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映画「パラダイス愛」を観て考えてしまったアラフィフ女性の恋愛|ネタバレ感想

ちょっと前の映画になるんですけどね、U-NEXTで新作の中にあったので観てみたのが、オーストリア映画の「パラダイス愛」

3部作になっている1作目にあたり、その後に「パラダイス希望」「パラダイス神」と続き、それぞれの主人公はシリーズを通して関係性のある女性たち。

ひと昔前に比べたら、今のアラフィフ女性は年齢を感じさせない溌溂とした美しい女性がすごく増え、恋愛にも積極的な印象があります。

結婚してますが、それが何か?と、あまり障害にもならなくなっている昨今。誰かを傷つけず、責任のある行動が取れるのであれば、とやかく言うつもりはありません。

「パラダイス愛」の主人公:テレサは、独身だし自分で稼いでいるし、何をしようと誰にも後ろ指刺されない立場ではあるんだけど、この映画が何を訴えているのか?私は理解できなかったかも。

『幸せを求めて欲望のままに突き進む女たちをユーモラスに描いた』作品となってはいるけど、個人的には結構エグイと思ったかな。

これをユーモアと受け取れるか?それとも悲劇と取るか?はたまた本当の女性の姿と映るか?多分、男女によって感じることは大きく違うだろうし、年齢によっても異なると思います。

それでは、「パラダイス愛」のあらすじ&感想を綴ってみたいと思いますが、ネタバレしていますことをご了承くださいね。


映画「パラダイス愛」概略

原題:Paradies: Liebe
劇場公開日:2014年2月22日
製作国:オーストリア・ドイツ・フランス合作(R15+)
上映時間:120分

「ドッグ・デイズ」で高い評価を受けたオーストリアのウルリッヒ・ザイドル監督が、幸せを求めて欲望のままに突き進む女たちをユーモラスに描いた「パラダイス3部作」の第1作。

50代シングルマザーのテレサは、娘のメラニーを妹アンナ・マリアに預け、ケニアのリゾート地で休暇を過ごすことに。

そこには、白人女性を「シュガーママ」と呼んで愛を売る現地の青年「ビーチボーイ」たちがいた。

友人からビーチボーイたちとの情事について聞かされて興味を抱いたテレサは、自分を女性として扱ってくれる優しい彼らとの関係にのめり込んでいくが……。

「パラダイス愛」映画.comより

映画「パラダイス愛」ネタバレあらすじ&感想

主人公のシングルマザーであるテレサは、娘を妹に預けて、ケニアのリゾート地で休暇を過ごすために出かけます。

愛を売る「ビーチボーイ」たちがいるという話しを友人から聞いていたテレサは、興味津々でトライするわけです。

左が友人、右がテレサ。まず、欧米の女性はいくつになっても大胆なビキニを着ることに抵抗がなく大らかですよね。ここは、日本の女性と大きく違うところ。

お腹も背中も足も、全てがセルライトでぼこぼこだけどノープロブレム!ビキニの上にお肉乗ってますが、へーき!なんです。

お目当てのビーチボーイの家に行って、テレサは弾けたようにメイクラブを謳歌しますが、そのシーンは圧巻というか、正視できませんでしたけどね。人は自分の欲望に対して貪欲です。

アバンチュール

テレサはあるビーチボーイと仲良くなり、アバンチュールを楽しむわけですが、楽しむだけにとどまれず、相手に「本当の愛」を求めちゃうんですね。

でも、男性の方は、商売としてやっているわけだから、「妹の子どもが難しい病気になって治療費が必要」とか「お父さんが事故で入院したけど入院費が足りない」とか、いろいろな口実でテレサからお金を搾り取るわけです。

思った金額がもらえないと、機嫌悪くなったり、悪態をついたり・・ 観ていて切なくなっちゃうんですよ、ここ。

テレサは、その男性に入れあげて、挙句の果てにとんずらされ、だけど諦められなくて探し回って見つけた彼は、奥さんと一緒。

そこで相手を非難する、殴り掛かるの暴挙に出るわけです。

女心

お金を払っているということがどういうことか、ある程度の年齢になっているのだから理解していたのでは?と思うんだけど、そこは女心が勝っちゃうんでしょうね。上手に割り切れていない。辛いわけですよ。

テレサの誕生日には、ホテルの部屋に友人が集まり、ビーチボーイも連れてきて乱痴気騒ぎ。その様子は、まるでオヤジ。決して潔癖なわけでも、奥手なわけでもないけど、人種差別とも受け取れるそのシーンは、観ていて不愉快になりました。

と、まあテレサはケニアで様々な体験をしつつ、それでも逞しくめげずに休暇を楽しんでいるところに、おばさんの厚かましさ、みたいなのを感じちゃったかな。

相手が変わってもビーチボーイである限り、テレサが望んでいる「愛」や「心の中まで認めてもらう」ことは、叶わないと思うんだけど・・でも、何度かイタイ思いをしているうちにテレサなりのスタイルを確立するのかもしれません。

人種差別

テーマとして描かれていたわけではなかったけど、この映画を観て非常に気になったのは人種差別。

白人女性は上、ビーチボーイは下。まるでペットのように扱ったり、目の前にいる現地のボーイをネタにして、女性たちが大笑いしたりする場面があり、そこは観ていて女性としてかなり不愉快でしたね。

この映画がユーモラスに描かれているとは、到底私には思えないんだけどなぁ。おばちゃんを皮肉っているというか・・。ただ、ケニアのビーチは確かにパラダイスです。

映画「パラダイス愛」アラフィフ女性の恋愛

日本の女性に、テレサをそのまま当てはめて考えることはできないだろうとは思います。

でも、少し前に60代の詐欺容疑でタイだったか、インドネシアだったか?で逮捕された日本人女性が、息子みたいな年齢の現地の愛人に家を買ってあげていましたよね?

同じことかも!ですね。逞しい女性がいることも事実です。

男女を問わず、歳を取ると愛や夢をお金で買うってことなのか?と、少しげんなり。

恋愛は自由だけど、そこに縛られてしまうと、結果的に自分が窮屈になるんじゃないか?と私は思うかな。

3部作ではあるけど、残りの2作は観なくていいかな・・と思った「パラダイス愛」でした。