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華麗すぎる!アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート&受賞歴代8作品まとめ!

洋画は衣装も鑑賞ポイント!と思っておりますので、きょうは「アカデミー賞衣装デザイン賞」にノミネートされた作品、受賞した華麗なる7作品をご紹介したいと思います。

何でもすぐ忘れちゃうので、映画を観ても内容はあまり覚えていなかったりしますが、すごく素敵だと思った衣装や印象的なワンシーンだけが忘れられずに残っていることってありますよね。

衣装が素敵な映画は、まさにこれ! 映画にとって音楽と衣装は、ストーリーと同じくらいに、もしかしたらそれ以上に重要かもしれません。

アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート&受賞歴代7作品まとめ!

2007年受賞「マリーアントワネット」

マリー・アントワネットを題材にした映画は数々ありますが、私はソフィア・コッポラ監督の作品がイチバン好きです。

実際のヴェルサイユ宮殿で撮影された豪華な調度品やパリの老舗ラデュレのマカロンにインスパイアされたという甘い色彩のドレスやシューズ、ラデュレが手がけたスウイーツなどなど、女心をくすぐるアイテムがテンコ盛り。

衣装を手掛けたのは、イタリア・トリノ出身のミレーナ・カノネロさん。1971年にキューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」で衣装デザイナーとしてデビュー後、数々の作品を手掛けています。

靴が好きなので、マリー・アントワネット用の靴をものすごくゴージャスな小さい座布団みたいな上に乗せて恭しくうやうや靴屋が運んでくるシーンに大興奮。映画の内容に記憶はなくても、ワンシーンだけ鮮明に記憶してることって、ありますよね!まさにそれです。

ラデュレのマカロンも夢のように美しくて、小さなマカロンなのに映画に置いて大きな役割を果たしていたように感じました。

2009年受賞「ある侯爵夫人の生涯」

18世紀後半のイギリス、故ダイアナ妃の祖先デボンシャー公爵夫人のスキャンダラスな実話をキーラ・ナイトレイ主演で映画化した作品。この映画を観て、中世のお姫様役がキーラ・ナイトレほどぴったりはまる女優さんはいないんじゃないだろうか?と思ったほど。

スキャンダラスな内容のはずなのに、キーラ・ナイトレのキュートな美しさが、衣装と相まってすごく魅力的。衣装とキーラ・ナイトレを観るための映画って感じです。

特に凝った装飾の帽子が見事で、ファーをあしらったり、大きなリボンだったり、麦わら帽子なのにものすごくエレガントだったり、それに合わせた髪型もかわいくて、帽子の下からニコッと笑うキーラさんに魅了されない殿方はいないはず。

これこれ!この帽子も「ある侯爵夫人の生涯」の中のひとつです。

もしご興味があればgoogleやYahooで「ある公爵夫人の生涯 衣装」と入れて画像検索してみてください。他の帽子や衣装も出てきます。ホント!かわいいです♪

衣装を手掛けたのは、イギリス・ロンドン出身のマイケル・オコナー氏。ロンドンのオールド・ヴィックでドレッサーとして経験を積み、6年間コスチューム・ハウスで働いた後フリーに。

この作品でアカデミー衣裳デザイン賞のほかに、英国アカデミー賞衣裳デザイン賞、サテライト賞衣裳デザイン賞も受賞。

2009年ノミネート「オーストラリア」

受賞には至らなかったけど、ノミネートされた作品。

「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督が、ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマン主演に第2次世界大戦目前のオーストラリアを舞台に描いたアドベンチャー・ロマンス。

ロンドンからオーストラリアへ渡った英国貴婦人のサラが亡き夫から相続した牧場と家畜を守るため、現地の人たちの力を借りて家畜を引き連れオーストリア横断の旅に出る壮大な物語で心躍る映像だった記憶があります。

同年の受賞は「ある侯爵夫人の生涯」でしたが、「オーストラリア」もノミネートされていて、この映画の衣装は2001年の『ムーラン・ルージュ』、2013年の『華麗なるギャツビー』でアカデミー衣裳デザイン賞を受賞したキャサリン・マーティン担当。

時代を感じさせながら英国貴婦人であるサラのリンとした美しさを表現しつつ、馬や馬車にも乗る活動的な場面もあり、オーストラリアの大地と衣装のコントラストが魅力的だったように記憶しています。

2011年ノミネート「ミラノ、愛に生きる」

引用元:映画.com

ミニシアターで上映された静かな大人のエロティシズムが香るイタリア作品らしい映画でした。

ミラノの裕福な家庭で妻、そして母として長年自分を押し殺して生きてきた女性が愛を知り、生きる喜びを取り戻していく過程を描いています。

いかにもミラノの裕福な家庭と感じられる邸宅の美しさも必見の価値ありです。

印象に残ったのは、情事の時でも主人公のエンマ着けていたのが、常に上質でシンプルなランジェリーだったこと。

その時は「なんでレースとか、タンガとか、そういう下着を着けないのだろう?」と思ったのですが、エンマの立場や階級を考えると、上質でシンプルなモノの方が彼女のキャラクターを際立たせるのかも!と気づいて、すごく納得できたんですね。

