警察が踏み込んだら自分だけ逃げちゃうからね。「俺は捕まるわけにはいかないからさ」って、
じゃあモニークは捕まってもいいんですかい?!
そんな父親の言動に心からがっかりするモニーク。幼馴染の家の前でうなだれていたところへ、幼馴染が帰宅し号泣。そらそーよね、そこで泣かなきゃ心は晴れない。イヤ、泣いて晴れるほど簡単な事件じゃないけど。
それでも、何故か映画は重くなりすぎず、なんとなくの希望を残しながら続く。
その4 モニーク立ち上がる!
そんなクソ親父に見切りを付けたモニーク。だけど、警察が踏み込んだ裏試合会場には、父親と一緒に住もう!という決意の元、荷物を持って里親のところを出てきていたし、トンずらしちゃったレスリングの試合会場にも足を運んでくれていた里親を裏切った形になってるわけだ。
ヤサグレていたモニークだったら、絶対に謝らないと思うけど、スポーツで根性も鍛えられたらしく、「今まで迷惑をかけて悪かった」と、詫びを入れに行くんだな。このシーン好き!
実は里親も子供が授かれない事情があったり、スペイン語圏の人でモニークと上手に英語でコミュニケーションが取れなかったりしていたけど、モニークの詫びで気持ちが寄り添うのよ。
そして、無事高校レスリングの決勝戦にも出場できることとなった会場に向かうバスの中から父親の姿を見つけ、モニークがバスから降りちゃう。
待てーーーー!今降りたらダメだって!パパとは距離を置いた方がいいって!と激しく手を握りしめつつ思っちゃうのよ。
さて、父親との関係はどうなることか?それは観てのお楽しみ☆
まとめ
モニークは部活の中で淡い恋をしたりもして、青春映画的な要素も盛り込みつつ、親子の関係、モニークの成長を描いた素敵な作品でしたね。
モニーク役のエルヴィル・エマニュエルが、とても自然でいい感じだったので、新人のようだけど、今後の活躍に期待大!ですね。
どんな環境にあっても、人は自分を信じてくれている人がいる!と心から感じられると前を向いて歩けるようになると思うのね。
モニークは「レスリング」と出会ったことで大きく変わっていったし、マグマが渦巻いているような年齢、またはそんな性格の子供たちには、スポーツを推奨したい!
汗はデトックスにはならないけど、心のモヤモヤを洗ってくれる作用はあると思うの。
一番難しいのは、子どもが望んていないのに、スポーツを強要しても絶対にやらない!ってとこかしらね。
ラストシーンは、モニークの笑顔で終了!思いがけずいい作品に巡り合えたかな。