Netflixのオリジナル青春映画「Work It ~輝けわたし!~」を鑑賞してみました。
いやー、ダンス映画っていいよねー。難しいことは考えず、躍動感あるダンスシーンを観ているだけでも価値あるな。
自分の身体だけで、音楽に合わせて自分の身体だけで表現できちゃうって素晴らしいです。
アインシュタインが「ダンサーは神の使い」と言ったとか?言わないとか?
ダンスが好きな人みんなが、神の使いのように優雅に踊ることができるわけじゃあないけど、この映画は誰が見ても楽しめるダンスシーンがたっぷり!
それでは、感想を綴ってみたいと思いますが、ネタバレも含まれますことをご了承くださいませね。
Contents
作品概略
原題:Work it
製作年:2020年
製作国:アメリカ
キャスト:サブリナ・カーペンター、ライザ・コーシー、ジョーダン・フィッシャー
監督:ローラ・テルーソ
脚本:アリソン・ペック
主演のサブリナ・カーペンターは、エグゼクティブ・プロデューサーも務めている。
キャスト
クイン・アッカーマン(サブリナ・カーペンター)
1999年5月11日生まれ、ペンシルベニア出身。身長155センチ。歌手・俳優。
「ネクスト・マイリー・サイラス・プロジェクト」の歌のコンテストで第3位に入賞経験があり、彼女の曲「スマイル」はラジオディズニーでチャート入りし、『ソフィア・ザ・ファースト』(2013年)のサントラにも収録されている。
2014年3月14日「Can’t Blame a Girl for Trying」はデビューシングルとしてラジオディズニーとiTunesでリリース。
2011年の刑事ドラマ「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」への出演が初演技。
ジャスミン・ヘイル(ライザ・コーシー)
1996年3月31日生まれ、ヒューストン出身。女優・司会者・コメディアン
ライザ・コーシーは、youtubeに置いて2016年だけで約600万人の購読者を獲得。2020年8月9日時点で、1780万人以上の加入者と14億以上のチャンネルビューを持っていて、YouTubeのシルバー、ゴールド、ダイヤモンドの再生ボタンを受けている。
2018年のForbes 30 Under 30とTIMEでは、2019年のインターネット上で最も影響力のある25人に選ばれている。
2016年には、バイオレット・アダムスとしてHuluオリジナルのホラーシリーズ「フリーキッシュ」に主演。
ジュリアード・ペンブローク(ケイナン・ロンズデール)
1991年12月19日生まれ、シドニー出身。オーストラリアの俳優・ダンサー・シンガーソングライター
演技の初仕事になった2007年の映画「ラズル・ダズル:ダンスへの旅」は、ここ数年で最も成功したオーストラリアのコメディ映画と評されている。
ジェイク・テイラー(ジョーダン・フィッシャー)
1994年4月24日生まれ、バーミンガム出身。母親が16歳のときに生まれた子供で、母方の祖父母の養子となっている。俳優・歌手・ダンサー
2歳の時に体操をはじめ、地元バーミングハムの”レッドマウンテン・シアター・カンパニー”で才能を見出され、2011年にジャクソンビル州立大学へ入学。
その後、ロサンゼルスに移住。
ディズニー・チャンネル製作の『ティーン・ビーチ・ムービー』とその続編の『ティーン・ビーチ 2』、そして『うわさのツインズ リブとマディ』に出演することで人気が出る。
熱心なゲーマーでもある。
ざっくりあらすじ
希望の大学に入学するため、勉強もボランティア活動も課外活動も頑張ってきたクインだったが、入学の1次面接で「パッションを持って取り組んでいること」について面接官から問われた時、答えることができない。
クインの高校でには何度も優勝経験があるダンスチームがあって、面接官からダンスチームの一員と勘違いされたクインは、大学合格のために自らダンスチームを立ち上げる。
当初の目的は大学合格のためだったが、ダンスを通じてクインは様々な出会いと感情の芽生えを経験していくことになる。
感想
ダンスが絡んだ青春ドラマということでは、少しだけ損得勘定が働いて始めちゃったことに、ポンコツな仲間がいたり、トラブルが持ち上がったりもしながら、一致団結した仲間パワーの影響で目標としていたこと以外の何がしかを手に入れる、というストーリーは「フィールザビート」と同じです。
路線は同じと感じたけど、ダンスのクオリティや楽しめるレベルで言うとこっちの方が楽しめるかな。

高校の何度も優勝経験のある有名なダンスチームのキャプテン:ジュリアードは、自分の才能を鼻にかけ、部員たちは自分の演技に華を添えるだけの存在と思っている鼻持ちならないヤツ。
そのジュリアードに自分にももっと目立つ出番をくれと直談判したのがジャスミン。
冒頭からふたりのダンス対決があって、今作のダンスに対する期待がグー――っと高まっていきます。
ジュリアードを演じているケイナン・ロンズデールの真っすぐで長い脚、小さくてプリッと上がったお尻、美しく筋肉がついた腕、素晴らしいスタイルにDNAの違いを見せつけられますね。
勉強は大事だけど
クインは父親の母校でもあるデューク大学を目指し、母親の絶大なる期待も背負って一生懸命努力しているんですね。
そして迎えた1次面接で、面接官から「成績優秀であなたと同じように努力している人はたくさんいる、情熱を持って取り組んでいることはなに?」と聞かれて返事に窮してしまいます。
ここ、考えさせられますよね。
高校生の時、情熱を持って取り組んでいたことが何かありますか?
