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映画「ヘイトユーギブ」あらすじネタバレ|あなたがくれた憎しみで私は強くなった

日本では、劇場未公開でDVDスルー公開となった映画「ヘイトユーギブ」

いやー、実にいい作品でした。全ての世代におすすめできる映画です。

主人公のスターを演じているのは、2011年にゾーイ・サルダナ主演のアクション映画「コロンビアーナ」で主人公の少女時代を演じて、子役としてデビューした、今注目の若手スター「アマンドラ・ステンバーグ」

2019年現在21歳だけど、16歳の女子高生役に全く違和感がなく、実にキュートです。

「ヘイトユーギブ」は、副題になっている「あなたがくれた憎しみ」という意味。作品の中では、スターが経験した「憎しみ」は彼女に「強さ」と「自信」を与えてくれたように感じます。

あらすじは、ネタバレしていますことをご了承くださいませね。それではGO!


映画「ヘイトユーギブ」概略

2009年カルフォルニアで起こった無抵抗の黒人青年を警官が射殺した「オスカー・グラント事件」をヒントに書かれたベストセラーのヤングアダルト小説『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ』の映画化。

「ヘイトユーギブ」オフィシャルサイトより

ヤングアダルト小説ってのは何ですかね。ヤングとアダルトって、相反するような?と思いません事?

どうやら、子どもと大人の間の世代ってことらしいです。ヘイトユーギブの主人公が16歳の女子高生。このくらいの世代ってことでしょうね。

で、その世代向けに書いた「人種差別を扱った小説」がベストセラーになり、そこから映画になったという動き。なんか世の中捨てたもんじゃないな、と思いませんか?

何より怖いのは「無関心」ですからね。ほら「嫌い嫌いも好きのうち」って言うじゃないですか。例え「嫌い」であろうと、物事に対する感情があるだけいいんです。

映画「ヘイトユーギブ」主要キャスト

ガーデンハウスに住むカーター一家。左から長女のスター、母のリサ、スターとは異母兄弟の長男:セブン、父親のラッセル。

長女スターを演じたのは、『ハンガー・ゲーム』『エブリシング』に出演し、TIME誌の「最も影響力を持つティーン」に選ばれた注目の若手女優「アマンドラ・ステンバーグ」

父親を演じた「ラッセル・ホーンズビー」は、テレビドラマへでの活躍が多く、私が大好きなドラマ「グリム」で刑事:ハンク役、「スーツ」にもどのシリーズだったか?出演されていました。

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映画「ヘイトユーギブ」あらすじネタバレ

あらすじネタバレその1 私立校に通う女子高生スター

幼少期にスターは、兄:セブンと一緒に、父:ラッセルから、警官に呼び止められたら、何があっても手は見えることろへ置いておけ、と教えられます。

そして、黒人であることに誇りを持てと「ブラック・パンサー党」の教えを叩き込まれていました。

1960年代後半から1970年代にかけてアメリカで黒人民族主義運動・黒人解放闘争を展開していた急進的な政治組織。

1966年、カリフォルニア州オークランドにおいてヒューイ・P・ニュートンとボビー・シールにより、都市部の貧しい黒人が居住するゲットーを警察官から自衛するために結成された。

Wikipedia「ブラック・パンサー党」より

教育熱心な母の方針で、低所得者層の住人が多いガーデンハウス地区の公立校ではなく、スターは私立高に通っていて、そこにはクリスという白人のボーイフレンドもいます。

でも、スターは、私立高に通っている時の自分と、地元にいるときの自分を使い分けていて、クリスにも本当の自分を見せてはいません。

あらすじネタバレその2 幼馴染のカリル

ある夜、地元のパーティに参加すると、そこでばったり幼馴染のカリルに出会います。世間話をしていると銃声が。

慌てて二人で逃げ出し、カリルの車で家まで送ってもらう途中、パトカーに呼び止められます。父の教えを守って、ダッシュボードに両手を置くスター。カリルにも手を出すように言います。

警官は、車の外に出るようカリルに言い、免許書を受け取り照会するためパトカーまで戻ったとき、カリルが運転席にあったヘアブラシを取った瞬間、パトカーにいた警官に撃たれ、スターの必死の呼びかけも空しく亡くなってしまいます。

警官は、カリルが車内に手を伸ばしたことで、何かしらの武器を取り出そうとしたと勘違いしたんですね。

あらすじネタバレその3 幼馴染:カリルが聞いていた音楽

二人で車に乗っている時に流れていたのが、ヒップホップミュージシャン「2pac」の音楽。

音楽を聴いていたカリルがthug life(サグ・ライフ)子どもたちに与える憎しみが全てをむしばむと言うんですね。

スターが意味は?と聞くと「憎まれて育った子が大人になったら牙をムクってことだよ」と。

この「thug life(サグ・ライフ)」は、「2pac」が使っていて、ヒップホップシーンで浸透した言葉だそうですが、物語の最後まで意味を持って引用されています。

