Netflixオリジナル洋画

ママたちにおすすめのNetflix洋画「Otherhood/アザ―フッド 私の人生」|人生は自分のもの!

ドタバタな中にも愛があって、さっくりと観られるNetflixのオリジナル洋画「Otherhood/アザ―フッド 私の人生」は、息子を持つママたちにおすすめの作品です。

息子が巣立った寂しさを感じているママ、これからそんなときがやってくるであろう不安を抱えているママ、今はまだ小さくてそんなことは全くイメージできないけど息子が大好きなママ。

息子を持つ全てのママたちに観て欲しい映画かな。

日本には「空の巣症候群」という言葉がありますよね。子どもが家を出たり結婚したりしたとき、女性が感じる憂うつや不安な気持ちに陥る症状を表しています。

毎日ずーーーーっと何十年も一緒にいた子供たちがある日を境に帰ってこなくなる、そしてそんな日が永遠に続くんです。

きっと父親にはわからない、母親だけの心の境目だと思うんですね。

そして、それは万国共通なものなんだ、ということがこの映画でよぉーくわかります。

だけど、そこは乗り越えなくちゃいけない試練だし、前向きに考えれば自分のことを優先できる「私の人生」を再び手に入れた、ってことです。

さてさて、「Otherhood/アザ―フッド 私の人生」に出てくる3人のママたちは、そこをどう乗り越えたのでしょうか?

感想にはネタバレも含まれますことをご了承くださいませね。


作品の概略

長らく連絡をよこしてこない息子たちに会うため、キャロル (アンジェラ・バセット)、ジリアン (パトリシア・アークエット)、ヘレン (フェリシティ・ハフマン) は昔からの友人同士でニューヨークへ。

そこで3人は、息子たちとの絆を取り戻そうとするうちに、自分たちも変わらなくてはいけないことに気づく。

この旅は彼女たちが、子供や友人、夫との関係、そして何よりも自分自身を見つめ直すきっかけとなってゆく。

Netflix「アザ―フッド私の人生」より

大人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」でエグゼクティブ・プロデューサーを務めたシンディ・チャパックが、ディレクターと脚本を担当したNetflixオリジナルのコメディ映画。

ざっくりあらすじ

3人の息子たちが仲良しの同級生だったことから、その母たち3人も友人として長い付き合いを続けてきていました。

ある年の母の日、巣立った息子たちからは連絡もなく、寂しい思いをしていた3人の母たち。

集まって食事をしていた中で、そうだ!これから息子たちの様子を見に行ってみよう!ということになり、荷物をまとめ3人で車に乗り込み、いざ息子たちが住むNYへ!

ところが、実際にNYに着いてみると、突然訪問することにためらいを感じ、ひとりを除き、ドアをノックできずホテルに部屋を取ってしまう始末。

愛しの息子たちに再会した喜びもつかの間、早く帰れオーラ全開な息子たち。

今まで自分の時間も割いて育ててきたのに、何!その対応は?と怒り心頭な母たちは、ある時、弾けてディスコで踊り、お酒を飲み、羽目を外します。

子離れできていなかった母たちが、NYへの旅で見つけた「私の人生」とは?

主要キャスト

3人のママたち。左から「アンジェラ・バセット」「フェリシティ・ハフマン」「パトリシア・アークエット」

未亡人:キャロル

アンジェラ・バセット

ティナ・ターナーの半生を描いた1993年公開の『TINA ティナ』に主演し、ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞。

「ブラック・パンサー」「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」にも出演。還暦を迎えているアンジェラさんですが、ディスコでのダンスはものすごくかっこよかったです。

夫亡きあと、プール付きの豪邸にひとりで住んでいて、家を持て余してはいるものの、思い出があるからと売却の決心がつきません。

巣立った息子の成功を喜んではいるものの、ひとりになった寂しさをいつまでも払しょくできずにいます。

自分大好きな美人ママ:ヘレン

フェリシティ・ハフマン

アメリカの人気ドラマ「デスパレートな妻たち」に出演していたパトリシアですが、Wikipediaによると2009年の『デスパレートな妻たち』の出演料は、1話につき40万ドル(約4000万円強)で女性部門の1位だったんですって。

