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Netflix「終わらない週末」不気味で目が離せない!ネタバレ感想

映画やドラマは、年齢や性別、その人の好みで選ぶものが異なるけど、最近、どーもネットフリックスでこれぞ!という作品に出合っていない私。

いやいや、来ましたーーーー!

2023年11月に、アメリカの一部劇場で公開された作品。Netflix「終わらない週末」141分、飽きずにDone。

久しぶりに面白かった。

作品概略

原題:Leave the World Behind
製作年:2023年
製作国:アメリカ
キャスト:ジュリア・ロバーツ、イーサン・ホーク、マハーシャラ・アリ、ケビン・ベーコン
監督:サム・エスメイル
原作:ルマーン・アラム
脚本:サム・エスメイル

当初、G.H.役としてデンゼル・ワシントンがキャスティングされていたものの、降板してマハーシャラ・アリになったそうです。

登場人物はとても少ないけど、精鋭ぞろいの豪華キャストです。

ざっくりあらすじ

アマンダとクレイはふたりの子供を連れ、豪華な別荘を借りてのんびり休暇を過ごすことに。

ところが、サイバー攻撃により携帯やパソコンが使えないという不測の事態が起こります。そして、その夜、停電で帰れなくなったから泊めてくれと、別荘の持ち主だという親子が現れます。

別荘にともに滞在することになった2組に、次々と災難が降りかかります。

さて、結末は?

感想

海外での映画レビューサイトの評価は6.7ポイントと高くないので、すっごく評価が分かれる作品です。

私は夢中で観て、サイコー!と思ったけど、わけわからんわ・・・という方もいるはず。いや、多いかも。

サイコー!と感じた最大の要因は、気持ちをそらさず作品にくぎ付けにされたことが一番かな。

プラス、映像がとても美しく、音響効果や音楽もナイスでした。

141分と長いので、眠くなったら続きは明日観ようと思って見始めたけど、寝落ちすることもなく一気に最後まで鑑賞しました。

伏線の完璧な回収を期待していると、裏切られるので、そこが気にならない人向けの作品かも。

私もいくつかの?は残ったものの、最終的には自分なりにすっきりしたのでOK。

現実でもありうるかも。。と考えると、ちょっと恐ろしかったけど、比較的あっさりしたラストシーンに救われたかな。

ネタバレ感想

冒頭、アマンダとクレイ夫妻がいる寝室の壁紙が見事に青。乗っている車も青。着ている服も青。とにかく、青、青、青!

ここに何らかのメッセージがあるのかも?と感じさせるほど、青を多用。青使いのバランスがまた見事で、とても美しいんですけどね。

ちなみに、青の色があらわす意味は?と調べてみると、余計わからなくなりましたが

青は「生まれてきた意味」を問う色であり、思い出すために「内省」する色なのです。

ホワイトターラより

カラーセラピスト養成校のHPに、こんな一文を見つけました。

以下、完全に主観ですが、もしかしたら今の世の中を作った人間に対する猛省を促す意味があったりして?

もしくは、今の人間たちに存在意義を尋ねている?

それほど難解な作品ではないと思うけど、そんなことを思わせる壮大なテーマでもあるのかしらん、と思ったりしてみました。

夜の訪問者

夜中に突然訪ねてきた親子にアマンダとクレイは戸惑います。いいよ、いいよ、どうぞ入ってとフレンドリーなクレイに対し、人間嫌いと自負するアマンダは二人に対して懐疑的。

パリッとタキシードを着こなしたG.H.は、紳士に見えるけど、外見だけじゃ判断できない。

アマンダは「身分証明書を見せて」と言うんだけど、あいにくホテルのクロークに預けて忘れてきたコートのポケットだ、と。

しかも、彼らは停電で帰れないと言うのに、別荘には煌々と電機はついている。

怪しむのも当然。

すったもんだの挙句、地下に泊まることになったG.H.と娘のルース。ふたりだけになると、「追い出さなくちゃ」「脅すつもりはない」「問題ないと思わせないと」と会話します。

この様子を見ていると、絶対この親子怪しいな、と思っちゃいます。

私は、この時点でふたりには隠している何かがある!と確信していましたから。ま、鑑賞後にそれは演出の罠にハマっただけだったな、と気づきましたけどね。

サイバー攻撃

インターネットが使えないこと、停電になってしまったことのすべてがサイバー攻撃によるもの。

不気味に漂う人工衛星。全く詳しくないけど、人工衛星が攻撃されたら、現代社会の秩序は崩壊するんですよね?

正にそれが起こっている。

通信障害で地上の電話基地局を経由している携帯電話が使えなくても、衛星電話なら使えるはず。だけど、隣人のガレージに充電しておいてあった衛星電話も使えません。

最新テクノロジーを駆使した、テスラの電気自動車は暴走。衛星に不具合が生じたら、こうしたことも起こりうるという恐ろしい話しよね。

もう、何をしようと、人間社会最大の危機!であることに間違いない。こわーーーーっ。

今も世界のあちこちで戦争が起きているけど、武器を使わなくても戦争ができてしまう世の中になっちゃったのかも、と恐怖を感じます。

動物たちの行動異常

別荘の裏庭に、ものすごい数の鹿が集まっていたり、外のプールにフラミンゴが多数泳いでいたりと、いつもならありえないことが起こります。

これって、動物は人より環境異常を察知するのが早いから?と、私は理解したのですが、どうかな?

ほら、磁場の変化に敏感って話も聞くじゃないですか。

フレンズ

アマンダの娘ローズは、ドラマ「フレンズ」の最終回が見れないことにものすごくこだわっています。

私は、フレンズを見ていないので、その最終回がこの作品とつながりがあるのか?ないのかが、まったくわかりません。

が、アマンダ役のジュリア・ロバーツは、フレンズにゲスト出演しているそうです。関係ないか?!

でも、ローズって不思議な子。13歳の女の子が、非常事態が起こっていることを知りながら、知らない土地なのにひとりで外出したりするのかしら?

感想まとめ

G.H.とアマンダが、音楽をかけて踊り、何となくいいムードになるとか、クレイに対して「あいつは私とやりたいと思っている」とルースが思っているとか。

息子のアーチーが、ルースのプールサイド姿を盗撮しているとか。そんなシーンは不要なのでは?と、個人的には感じたけど、それらは作品にどんな意味を持たせていたのかしら?

アーチーが森で虫に刺され、熱を出して歯が抜ける。その原因は、作品の中で明らかになっていないけど、非常事態では病院は機能しなくなるという事実を改めて感じます。

健康でいること、多少の貯えが必要なことを実感させられましたね。

全体的に、視聴者にほれっ!と、様々な問題を投げかけ、あとは考えて。どんな風に理解するか、妄想するかは自由だけど、実際にこうしたことは起こりうるかもよ、という警告とも感じます。

作品全体を通して感じていた不気味さは、そのままラストに通じているわけでなく、ラストはあっけなかったかな。

ただ、不気味さをそのままラストシーンまで引きずったら、鑑賞後の気持ちが重くなるかもしれないので、丁度良かったのかもしれません。

終末期が突然訪れたとしても、人は非力です。その時は、もう抗いようがないですよね。

うちには、地下シェルターはありませんから。

ということは、どれだけ備えても無駄だし、毎日を楽しく有意義に過ごすことが最良なのかも。というのが私の結論かな。

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