日本劇場未公開作品

未公開映画「パーフェクト・リベンジ」ネタバレ感想|1回会っただけの人を助けますか?

U-NEXT日本では劇場未公開のサスペンス映画「パーフェクト・リベンジ」を視聴しました。

スペインとアメリカの合作で、出張に行った先のスペインで会社員が1回会っただけの女性を命がけで助けるという話し。

あなたなら、1回会っただけの人を助けられますか?

でも、暴行されている現場を目にしちゃったら・・・どうしますか?

警察に連絡、はい!ものすごく真っ当な対処ですよね。私もそう思います。ところが、会社員は女性に「警察には連絡しないで」と言われたため、その真っ当な対処をしません。

そんなサスペンス映画は、どんな展開でどんなラストを迎えるのでしょうか。

核心には触れず、感想を綴ってみたいと思いますが、ネタバレは含みますことをご了承くださいませね。


未公開映画「パーフェクト・リベンジ」概略

原題:Matar el tiempo
製作年:2015年
キャスト:ベン・ペンプル、ヨン・ゴンサレス
製作国:スペイン・アメリカ合作
監督:アントニオ・エルナンデス
脚本:アントニオ・エルナンデス

ビデオチャット中に暴漢に押し入られた女性を救おうとする男の戦いを描いたスペイン製サスペンススリラー。

出張でスペインへやって来た寡黙なアメリカ人男性ロバートは、ホテルと職場を往復するだけの毎日に飽き飽きし、ビデオチャットで知り合ったスペイン人女性サラと昼下がりの情事を楽しむ。

数日後、ロバートのもとにサラからビデオチャットが入るが、通話中に突然サラの部屋に2人の男が押し入り、彼女と激しい口論になる。

言葉がわからず事態を把握できないながらも、ロバートはサラを救うために頭をフル回転させ、決死の行動に出るが……。

映画「パーフェクト・リベンジ」 映画.comより

低予算映画はヒットしないのか?

劇場未公開の映画は、低予算で撮られたものもたくさんあると思うんですね。この作品も、そんな中のひとつかな、と思われます。

だけど、1992年に公開されたクエンティン・タランティーノ氏が、監督・脚本・出演の三役を務めた犯罪映画「レザボア・ドッグス」や、2004年に公開されたアメリカ合のサイコスリラー映画「ソウシリーズ」の1作目「ソウ」は、ハリウッド映画としては低予算ながらもヒットした作品と言えます。

予算が潤沢にあると、「アクアマン」や「スーパー・コンボ」のような度肝を抜かれる娯楽映画が作れますが、必ずしもお金を掛けなければ成功しない、というわけでもないんですよね。

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とは言え、ヒットしたり、評価されたりする作品は、やっぱり何か特別な興味を惹く展開や、抜群に魅力的なキャラクターや、ものすごくびっくりする演出や、ぐっとくる要素があります。

「パーフェクト・リベンジ」については、ビックリする演出や意外性は特になかったものの、ハラハラする要素は盛り込まれていたし、ラストは気持ちよくまとまっていたので、ひとり自宅で楽しむサスペンスとしては十分な仕上がりと私は思います。

未公開映画「パーフェクト・リベンジ」感想

核心には触れていませんが、ネタバレも含まれる感想になっていますことをご了承くださいませね。

感想その1 邦題がどうなのか?

人気シリーズだったり、ヒットが見込めそうな作品や、大きな配給会社が付いている場合、きっと邦題を決定するための会議、みたいなのがあると思うんですよね。

憎いね、この邦題!と感じる映画もたくさんあります。

ところが、未公開映画については、邦題の付け方が非常に雑な気がします。そこ!少々残念です。

例えば

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でも、このタイトルにしちゃったことで、観る前に抱くイメージと映画がちょっとかけ離れちゃっているような気がするんですね。

今作「パーフェクト・リベンジ」も同じかなと。

それがパーフェクトか?というところは疑問ではあるけど、リベンジと捉えることができるっちゃできる。でも、リベンジを目的としたサスペンスでは決してないんですね。

原題「Matar el tiempo」はスペイン語ですが、Matarは「殺す、苦しめる」という意味で、el tiempoは英語でいうところの「the time」という感じでしょうか。

だから「苦しい時間」かしらね? それなら、ものすごく意味がわかるし、内容ともかけ離れていないんですね。

「苦しい時間」というタイトルじゃ、あまりにインパクトはないけど、タイトルは大事です。

感想その2 どこまで関われるのか?

アメリカ人の会社員ロバートは、スペインに出張し、チャットで知り合った女性サラと大人の時間を楽しむわけです。

お互いにいい印象を持ち、また連絡する、と言って別れた後日、サラとチャットビデオをしていると突然男が押し入りサラは暴行を受けます。

その様子を見て、ロバートはチャットの痕跡を自分のPCから全て削除するのですが、サラの方から入った連絡を受け取り、事件に巻き込まれていきます。

ここ!あなたならどうしますか?