私は、ただひたすら楽しいこと、友達と遊ぶことだけに情熱を注いでいたような気がするけど、その当時から音楽が好きだったのは今も尚変わりません。
もしかすると、高校時代なんてその日暮らしというか、その日が楽しければいいと思って過ごしているかもしれないけど、意外とその時に夢中だったものが大人になった自分へ影響を与えているかもしれません。
ただひたすら進学するためだけに勉強をしても、もちろん学んだことは無駄にはならないけど、個性というか、その人らしさってのも磨く必要があるように思います。
勉強が後に大きな影響を与えるのは、職業で言えば学者や研究者だろうけど、そうした職業の人たちだって「ひらめき」や「見極める力」や「センス」や「応用力」ってのが必要ですものね。
面接の試験官の言葉から、そんなこんなを感じます。
新生ダンスチーム
大学合格のために新生チームを立ち上げたクインは、親友のジャスミンをまずスカウトします。
ダンスチームのキャプテンに戦いを挑むほどの実力があるジャスミンは、優勝候補のチームにいてスカウトされることを狙っていたもののクインの説得に応じてシームに参戦。
きっとキャプテンがいい奴だったら映らなかったかもしれないけど、鼻持ちならないイヤな奴だったから決断したんだろうな。
それでもジャスミンにしてみれば、自分の運命をクインに委ねた形にはなるわけです。
他のメンバーもそれなりの基準に基づいてスカウト。
そして、勉強ばかりしてきたクインは、マーケティングと分析によって振り付けが大事!と結論付け、チョー有名だったけど膝のケガで引退してしまったジェイクを探し出し、直談判に行きます。
そんな実力があるヤツが、ポンコツチームの振り付けなんかしてくれんのかい?と思いますよね。
もちろん、条件付きなんだけど引き受けちゃうんだな。
映画だからでしょ。と思いますよね。まあそんな側面を感じてしまう展開ではあるけど、そこはサラっとね。
ダンスって見ているだけでも楽しい
新生チームは、大会を目指して練習に励むんだけど、ジュリアードの横やりが入って練習場は追い出されるわ、ジェイクはダンススクールを首になっちゃうわ、青春映画ならではの展開になっていきます。
そこで新しく練習場としてクインが選んだのが、ボランティアで通っていた老人ホームのホール。
静かに練習をしていると、ひとりの老人が入ってきて、もっとにぎやかにやりなさいよ!と言いながら踊りだすんだけど、そのダンスが圧巻なんです。
歳を取っても楽しそうに踊れるって、いいよねー。
ダンスは大好きなので、自分では踊れないけど、見ているだけでテンション上がります。
そうして少しずつだけどチームの結束力や実力が向上していくんですね。
大会の結果は??映画を観てのお楽しみに取っとくけど、結局ダンスにはもちろんテクニックが必要だし、上手な方がいいに決まっているけど、踊ることをどれだけ楽しんでいるかってことがすごく大切なんだと感じます。
まとめ
笑いあり、ずっこけあり、恋愛あり、仲たがいありの王道な青春ストーリーだけど、若い頃に情熱を持ってやっていたことは、決して無駄にはならないと改めて思います。
例えそれで身を立てていくことができなかったとしても、やってきたことは財産になります。
今、好きなことがなかったとしても、クインのようにものすごく思いがけないきっかけで、好きなことが見つかるかもしれないですからね。
人と貶めてまで成功したって、それは絶対に長続きしません。
半沢直樹も「施されたら、施し返す。恩返しです」と言っているように、人に親切にしてもらったら親切にし返す、笑顔をもらったら笑顔を返すつもりで行動すれば、必ず幸せな日々が続くと信じています。
最後には鼻持ちならないジュリアードも、ちょっとだけ改心していました。
強い鼻っ柱は、若いうちにへし折られた方がいいんです。とおばちゃんは思うよ。
小学生と見るには、少しだけ目を背けちゃうようなシーンがあるってばあるけど、家族で応援しながら観られる作品です。