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映画「アンクルドリュー」はキャストがすごいし音楽もダンスも超一流という感想

今どきの高度なCGも派手なアクションもないけど、豪華な元NBAバスケ選手キャスト、音楽やダンス、ぷぷっと笑える愉快な会話、全てにおいて「ザ・アメリカン」な仕上がりの「アンクルドリュー」は最高に楽しめる充実の娯楽映画

老若男女を問わず、誰が見ても楽しめる映画って、少なくなってきているように感じているので、そういう意味でも希少な存在の映画だし、映画本来の意味を感じた作品でしたね。

なんと言っても、現役NBA選手や元選手というすごいキャストが繰り広げるバスケットシーンはまるでショータイム!

本当に老人チームが若者チームを倒すことができるのか?とか、老人であのパフォーマンスは可能なのか?とか、そんな無粋な見方をしないで、純粋に音楽やダンスを楽しんでノリノリな気分で座っていて欲しい!

NBAファンが楽しめるコアな会話がちりばめられているらしいけど、知らなくても十分に楽しめるし、観終わったときには口角がちょっと上がっていたかも。

すごいキャスト

お爺さんストリートバスケチームのメンバーは、全てが輝かしい経歴の現役選手と、元選手という華やかなキャスティング。

(画像はオフィシャルサイトから引用いたしましたが、2023年現在オフィシャルサイトはクローズしています。)

アンクル・ドリュー

NBAチャンピオン「カイリー・アービング」

画像引用元:アンクルドリュー オフィシャルサイト

身長190センチ、出身地はオーストラリア。2011年のドラフト1位。

2019年からはブルックリン・ネッツに所属しNo.11で活躍中。14年オールスターMVP、16年リーグチャンピオンに輝いた現役NBAスター選手。

アメリカ代表としては、2014年のFIBAバスケットボール・ワールドカップでMVPと優勝、リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得。

ダックス

リル・レル・ハワリー

画像引用元:アンクルドリュー オフィシャルサイト

MTVアワード2017最優秀コメディ・パフォーマンス賞を受賞、バーニー・マックの年間コメディ王に輝く活躍中のコメディアン・俳優。

2017年に公開されたアメリカのホラー映画「ゲット・アウト」で知名度が急上昇。Netflixオリジナルのサンドラ・ブロック主演作品「バード・ボックス」にも出演。

ビッグ

シャキール・オニール

画像引用元:アンクルドリュー オフィシャルサイト

身長216センチ、ニュージャージー州出身。1992年のドラフト1位。レイカーズでの背番号34番とヒートの32番は永久欠番になっている。現在は、TNT解説者兼サクラメント・キングスの共同オーナー。

1992年から2011年まで米プロバスケットボールリーグでプレー。現役時代には数々のタイトルを取得し、オールスターには15回出場。

自伝本「Shaq Talks Back」も出版している。

ブリーチャー

クリス・ウェバー

画像引用元:アンクルドリュー オフィシャルサイト

身長208センチ、ミシガン州出身。1993年 オーランド・マジックのドラフト1位。キングスでは背番号4番が永久欠番であると共に、母校の高校では彼の背番号44も永久欠番になっている。現在はTNT解説者。

1993年から2009年まで米プロバスケットボールリーグでプレー。現在は解説者。1試合平均得点20、リバウンド9、アシスト4を超える選手は米バスケメジャーリーグ史上ウェバーを含め5人しかいない。

ライツ

レジー・ミラー

画像引用元:アンクルドリュー オフィシャルサイト

身長201センチ、カリフォルニア州出身。兄や姉、妹もスポーツ選手というスポーツ一家。

1987年から2005年までインディアナ・ベイサーズで活躍。米プロバスケットボールリーグ歴代2位の記録を持つスリーポイントシューター。

1994年には全米代表としてバスケットボール世界選手権で優勝、1996年のアトランタオリンピックの全米代表チームの一員として金メダルを獲得。現在は解説者。

ブーツ

ネイト・ロビンソン

画像引用元:アンクルドリュー オフィシャルサイト

身長175センチ、ワシントン州出身。

2005年から2015年まで米プロバスケットボールリーグでプレー。身長175cmにして、スラムダンクコンテストで3度の優勝を果たしたポイントガード。超人的な運動能力を保持。

高校時代は、バスケとアメフトの二刀流選手として活躍。

ベティ・ルー

リサ・レスリー

画像引用元:アンクルドリュー オフィシャルサイト

身長196センチ、カリフォルニア州出身。

米女子プロバスケットボールリーグでMVPに3度輝き、15年に殿堂入り。アメリカ代表としては、1996年のアトランタオリンピックから4大会連続で金メダルを獲得。

映画誕生の秘話

Pepsi MAX & Kyrie Irving Present: “Uncle Drew”

主演の「カイリー・アービング」がペプシと契約した際、何か面白いことをやりたいよね、という発想から生まれた米ペプシコーラ社ペプシマックスの広告として制作されたことがきっかけだったそう。

およそ4時間かかる特殊メイクで、アービングがドリュー爺さんに扮するアンクル・ドリューシリーズは、世界中から絶大な支持を受け、YouTube再生回数は累計1億回を突破。

上の動画は、その中のひとつ。

音楽がすごい!

