洋画

超おすすめ映画「手遅れの過去」|面白いのに未公開だなんてセンスない!あらすじネタバレ

こんなに面白い映画が、日本で未公開だなんて残念過ぎます。

35mmフィルムで撮影されたワンカット映像、5本で構成されたハードボイルド映画の原題は「Too Late」

このタイトルの意味も、映画を観ているとだんだんわかってくる仕掛けてになっています。

多分、未公開なのは、ものすごく有名な俳優が多数出演しているわけでもないし、プロデューサーがメジャーなわけでもないし、派手な演出があるわけでもないため、「見たい!」を刺激する要素が少ないからだろうと思います。

派手な演出があるわけではないということは、大スクリーンで観なくても楽しめるとも言えるので、これは家で観るおすすめの1本です。

私はNetflixで鑑賞しましたが、今は配信を終了しちゃったようで・・重ね重ね残念です。

作品の概要

退廃的なレトロ感漂う南カリフォルニアを舞台に、酒に溺れた私立探偵が過去に見知った女の消息を辿る。先行きが見えず、虚無的な空気を纏った捜査の顛末とは。

Netflix「手遅れの過去」より

あらすじ

この作品は、登場人物の名前を入れながらあらすじを書いてしまうと、イチバン美味しい部分がわかってしまう可能性があるので、核心部分がわからないよう登場人物は三人称で書いています。

1話 丘の上


画像引用元:IMDb

ある女性が、町を見下ろせる小高い丘の上にいます。そこへ麻薬の売人である二人組の男が現われ、その一人からケータイを借りて女性は、ある男に電話をします。

「ドジャーススタジオ近くの丘の上にいる」と言うと、電話の相手は近くだからすぐ行くと答えます。

え?それだけで二人は会えるのかしら?丘の上で待っていて、トイレに行きたくなったらどうするんだろう?でも、トイレを探している間に、待ち人が来たら会えないし・・

と思って観ていると、やっぱりか!女性は草むらで用を足そうとします。

誰もいないと思っていのに、その様子を見ていた男から話しかけられます。「びっくりしておしっこ止まっちゃったわ」と女性。それだけ?と思ったけど、二人の会話は続きます。

女性の職業はストリッパー。男性の母親や祖母もストリッパー。男性と父親は、自然保護官。

「どっちもありのままの姿を愛するってことでは同じだよ」という男性のセリフに、ミョーに納得しちゃいます。

二人は気づいていないものの、二人のすぐそばの木の影には、顔にビニール袋をかぶせた死体が・・。

会話も弾んでいたところ、突然男性は女性を暴行し首を絞めて殺してしまうんですよ。ものすごく突然ですが、ここにちゃんとした動機があることは後々わかってきます。

死体を放置し男性が立ち去った後、最初に出てきた麻薬の売人二人組が戻ってきて女性の死体を見つけ、最初に会ったとき女にあげた麻薬の過剰摂取で死んだと勘違いして、二人は慌てて逃げだします。

慌てて逃げるところに、女性が電話をした相手の男性が丘の上に到着します。

2話 ある家での二組の夫婦

若い妻を持つ年老いた夫という二組の夫婦が、家のテラスでお酒を楽しんでいます。

その家の妻が夜の外出に合わせて着替えをし、夫にその服を見せると「その服はきょうの外出の目的に合わないから着替えろ!」と言われます。

妻は泣きながらクローゼットへ。着ていたドレスを脱いで、トップスだけを着替えたところで、玄関チャイムが鳴り、夫は「早く出ろ!」と自分は座っているだけなのに、妻に怒鳴るんですねぇ。

