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Netflix映画「紅海リゾート 奇跡の救出計画」ネタバレ感想|そのホテルは訳ありだった

つい最近、劇場で鑑賞した映画が「存在のない子供たち」

映画「存在のない子供たち」ネタバレ感想|地獄で生きている少年の叫びです今月、一番観たかった映画「存在のない子供たち」を鑑賞してきました。自分は人生で、「生まれてこなきゃよかった」と思ったことがあっただろうか?あなたはありますか?...

これも中東を舞台にした移民やその子供たちを描いた作品でした。

Netflixのオリジナル映画「紅海リゾート 奇跡の救出計画」も、内戦により難民キャンプへの避難を余儀なくされたエチオピアのユダヤ人たちが、イスラエルへ救出された実話を基にした作品です。

移民問題は、世界でも賛否両論あり、アメリカはトランプ大統領になってから移民受け入れに否定的になっていますし、イギリスのEU離脱も移民が大きな引き金となっています。

日本には、内戦も宗教戦争もないし、移民という言葉にも実感がわきませんが、今でも安住の地がない人たちがたくさんいる現実を突きつけられます。

毎回ものすごく単純な感想ですが、平和に暮らしていられる幸せをしみじみと感じます。

「紅海リゾート 奇跡の救出計画」に描かれている、80年代初頭、イスラエル諜報特務庁「通称モサド」のエージェントと勇敢なエチオピア人のグループが、実際に実行した「Operation Brothers」とは?どんな作戦だったのでしょうか。

あらすじはネタバレを含みますことをご了承くださいませね。


Netflix映画「紅海リゾート 奇跡の救出計画」概略

数万ものエチオピア難民を密航させるため、諜報員たちが本物の観光客を受け入れる偽のホテルを開く。実際にあった救出作戦に着想を得た物語。

1980年代前半、エチオピアでの内戦を背景に、多国籍の諜報員と勇敢なエチオピア人のグループがスーダンにある廃業したホテルを利用して数万もの難民をイスラエルに密航させた作戦を描く。

「紅海リゾート 奇跡の救出計画」Netflixより

Netflix映画「紅海リゾート 奇跡の救出計画」ネタバレあらすじ

イスラエルの諜報員アリが、エチオピアのユダヤ人を救出するためのチームメンバーをスカウトしてきます。

そして彼らは、いざスーダンへ!使われていないホテルをリースするためにお偉いさんの元を訪ねると、25万ドルと言われていたにも関わらず、「いつでもリースは50万ドルだよ」ニコリと吹っかけられます。

そこで、諜報員のアリ(クリス・エヴァンス)は、25万ドルの請求書に対して10万ドルを上乗せしてどうだ?と交渉し、手を結びます。

10万ドルは、ポケットマネーということ?ですよね。

そして、そのホテル「レッド・シー・ダイビング・リゾート」を拠点に作戦を展開しようとしますが、ダミーのパンフレットを見たガイドが観光バスに客を乗せて訪れます。

一旦は断るものの、客が訪れているホテルの方が、隠れ蓑になるよね、ということでフツーにホテルとしても営業することに。

内情は、緊迫感のある作戦をすすめているはずなのに、紅海の美しさと穏やかさに、うっとりと本来の作戦を忘れてしまいそうになります。

スーダンの難民キャンプから歩いてホテルまで移動してきたエチオピアのユダヤ人たちは、トラックで水際まで運ばれ、そこからボートに乗り込みイスラエルを目指します。

作戦は大成功!だったのですが、ある日、トラックの前方にスーダンの軍人による検問所が置かれていました。

強行突破した結果、ホテルが疑われるようになります。

いくつものトラブルを回避しつつ、もう船はダメだ・・・という結論に達し、アリたちを調査していたCIAに相談を持ち掛け、最後はアメリカ協力の元、飛行機を用意します。

スーダンの軍人たちの車がこちらに向かっているのを発見。飛行機はまだか?あ!来たぞ!でも、間に合うのか?無事、最後の飛行機は飛べるのか?

Netflix映画「紅海リゾート 奇跡の救出計画」主なキャスト

諜報員:アリ

クリス・エヴァンス

 

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‘The Red Sea Diving Resort’ is now available on @netflix!

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1981年6月13日生まれ、アメリカ・ボストン出身。「アベンジャーズ」「キャプテン・アメリカ」シリーズなどに出演。

民主党支持者であり、トランプ大統領に関する批判を日常的にツイッターに投稿したり、同性婚などLGBTQ+の権利を支持していることから、移民救出に自分の命さえ厭わない活動をしたアリ役適任!というオファーだったのかしらん?