衣装担当は「アントネッラ・カンナロッツィ」名前から推測するにイタリア人だと思うのですが、調べても情報がなかったので悪しからず。

2013年受賞「アンナ・カレーニナ」

引用元:映画.com

ロシアの文豪トルストイの長編小説を、「プライドと偏見」のジョー・ライト監督と主演女優:キーラ・ナイトレイがコンビを組んで映画化。

やっぱり、キーラ・ナイトレイはクラッシックなドレスと帽子が誰より似合う!と確信できる作品。

不倫をして出産もして、夫や社交界から白い目で見られても尚、愛を貫いた悲恋の物語。

ロシア帝国の華やかな社交界を色とりどりのドレスを着た女性が舞う舞踏会で、アンナは黒一色(もしかしたらネイビー)のドレスで踊っているんだけど、その様子がものすごくエロティックです。

アンナが恋に落ちるヴロンスキーを演じていたのは、イギリスの俳優「アーロン・テイラー=ジョンソン」でしたが、表情やたたずまいがエロくていいです。

2014年ノミネート「華麗なるギャツビー」

米作家F・スコット・フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」をレオナルド・ディカプリオ主演で再映画化した作品。

これはもう絶対に華やかだろうと、期待して観に行った映画でしたが、期待を裏切らずゴージャスな舞台に調度品、チャールストンを踊るパーティシーン、その時代を彷彿とさせる衣装の数々は目が喜ぶ映画でした。

「オーストラリア」も手掛けたキャサリン・マーティンが衣装担当。

2016年受賞「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

「マッドマックスシリーズ27年ぶり4作目の新作」はっきり申しまして、あまり女子向きな映画ではないと思っていたし、CMを観てた時は全く興味は沸かなかったものの、息子がすごく面白かったというのでレンタルしてみたら!!

なんと、完全なるノックアウト。これを劇場で観なかったことを激しく後悔しました。

ロケ地はアフリカ・ナミビアのナミブ砂漠。

女優陣の透明感が半端ないっ!荒涼とした砂漠の中を疾走する車の中で、砂漠の砂と同化するような色の衣装を着ているんだけど、見かけはボロっとした衣装であるにかかわらず、衣装の色が肌や髪の色に馴染み、なんとも言えない存在感。

しびれましたね。車や演出も話題になりましたが、女子目線としては、豪華じゃないのに存在感がある衣装です!しかも、映画を通して女優さんが着ている衣装が変わるわけではないのに、強烈に印象に残ります。

衣装デザインを担当したジェニー・ビーヴァンは10回目のノミネートで2度目の受賞というオスカーの常連。

マッドマックスの中で女戦士フュリオサ役を演じたシャーリーズ・セロンは、筋トレで身体を作り丸坊主。これがまたかっこいいんだ!

ロングヘアーのシャーリーズ・セロンは優美な感じですが、ショートヘアーだとハンサムですよね。ま・・・土台がよろしいので、何をしても美しい!ということでしょうか。

2017年ノミネート「マリアンヌ」

ブラッド・ピットとマリオン・コティヤールが豪華共演を果たしたラブストーリー。2人は愛し合うものの、大きな秘密を抱えているという悲恋の物語。

ブラッド・ピットの軍服姿もしびれるほどかっこよかったけど、マリオン・コティヤールが屋上に上がってブラピと語り合うシーンで、シルクのロングナイトドレスだったか、ローブだったかを着ていて、階段を降りるときにそれがふわっと翻るひるがえ様子が、ものすごくロマンティックだったんです。

日本ではナイトドレスとか、ナイトローブを着る女性、きっと少ないと思うのですが、こんなシーンを観ると「オンナは夜も装うべき!」と思いますねぇ

衣装を担当したのは、イングランドの衣裳デザイナー「ジョアンナ・ジョンストン」 イングランドと知って、大いに納得できる英国らしい気品を衣装の随所に感じます。

まとめ

いろいろと調べつつおぼろげな記憶を引っ張りだしながら書いたので、詳細が違っていたらごめんなさい。洋画の魅力は、衣装もそのひとつ。

例え作品がそれほど好みじゃなかったとしても、衣装に目を奪われて忘れられない作品になることもあるし、反対にストーリーとしては面白いんだけど、衣装がイマイチだと非常に残念な気持ちになりますものね。

日常から少しワープして映画の世界に入り込むと、例え自分はいつもの自分だったとしても、豪華な衣装をまとっているような、魅惑的な服を着ているような感覚を味わうことができてサイコーの気分転換ができます。

映画って、出ている俳優やストーリーや演出だけじゃなく、女子的には衣装も併せて楽しめる娯楽だと思いますぅ。