行ってきました!待ちに待った映画「ワイルド・スピード スーパーコンボ」公開です。
2001年に公開されたシリーズ1作目の『ワイルドスピード』からすでに18年の歳月が流れているというのに、未だ人気は衰えないモンスターシリーズのスピンオフ。
シリーズ番外編の「スーパー・コンボ」では、岩のような筋肉を持った捜査官「ルーク・ホブス」と大好きなジェイソン・ステイサム演じる元特殊工作員「デッカード・ショウ」がバディに!
そこに、新キャストとしてデッカード・ショウの妹役に、ミッションインポッシブルで謎の女を演じたヴァネッサ・カービーが参戦します。
「スーパー・コンボ」って邦題、ダサくない?
音にすると「コーンフレークか?」になっちゃうんだけど、ホブスとショウは紛れもなくスーパーなコンボでした。

初期のワイスピで描かれていたストリートレースの要素は何もなくなっているけど、元祖ワイスピ要素は細かいところでぶち込まれていて、それに気づくとちょっと嬉しかったりしてね。
では、あらすじと感想を綴ってみたいと思いますが、ゴリゴリにネタバレしておりますことをご了承くださいませね。
作品の概略
メガヒットシリーズ「ワイルド・スピード」の通算9作目で、「ワイルド・スピード MEGA MAX」で初登場して以降、シリーズの顔となったドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスと、「ワイルド・スピード EURO MISSION」からシリーズに参戦したジェイソン・ステイサム扮するデッカード・ショウがタッグを組んで挑む戦いを描く。
かつては敵同士で何もかも正反対のホブスとショウが、いがみあいながらも、目の前に立ちふさがる謎の強敵ブリクストンに挑んでいく。
ブリクストン役は「パシフィック・リム」「マイティ・ソー」シリーズのイドリス・エルバが務め、物語の鍵を握るショウの妹ハッティに「ミッション:インポッシブル フォールアウト」のバネッサ・カービー。
監督は「ジョン・ウィック」「デッドプール2」のデビッド・リーチ。
主要キャスト
デッカードの妹:ハッティ・ショウ
MI6のメンバーで、デッカード・ショウの妹役:ハッティ・ショウを演じるのが、ミッションインポッシブルでトム・クルーズと共演したヴァネッサ・カービー。
1988年生まれでロンドン出身。アクションもこなせる、ポスト:シャーリーズ・セロンって感じかしら。どお?

史上最強の敵:ブリクストン
2018年には、ピープル紙が選んだ「最もセクシーな男」に輝いたイドリス・エルバ。テイカーズ、マイティ・ソー、パシフィック・リムに出演している。
そりゃあ、ホブスとショウの前に立ちはだかる最強の敵役として降臨するなら、どんだけのマッスル蓄えておけばいいですかっ?!って話しよね。
と思っていたら、やっぱりかぁ~な筋肉おやじが登場ですよ。そうそう、ホブスもショウも若いわけじゃないから、山のようにムキムキ盛り上がった三角筋や上腕二頭筋、大胸筋を持っていたとしても、若造じゃあ迫力でチーン!ですもんね。
ショウに倒された過去があるものの、最新の技術で人間にはない能力を備えて蘇ったブリクストン。ホブスとショウ大ピンチ!と思わせつつ、そこは二人が知恵と力を合わせてぶちのめします。
デッカード・ショウ
ジェイソン・ステイサム、正装してガルウィングのマクラーレンから登場!しびれます。マクラーレンは、大型トラックの下を滑ったりして、カーアクションも満載。
負けず嫌いなお茶目なショウやら、刑務所にいるママを訪問する息子のショウやら、ジェイソンファンとしては、いろんな顔を楽しめます。
ルーク・ホブス
ドウェイン・ジョンソンは、身長196センチ、元プロレスラーですからっ!この肉体です。そもそもワイスピには、ゴリマッチョスキンヘッドが3人も登場している筋肉祭り映画ですもんね。
あらすじ
MI6メンバーのハッティ・ショウは、新型ウイルス兵器をテロ組織から奪還したものの、ブリクストンに襲われ、消息不明に。
そこで、ロンドンにいるショウと、ロサンゼルスにいるホブスの元に、ハッティを保護して欲しいという協力要請の連絡が入ります。
その時のふたりの様子が、画面を二分割して映し出されるんだけど、ロンドンのショウはきっちりパジャマを着て、フライドエッグを作り、ネクタイにスーツを着てチェスターコートを羽織り、ガルウィングのマクラーレンで出動。
一方ホブスは、タンクトップに生卵、もしかしたらプロテイン?入ってる?な朝食を取って、4WDで出動。趣味嗜好はこんなに違いますよ、という対比です。
それぞれ現場で派手なアクションかましてくれますが、その戦い方も個性が表れているので、そこにご注目!