親友だと思っていたサミーの気持ちを汲んであげることができず、ある時争いにまで発展。それでも、難民救出に全力を注いでいる情熱家。

地元の協力者:カベデ

マイケル・ケネス・ウィリアムズ

 

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1966年11月22日生まれ、アメリカ・NY出身。「それでも世は明ける」Netflixドラマ「ボクらを見る目」など出演作多数。

Netflix「ボクらを見る目」は実話のセントラルパーク・ファイブ事件を基にしたドラマNetflixの実話を基にしたドラマ「ボクらを見る目」が、実に興味深い!1989年にNYのセントラルパークで起こった「セントラルパーク・ファイブ」という事件が基になっています。...

スーダンの難民キャンプにいてアリたちと難民の橋渡しをしている。全ての人を救いたいという思いを持ち、負傷しながらも病院に行くことより、難民を先に行かせることを優先させる勇者。

「紅海リゾート 奇跡の救出計画」の舞台:The red sea diving resort

紅海は美しいサンゴ礁と魚、イルカやサメなど多様な生物が存在し、スキューバダイビングの楽園です。

1972年、10年前にイタリアの起業家によって建てられたバンガロー、キッチン、食堂、そして必要不可欠なインフラを完備したリゾート村「Arous Holiday Village」を発見しました。

イタリア人起業家が事業に失敗し、リゾート村は運命を待っているかのように休眠していたわけです。

モサドがペーパーカンパニーを利用して、スーダンから3年間のリース契約をし、リゾート村の管理者、ダイビングインストラクター、ウィンドサーフィンのコーチはみなイスラエルの諜報員で運営していました。

地元の従業員たちは、本当の目的は知らされていなかったし、スーダンの観光省からも公式の「保護」を受けていました。

映画の中でも、諜報員たちが観光客を迎え、海に潜ったり、浜辺で太極拳のようなエクササイズをしたり、観光客をもてなしているシーンが描かれています。

何故、奇跡の救出計画なのか?

そもそも、中東の情勢や力関係、宗教のことについて全く知らない私にとって、エチオピアのユダヤ人が何故イスラエルを目指すのか?

スーダンにいると何故、危険なのか?という映画の基本からわかっていませんでした。

今までなら、実話を基にした映画であっても、「ふーん、なるほどね。世の中にはそーゆーこともあったわけだ」くらいな感想で、観ていて面白ければそれでよし!でしたが、ブログを書くようになって、事実を知りたいと思うようになりました。

まずは地理的なことから。

下の赤枠で囲ってある部分がエチオピアで隣がスーダンですが、イスラム教徒国家であったスーダンにとってエチオピアのユダヤ人やイスラエルとは敵対していたため、エチオピアのユダヤ人がスーダンの難民キャンプに長居することができないわけです。

一時的に、スーダンの難民キャンプに歩いて非難していましたが、そこからモサドのメンバーと地元の有志たちによって紅海からボート⇒タンカーに乗って、ユダヤ人にとっての聖地「イスラエル」を目指していたわけです。

黒い線が足跡。

ユダヤ人だということがバレないように、ひっそりと難民キャンプで過ごし、有志の手引きによって夜中にトラックの荷台に乗って、紅海に迎えに来ているボートに乗り込み、沖のタンカーを目指します。もし、スーダンの兵士に見つかったら殺されてしまいますからね。

しかも、難民に対しては補助金が出るとかで、キャンプから逃亡する人数が増えることは、管理している立場からしたら好ましいことではないようです。

そんないくつもの難所を乗り越えてイスラエルを目指した移民は、数万人と言われています。

Netflix映画「紅海リゾート 奇跡の救出計画」感想

原題は「Operation Brothers」1975年から1980年代にかけて実行された作戦の名前になっています。

ほら、学生時代にお勉強をしてこなかった私にとって、世界を股に掛けた事実やら、歴史とか宗教が絡んだストーリーになっちゃうと、ホント感想が書きにくいんですけど・・・

率直な感想としては、抜群に面白かったです。

拠点にしようとリースしたホテルだったのに、実際に営業しちゃったら、意外と客が来たよ、という点は、難民・内戦など暗い話が根底にありつつ、明るく楽しいシーンだったし、紅海の美しさが映像に華を添えていますし。

ただ、私なら、どこもかしこも埃だらけで、開けようとしたら外れちゃうようなドアのホテルには泊まりたくないけど。

「Operation Brothers」は、今から30年以上も前のことですが、今でも移民問題は全く解決していません。

それに対する世の中への問題提起をしつつも、娯楽要素もちゃーんと盛り込み、更に最後はサスペンス風にきっちりハラハラドキドキさせてもらえて、実に見応えのある映画でした。

2時間越えのちょっぴり長い映画ですが、その長さを感じさせず、飽きないように演出がなされていると私は思います。

気楽に見るもよし、問題意識を持ってみるもよし、どちらにしても十分楽しめる作品です。