さすが!アメリカの相場はすごいですねぇ。

しかも、パトリシア・アークエットさんは、2019年3月には長女の大学進学適性試験での替え玉疑惑で訴追された人物。それでも、その後の作品に出演しているところも、大きく日本とは異なる文化なんだなぁと感じます。

そのパトリシアさんが演じるのは、ゲイの息子を持ったバツイチで再婚した美しいお母さんヘレン。

確かに美しいし、50歳半ばにして抜群のスタイルを維持しています。オシャレなヘレンの衣装も見どころのひとつ。

ぽっちゃり母さん:ジリアン

パトリシア・アークエット

2014年に日本で公開された「6才のボクが、大人になるまで。」で少年の母:オリヴィアを演じ、アカデミー賞助演女優賞を受賞。

1995年に俳優ニコラス・ケイジと結婚し、2001年に離婚。

ぽっちゃり母さんは、息子のガールフレンドが嫌い。息子はその彼女と結婚も考えていたのに、あることで破局。

だけど、ぽっちゃり母さんは、息子の元カノと会って、自分が間違っていたことに気づくんです。

3組の親子

未亡人母さんキャロルと息子のマット

私の好きな花は何?と息子に尋ねるシーンがあるんだけど、母親が好きな花を知っている息子が、一体どれほどいるでしょうか?と思いません?

仮に、自分の恋人が「僕のお母さんの好きな花はバラなんだよ」と言ったら、こいつマザコンか?とドン引きしませんこと?

アメリカではフツーなんでしょうかね?

マットは雑誌のプロデューサーとして成功していて、キャロル自慢の息子なんだけど、突然一人暮らしをしている部屋を訪ねると、困惑した様子。そりゃそうですよね。

私なら、恐ろしくてそんなことはできません。見たくないものを目にしちゃうかもしれないじゃないですか。

と思っていたら、ソファの上に落ちていた女性用のパンティを母、発見。ほらねぇ、だから突然の訪問はやめた方がいいんだって、と思いますよ。

まさか母が自分の部屋に泊まるとは思ってもみなかったマットは、次の日、女性と一緒にキスをしながら帰宅し、部屋に入ると、そこには母がっ!

父亡きあと、ひとりで暮らしている寂しさを息子マットに訴えるものの、マットにしてみれば、それは母さんの問題。

まあね、息子に愚痴を言うのはありだと思うけど、その先を期待しちゃいけないんだろうなぁとは思います。

美人ままヘレンと息子のポール

ヘレンは、ポールの父の浮気が原因で離婚。その後、再婚しています。

NYに着いた当日は、ポールの家をたずねられずホテルに宿泊。次の日、意を決してポールを訪ねると、アパートから出てくるのは男性ばかり。

ポールはゲイで、ゲイ仲間や恋人と家をシェアして暮らしていました。

ポールについては、元夫より自分が先に知っていたいという気持ちがあるのに、ポールがゲイだということを自分より先に元夫にカミングアウトしていたことを知りショック。

離婚後、自分が育ててきたってのに、別れた夫が最愛の息子の秘密を先に知るなんて!ヘレンにしてみれば、許せないわけです。

わかるなぁ、その母心。ポールは男だから、その辺の母親の気持ちは、きっと永遠に理解できないだろうしね。

元夫に対して愛情はかけらもなくたって、息子のことになれば別問題。競いたくなる気持ちは、よぉーく理解できますよね?

自分は子供を叱ってもいいけど、夫が子供を怒鳴るなんてかわいそうで見ていられない、なんて理不尽なの!と思った事、ないですか?