どっちも自分の方が強いという主張をしながら、ちょいちょち小競り合いをしている様子は、まるで子供の喧嘩。
それって、口では嫌いと言ってるけど、嫌い嫌いも好きのうち、ってヤツなんじゃない?と思えるやり取りにぷぷっと笑えます。
あれ?ワイスピって、コメディ映画だったかしら?って感じ。
最新技術によって強化されている敵のブリクストンが、真っ黒な特殊スーツに身を包んでハイテクバイクを乗りこなす姿は、まるでバットマンのよう。
新型ウイルス兵器を自分の体に打ってブリクストンの手に渡ることを防いだハッティは、そのままにしておくとやがて死に至ってしまうことから、身体から薬剤を抽出しなければなりません。
その装置をブリクストンの親分の基地までホブスとショウが取りに行くわけです。そこでの敵との戦いは、まるで007のようです。
装置を奪っては来たものの、壊れて使えない・・さて、どうする?
そこで、ホブスは20年以上音信不通にしていた故郷にいる兄を訪ねる決心をします。三人でホブスの故郷サモアを訪れ、ホブスのファミリーに協力を願い出ます。
ブリクストンだって引き下がるわけにはいかないから、そりゃあサモアまでだって追いかけてきますよ。
そこで、ワイスピのかけらがチラ見えするんです。
ホブスの兄が親族と共に経営していたのが、カスタマイズカーの整備工場。ドムも整備工場で車をいじってましたものね。
そして、逃げるブリクストンをホブスファミリーが決して新しくない車で追いかけるんだけど、あーーーー馬力足りないよね、というところで「ニトロ」噴射します。
この場面では、思わずにやっとしちゃいましたね。
今までワイルド・スピードを全く見たことがない人には、「ニトロ」と言われてもピン!と来ないと思いますが、スーパー・コンボだけ観ても充分楽しめます。
最終決戦は、ブリクストンVSホブス&ショウです。崖の上から転落したにも関わらず、三人とも無傷!ってところにびっくりですけどね。
最新技術で相手の動きが読めるようになっているブリクストンとの戦いは、非常に形勢不利。だけど、そこは二人が知恵と力を合わせるんですよ。
感想
初期の頃のワイルドスピードは、ストリートレースに夢中な男たちを描いていたので、その頃の作品が好きな人には、最近のワイスピはちょっと行き過ぎ・・という評価もありますよね。
でも、私はそれぞれに見どころがあると感じているので、シリーズ通して全部好きです。
「ワイルド・スピード スーパーコンボ」に関しては、もうワイルド・スピードという枠を超えた別のアクション映画になっていたと思います。
ワイルド・スピードでホブスとショウに人気が集まったこと、噂ではホブスを演じているドウェイン・ジョンソンと本家でドムを演じているヴィン・ディーゼルとが不仲で共演NGと言われていることから、たまたまスピンオフが誕生し、また違った魅力のある映画に仕上がった、って感じかしらん。
不仲説があるため、2020年に公開予定にシリーズ9作目「Fast & Furious 9」(邦題未定)に、ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムは出演しないと言われています。
ま、最初は二人とも出ていませんでしたしね。それはそれで、また新しいゲストに対する期待も持てますし、ゴリマッチョスキンヘッドはひとりで十分とも言えますしね。
ホブス&ショウは、違う映画として2作目も期待したいと思っています。
今作では、ホブスが故郷に帰り、家族との絆を取り戻したり、ショウも疎遠になっていた妹の誤解が溶け、ふたりで刑務所にいるママに面会に行ったりと、ファミリーの関係性、人との信頼関係が描かれていました。
悪者ブリクストンは、最新技術で敵なしな強さを手に入れたかに思われたけど、結局は人の知恵と信頼関係に基づいた協力と絆に勝てるものはないよね、ということが感じられて気持ちよく観られます。
人気シリーズと言うことで、潤沢な予算があるからか、バットマン・007・キングスマン・デッドプールなど、いろんなアクション映画を感じた作品でもあり、娯楽映画としては最高に楽しめる1作です。
暑い季節に更に熱くなる、二日酔いの向かい酒的映画ですが、笑ったりハラハラしたり、心の中で頑張れーと叫んだり、拳骨握りしめたりして楽しめます。
是非!