洋画を観ていていつも思うことが、音楽と映画の相乗効果。映画が盛り上がってきたときの音楽が、シーンや感情やスクリーンの中の人の気持ちとシンクロすると、更に観ているシーンがよく見えてくるし、自分の高揚感も違ってくるんですよ!

アンクル・ドリューは、壮大な風景や音楽で表現するような心理的シーンはほぼないけど、反対に盛り上がりを更に盛り上げてくれるポップなミュージックがサイコー☆でございましたね。

サウンドトラックがすでに発売されていますが、オフィシャルサイトから視聴もできます。視聴ページはこちら

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ダンスもすごい!

元バスケ選手なのに!ダンサーの経験もおありですかっ?!って感じ。

結局、ダンスもセンスと運動能力の融合ってことですかね?昔、高校の教頭が「一芸に秀でる者は万能に通ずる」と言ってましたっけ。そういうこと?

時代を感じるダンスが、私には見事にツボ!でしたねぇ。youtubeは抜粋動画なので、本編ではもっと長く、もっと激しいダンスが見られます。必見!

超一流の特殊メイクもすごい!

カイリーをアンクル・ドリューに変身させたのは、「ブラックパンサー」「アベンジャーズ」「ウォーキング・デッド」などの作品に携わってきたブルー・ウェール・スタジオ。

エンドロールと共に、その特殊メイクのサービス映像が流れるので、最後まで席を立たずに見なくちゃダメよ。

映画を見逃しちゃっら、上の動画にメイクの過程も収められているので是非!動画を見ているだけで、気分はノリノリになってきちゃいます。すごいよね。

あらすじ

バスケットボールの経験はあるものの、ある失敗からプレーヤーを断念し、ストリートバスケチームのコーチをしているダックス(リルレル・ハウリー)は、大会での優勝を目指していた。

そんな中、チームの主力選手をライバルチームに引き抜かれてしまう。

ダックスは、伝説のバスケ選手だったアンクル・ドリュー(カイリー・アービング)と出会い、アンクル・ドリューをスカウトし、彼の言うままにチームメンバーを集めていくも、それはかつてアンクル・ドリューと共に戦った老人ばかり。

伝説のチームと言われていた彼らを引き連れて、バスケの聖地【ラッカー・パーク】で開催される大会に挑むことになるが、果たしてダックスの夢はかなうのか?

バスケの聖地【ラッカー・パーク】

ラッカー・パークとは、ストリートバスケの聖地。ハーレムの「ラッカー・パーク」で開催されるトーナメント戦「ラッカー・クラシック」は素人プレーヤーの晴れ舞台であり、実際に米プロバスケットボールリーグで活躍する名だたる選手が誕生しているらしい。

今でもラッカーは、優秀な選手の登竜門。

アンクル・ドリューの物語の舞台も、ラッカー・パークと始めから決まっていたんですって。

感想

ストーリーは特別ひねったわけでもなく、スポーツを題材とした割とベタな物語なんだけど、ものすごく気持ちよく楽しく見られた作品。

その動き!老人じゃないだろ!とか、

長年車いすに座ってたら、いきなりは動けないだろ!とか、

いろいろ矛盾しているけど、そこを見事に笑いに変えてしまえるのがコメディエンターテイメント。

スポーツの中でも比較的、得点がどんどん入るスピーディな団体スポーツだからこその、ショーを見ているような選手の華麗な動きに思わず拍手したくなりますよね。

誰も期待していなかった動きをするアンクル・ドリューを見ていた観客が、次第に笑顔になって応援し始める姿に自分も立ち上がって声を掛けたくなってきちゃうんですよ。

アンクル・ドリューのチームが結成されるまでのドタバタには、アメリカンな軽快さがあり、クラブに集った老人チームの面々がダンスで若者と対決するシーンは、それぞれが老人らしい動きを作りつつ、あっけにとられるリズム感と軽快さが圧巻。

とにかく楽しく、飽きずにワクワクしながら見られるスポーツコメディー映画です。

そこに友情やら、歳を重ねて頑固になった自覚を持ちながらも素直になれない事への反省やら、仲間がいることの意味やらを加味して、己を振り返ったりしながら考えさせられる作品にもなっています。

ゲームを観戦していて熱くなった観客が、コートの中にまで入ってきちゃったりもして、そんなアバウトさもストリートバスケの醍醐味なのかもしれないと、非常に楽しかったですね。

ダンスは苦手だけど、なんとなく踊りたくなっちゃう映画でした。レッツムーヴ!

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