両親が離婚し、ヘレンは再婚、いつも自分のことで忙しくしている母親に対して、寂しさを感じていたというポールの気持ちを、ゲイの恋人から知らされたヘレン。

「ママはいつも自分のことしか考えてなかったじゃん」とポールからも言われてしまいます。

ぽっちゃり母さんジリアンと息子のダニエル

小説家を目指しているダニエルは、定職に就かずその日暮らし。ダニエルを誰よりも心配しているジリアンだけど、ダニエルからしたらそれが煙たいわけです。

彼女との交際もよく思われていなかったし、不安定な生活をしている後ろめたさもあるわけで、なるべく母さんとは関わりたくない様子のダニエル。

だけど、キャロルはダニエルとは別れてしまった彼女のエリンに勝手に会いに行き、自分の考えを少しずつ改めていきます。

世の中の多くの母さんたちがそうであるように、息子の彼女というのは、ある意味ライバルです。

自分以上に息子を理解しているオンナはいない!という自負が、どこかに存在しているんですね。

彼女が出来なきゃできないで心配だけど、できたらできたで心配なのは、父親が娘の彼氏を見る目と何ら変わりないんです。

難癖をつけて反対する気持ちはわからなくもないけど、大事な息子が選んだ相手、大事な息子を好きだと思ってくれている気持ち、そこを見てあげなくちゃ、息子にも嫌われちゃうぞ、ってことです。

感想

おギャーと生まれたときから、ずーっと愛しんで育ててきた息子も必ず大人にはなるんです。

だけど、母親だって初心者なわけだし、全てが初めての経験。子離れだって初体験なわけです。

誰でもが上手に通過できるわけじゃないし、人間そんなにドライでも器用でもありません。

私の友人にも「空の巣症候群」に陥った女性はいます。だけど、必ず抜けられるし、キャロルやヘレンやジリアンのように、息子が巣立った生活をいつしか受け入れるんですね。

受け入れて「これからの人生は私のもの!」と思えるまでに、ちょっとすったもんだあるよ、ということを素敵に描いた作品です。

親子の関係を描くと同時に、息子が巣立った女性3人の友情も描いています。

3人がNYで夜通し弾けて遊ぶシーンがあるんだけど、おばさんだって踊るし、おばさんだってストレス解消したいし、おばさんだって弾けたいときはあるんです。

世の中、おばさんに対する視線が厳しいような気がするけど、弾けて遊んでいる3人はすごく楽しそうだったし、そうした時間を持てたことで、息子に対する執着が少しずつ開放されていったのだと感じます。

女性ってのは共感性の生き物なので、そうだよねぇ、わかるかわる、そうそう、私も同じ、みたいなことを語り合える友は大切。

子供に捧げていた毎日を「私の人生」と感じて進むためには、3人のように影響しあったり、バカ話しつつ、時には喧嘩もしながら自分って何者?を改めて見つめ、そこから「何か好きなこと」「何か時間を裂けること」「夢中になれるサムシング」を見つけることが必要なのかも。

あ!でもね、そのサムシングを「新しい恋」に探すのは、反対はしないけど、その恋を失ったときの傷口はとてつもなく大きい、という覚悟は必要ですね。

まとめ髪で地味な服を着ていたキャロルより、髪型爆発させて、派手な服を着たキャロルの方が数倍素敵だし、セクシーなボディを保っているオシャレなヘレンは、まだまだ魅力的。

実年齢ではジリアンを演じていたパトリシア・アークエットが一番年下ですが、ぽっちゃりしてるからか、一番おばさんぽく見えるんです。

いくつになっても忘れないオシャレ心と手入れの行き届いたボディは、若さの秘訣かも。

「セックス・アンド・ザ・シティ」でエグゼクティブ・プロデューサーを務めたシンディ・チャパックが、ディレクターと脚本を担当したということで「セックス・アンド・ザ・シティ」の母さん版的要素を感じられる作品かも。

最後に、母親ってのは、息子が何歳になろうと、幼い頃の息子に対する親心を持ち続けている存在なんだと思ってやってください。