気に入ったとはいえ、たった1回会っただけの女性。

一緒に出張に来ていた同僚のニコラスに相談すると、忘れてしまえ、娘のことも考えろ、と言われます。当然の助言ですよね。私もニコラスに激しく同感。

なのに、ロバートはサラを助けるための行動に出ます。どうしてでしょうか?単なるいい人だから?

いい人だからという範囲を超えた行動だと思うんですね。ロバートは妻を亡くした独り身。きっとね、1回しか会っていないけど、惚れちまったんだと思います。

感想その3 かーちゃんが怖いスペインファミリー

サラの元にやってきたのは、どうやら兄弟らしい男二人。次男は、ファミリーの中でもできの悪いトラブルメーカーの様子。長男は、かーちゃんが怖いんですよ。

でね、そのかーちゃんってのが、しかめっ面で背中が丸くて、見るからに根性悪そうだ意地悪そう。一目で関わりたくないタイプ。

ドックマンの主人公マルチェロも猫背でしたが、いい印象を持たれたかったら、絶対に背筋はピン!と姿勢がいい方が得です。

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人はまず、見かけの印象でいろんなことを判断しますからね。大事です。

その意地悪そうなかーちゃんが、兄弟を支配してはいるものの、出番はそう多くない。ラストは、にーちゃんの判断にゆだねられています。

感想その4 ロバートの家族はどんな意味があったのだろう?

会社員ロバートの家族は、娘と人の問いかけに反応できず車椅子が必要な母。妻とは死別した様子で、母は常に介護する人が必要です。

いつもはヘルパーさんが面倒を見てくれているようですが、ロバートが出張中は、どうやらヘルパーさんに用事があり、娘に介護を頼むものの遊びに行くから無理!と喧嘩になっちゃうんですね。

そこでロバートは、遠方に住む妹に連絡をして頼むんだけど、介護が必要な家族がいる大変さを垣間見ました。

娘はまだ学生。自分が友達と一緒に遊びに行く予定だったのが、おばーちゃんの世話で行けなくなるなんて、そりゃあかわいそうだな、と私は思ったけど、現実的にこうしたことって、きっとありますよね。

サスペンスにこの設定が必要なのかな?とは思ったけど、サラの事件に巻き込まれつつも、妹から連絡が入ったりして、その大変さが伝わってきます。

介護が必要な母、という設定を打ち込んだ真意をちょっと監督に聞いてみたいかも。

感想その5 ロバートはスーパーマンでもバットマンでもない

サラを助けたい!という強い思いはあるものの、ロバートは会社員です。

サラのを助けに行こうとするロバートを止めるニコラスに「どうするつもりなのか?」と聞かれ、答えは「わからない」

そりゃ、そうですよね。喧嘩に強いわけでもないし、トラブルに慣れているわけでもありません。行き当たりばったりです。

だから、少々展開がゆるいとは感じました。ロバートの判断や行動が俊敏ではないため、展開の早いアクション系またはサスペンスを見慣れていると、ややイライラしてきます。

自力で何とかせず、それは絶対警察に連絡した方がいいに決まってる!とは思うんだけど、サラが警察には知らせないで、と頼むんですね。

日本では考えられないけど、もしかしたらスペインファミリーが警察と癒着している可能性もあるし、途中、サラもグル?と思えてきたりもします。

ベースの文化や風習や社会的秩序や当たり前であることが大きく違うから、ある意味読めないわけで、そこが、洋画の醍醐味でもあるような気がします。

そんなこんなを深読みしつつ、あれ?違う?と若干イライラもしたけど、意外性はなかったもののラストは気持ちよくまとまっていました。

未公開映画「パーフェクト・リベンジ」まとめ

冒頭は、かなりセクシーシーンからの展開になっているので、最後までウハウハ?と思ったら、それは大きな勘違いです。

掴みが肝心!というだけのサービスシーンかと。

たった1回しか会っていないのに、そこまでやる?と感じつつ、ロバートがサラを助けようとする心意気は応援したくなります。

B級サスペンスだと、最後は全員殺しちゃって終了、とか、天変地異や地球上に存在しない生物のせいにして終了、みたいなのもあったりしますが、今作は納得のいくラストを迎えています。

ただ、サラが何故、警察には言わないで、と言ったのか?そこが今ひとつはっきりわからないのですが・・・想像するに、不法滞在だったのかも。

会社員であるロバートがいきなり怪力になることもなく、会社員の設定を逸脱しない終わり方だったのも、がっかりしない要因だったかな。

私は、U-NEXTで視聴しましたが、【TSUTAYA TV / TSUTAYA DISCAS】music.jpでも視聴可能です。

画像引用元:Amazon パーフェクト・リベンジ