オメーが出ろ!と心の中で思っちゃいましたねぇ。

着替え中の妻は、トップスは着ているけどボトムは履いてないわけです。ドレスの下に下着は一切着けていなかったので、下はすっぽんぽん。

ところが!慌てて何かを履くでもなく、そのまま玄関に行ってドアを開けるんですよっ!びっくり仰天でしょーーーーー。

そして、もっとびっくり仰天なのが、開けたドアの前に立っていた男が、その姿を見ても何も言わないし、驚きもしないところ。二人で家の中に入り談笑します。

すっぽんぽん妻は、その男に「もう13日も家から出ていないの。出かけたいのに夫がどこにも連れて行ってくれない」と訴えます。

すると男は、数分前に会ったばかりのすっぽんぽん妻に「じゃ、逃げちゃえば?過去や未来より今が大事だよ。一緒に逃げよう」と言うんですよ。

それを聞いたすっぽんぽん妻は「あなたって、絶望的なほど能天気なロマンチストね」と。このセリフ、非常に好きです。

男は、車が事故っちゃったから電話を貸してほしい、という目的で家に入ってきますが、実はすっぽんぽん妻の夫の浮気写真を持っていて、年寄り夫を脅します。

夫は様々な言い訳をしますが、すっぽんぽん妻は家の中から銃を持ってきて、夫とその友人を射殺し、自分も銃で自殺してしまいます。

電話を借りに来た男がスーツの下に着ていたシャツは、胸元に血が滲んでいますが、そのケガが何によるものかも後々わかってくるのでご心配なく。

3話 ストリップバー

ポールダンスを踊っていたアジア系のストリッパーが、それを見ていた客の席に来て、アフターの誘いをするも断られます。

その客は、別のストリッパーと話し込み、意気投合。客が、気に入った女性にアフターの誘いをしていると、そのストリッパーは嘘をでっちあげ、客の前からトンずらします。

男はひとりで店を出て、他の店で飲みなおしていたところへ、私服に着替えたトンずらストリッパーが偶然入ってきます。

エクスタシー決めてきた、というトンずらストリッパーは足元がおぼつかず、客は彼女に優しく接し、ふたりはいいムードに。何故か、そのバーにはインスタント写真撮影スタンドが置いてあって、二人は写真を撮るんですよ。

何やってんだ?と思うんだけど、そこも見逃さないように!これも意味のある行為なんです。

生バンド&生歌が入っているその酒場で、客はオリジナル曲を歌い、その歌詞にトンずらストリッパーが興味を持つんですね。

このオリジナル曲の歌詞については、後の話しでなるほど!そうだったのか、と思わせられます。

4話 ドライブインシアターで働く下着姿の女性

下着姿のままドライブインシアターでポップコーンを売ったり、同じ場所で行われている格闘技のパネルを掲げてリング上を歩く女性、何て言うんですかね?そんなことをやっているオンナのところへ元カレがやってきます。

オンナ:私に会うために来たわけじゃないでしょ?

元カレ:ある人を探してるんだ。

オンナ:見つかったの?

元カレ:うん、そこにいる。

二人はオトコの車に近づくと、

オンナ:車変えたの?

元カレ:うん、前のは派手だったから。

って、今乗っている車は黄緑色のオープンカー。それは派手じゃないのかいっ?!と突っ込みたくなります。

そんな会話をしつつ、昔話に花を咲かせたり、現状の悩みを打ち明けあったり、何故別れることになったのか?をお互い考えたりしています。

会話中もオンナは仕事をきっちりやっているんだけど、汚れたトイレの掃除をしても、ゴミを捨てても、一切手を洗わないのがミョーに気になってしまう私。

元カレが探してたという「ある人」は、ひとりで車の中でポップコーンを食べています。

元カレは、「オレが持っていると殺してしまいそうだから」と言って、オンナに銃を私、車の中のポップコーン男に近づいていきます。

元カレは車に乗っているポップコーン男と共に、オンナの元を去っていくのですが、少しすると銃声が聞こえます。

5話 ある部屋にいる親子

母親と娘がいる部屋に、母親から呼ばれた男がやってきます。母親は連絡が取れなくなっている孫を探してほしいと、その男に頼みます。

すると男が、二人別々に話を聞きたいから、まずは娘さんからと提案すると、母親は部屋を出ていきます。

娘は男を誘惑しようとしますが、男は昔話を始めます。娘は、そんなくだらない話しは聞きたくない、と言いますが、実はその話は娘にも関係のある内容です。

途中からそのことに気づく娘。二人の関係が明らかになります。

感想

確信に触れないよう書いてみたつもりですが、以上のあらすじで、カンのいい人は何かがわかったかもしれませんね。

5部構成になっていて、それぞれ時系列はごちゃまぜになっていますが、最後まで観るとすかーっと繋がる作りになっています。そこが見事!

しかもラストシーンで、もう一つ謎が解けるようになっていて、かなりイケてます。邦題タイトル「手遅れの過去」も原題「Too late」も1話ずつ「確かにねぇ」と思えるようになっています。

これ以上書いちゃうと、どんどんわかってきてしまいそうなので、このへんで止めておこうかな。

派手な演出は一切ないけど、細部にこだわり、時系列や人のつながりを丁寧に描いた作品だと思います。

そうそう、ただひとつよくわからなかったのが、1話の森の中に放置されていたビニールをかぶった男の死体。これは誰だったんだろうなぁ?と、見終わった今も釈然としてないんですよ。

多分、あいつかな?という候補はあるんですけどね。あなたが観たら、どう感じるかしら?

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