あらすじネタバレその4 警察での聴取

すぐそばで幼馴染の死をみとらなければならなかったスターは、まだ16歳。どれだけ傷ついたことか。

それでも警察に呼ばれ、事情聴取を受けます。だけど、そこではカリルのことに付いてあれこれ聞かれ、撃った警官に付いては聞かれないことに疑問を感じます。

あらすじネタバレその5 スターの中の何かが変わっていく

「きょうはデモがあるから学校休みぃぃ、やったー!」と大喜びしながら、カリル事件のデモに参加する友人たちに猛烈に怒りを感じるスター。

父親がトラブルに巻き込まれたことで、警官から暴行を受けている父の姿をスマホで撮影していたことを警官にとがめられ「録画する権利がある」と言うスター。

カリルを撃った警官の両親がインタービューに応えているテレビニュースを見て、その両親を擁護する発言をした友人に食って掛かるスター。

地元の顔と学校での顔を使い分けて平穏に暮らしていたスターが、カリルの死とそれに巻き込まれてたことで、何かが変わってきているのを感じます。

あらすじネタバレその6 母の言葉

親友だと思っていた子と言い争いになったことを母親に相談すると「何があっても許せるほど、自分にとって大切なものをその子が持っていると感じるなら大事な友達だ」みたいなことを言うんですよ。

ホント!ここ!大きくうなずいちゃいました。

歳を取ると、友達って数じゃないとマジ、思います。マジ、とか使ってみたけど。

いい例えじゃないかもしれないけど、人との付合いって自分の中に天秤があって、イヤなことがあると「バッド」が重くなる。でも、自然と「Good」が盛り返して来たら、その友達は自分にとって大切な人。

だけど、Goodが盛り返してこなかったら、そいつは必要ない存在ってことです。

あらすじネタバレその7 クリスがすごくいいヤツなんだよ!

事件は大々的に報じられ、現場にいた証人としてテレビに出て証言してほしいと、スターは弁護士から頼まれます。

顔を出さない条件で引き受けるもの、学校の友人たちにはバレちゃうんですね。するとボーイフレンドのクリスが、そのことを直接スターに確認します。

クリスの前でも本当の自分を出さなかったスターだったけど、全てを告白します。

クリス「白人であろうと、黒人であろうと、何も違わない」

スター「わかってない!全然違う!目の前で人が死んでいくのを見たことがある?」

クリス「ないけど・・ でも僕は君を見ている」

って、高校生ですよ!クリスは!立派なことを言うじゃあないですか。いいオトコだねぇ。

あらすじネタバレその8 警官は無罪放免

結局、スターは大陪審でも証言したものの、クリルを撃った警官は無罪になるんです。その判決への抗議デモが起こり、それにスターも兄のセブンも参加するんですね。

どうにもならないことに対する怒り、抗えない権力、覆せない空しさ・・・そんなこんながスターの胸の内に渦巻いていたことだろうと思います。

最後は、それを家族みんなと警官が見ている中で、スターの幼い弟が、思いがけない行動に出てます。

正義って何?と観ている途中では思っちゃうんだけど、最後の最後は、決して重くなく未来が見えるラストシーンになっています。

映画「ヘイトユーギブ」感想

いつものことですが、あらすじの中でかなり感想書いちゃっていますが、ここで改めまして感想です。

人種差別を扱った非常に王道なストーリーだけど、主人公が女子高生ということろ、その世代の目線で描かれているところに新鮮さを感じます。

テーマは重いけど、見終わったときに全然どんよりとはしないので、こうした作品はより多くの人に見てもらいたいなぁと個人的には思います。

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同じように人種差別を題材にした「グリーンブック」も実にいい映画でした。

両親の愛情と信念がきっちりと子供に伝わっていると感じるし、しっかりした教育も子供の将来を広げると感じるし、憎しみも人を強くすると感じます。

理不尽なことって世の中にたっくさんありますよね。理不尽さを全く感じないで大人になる人はいない。

そこで生まれた憎しみは、方向性を間違わなければパワーに変わりる。と、私は思っています。

人種差別がゼロになることはないだろけど、世の中は少しずつ変わってきています。

スターという名前には、父親の「輝いてほしい」という気持ち、兄のセブンは完璧、弟のセカニは喜び、という意味が込められています。

親はただひたすら子供の幸せを願っているので、いじめられたり、蔑まれたり、暴力を振るわれることは望んでいません。

全ての親がそうであり、全ての子どもにはそう思っている親がいること。覚えておかなくちゃね。

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