U-NEXT独占配信「キリング・イヴ」が面白い!
簡単に言ってしまえば、イギリスの極秘捜査チームに所属しているイヴと殺し屋ヴィラネルの戦いってことなんだけど、
まるで楽しむかのように仕事をこなしていくサイコパスなヴィラネルと上司からは逸脱した行為を咎められながらも、的を得た推理と考察が買われて極秘捜査チームに抜擢されたイヴ。
ふたりがじわじわと距離を縮めていく過程、ヴィラネルの心が通っていないかのような行動に目が離せません。
ヨーロッパ各地でのロケ、ヴィラネルのファッションも注目ポイント。
まずは作品の概略とキャストをご紹介いたしますね。
Contents
キリング・イヴ 概略
2018年からアメリカのBBCで放映されたイギリス製作のドラマ。日本では2019年2月にWOWOWでシーズン1、11月にシーズン2が放送され、現在U-NEXTでシーズン1が配信中。
ドラマは現在シーズン4まであり、更に2020年には続きが製作される様子。
ルーク・ジェニングス原作の「ヴィラネル」というスリラー小説が原作になっていて、脚本はコメディ作家でもあるフィービー・ウォーラー=ブリッジが担当。
シーズン1は、第76回ゴールデングローブ賞のテレビドラマ部門で、ドラマ部門の作品賞にノミネートされ、イヴ役のサンドラ・オーがテレビシリーズ・ドラマ部門で主演女優賞を受賞。
シーズン1の主要キャスト
極秘捜査チーム所属 イヴ・ポラストリ
サンドラ・オー
1971年7月20日生まれ、カナダ出身のコリアンカナディアン。
MI5の職員として勤務していたが、上司の命令に逆らったことで解雇されてしまったものの、独自に調査していたことがキャロリンに買われて、MI6の極秘捜査チームに引き抜かれる。
プライベートでは数学教師の夫と仲良く平和に暮らしている。常に忙しそうで、やることがなんとなく雑。MI5時代の上司とは、つまらないことでいつも言い争いをしつつお互いに信頼しあっている様子。
サイコパス暗殺者 ヴィラネル
ジョディ・カマー
1993年3月11日生まれ、リヴァプール出身。ジョディ・カマーは今作でエミー賞ドラマ部門・主演女優賞を獲得。

イギリスのドラマ「女医フォスター」では、妻子ある男性と恋に落ちた若い女性を好演。今回のサイコパスな役柄とは違い、真っすぐに恋をする若い女性だったので、その違いも注目ポイント。
透明感のある女優さんですが、だからこそ人を殺して「ニヤリ」と笑う姿にはぞくっとする。
今作のヴィラネルは、とにかくファッショナブル。暗殺者としての報酬が、贅沢な暮らしができることをヴィラネルの生活ぶりから想像できる。
良心の呵責なんていう言葉は彼女の辞書にはない。1話の冒頭、子供と微笑みを交わしあった直後に意地悪をやってのけ、微笑む彼女に今後の展開が楽しみになる。
MI6職員 キャロリン・マーテンズ
フィオナ・ショー
1958年7月10日生まれ、アイルランド・コーク州出身。

フランス人小説家のコレットの生涯を描いた「コレット」では、コレットの母シド役。
MI6のロシア部門の主任を務めるベテラン敏腕エージェント。単刀直入な会話から「できる女感」が漂ってくる。
イヴを朝食に誘って指定したレストランは、話の内容から貸し切りにしたと思われ、さりげなくそんなことをやってのけちゃう実力に脱帽。
イヴの能力を買って、極秘チームにスカウトする。
元イヴの上司 ビル・パーグレイヴ
デヴィッド・ヘイグ
1971年1月30日生まれ、イギリス・ヘイスティングス出身。
MI5時代のイヴの上司。イヴの失態で一緒にクビになってしまうが、イブがキャロリンのチームに参加することになったことで、ビルを誘い入れる。
元イヴの助手 エレナ・フェルトン
カービー・ハウエル=バプティスト
イギリス・ロンドン出身。2008年から女優としての活動をスタートしています。
イヴのMI5時代の助手をしていたが、その当時からキャロリンに憧れていて、イヴからキャロリンを餌に極秘チームへの誘いを受け、承諾しチームに加わる。
ハッカー ケニー・ストートン
ショーン・デラニー
ロンドン出身。2015年に王立演劇学校を卒業して俳優の道へ。
イヴが極秘チームに参加したとき、たったひとりのチーム要員だったハッカー。のちにキャロリンの息子であることが判明。
イヴの夫 ニコ・ポラストリ
オーウェン・マクドネル
1974年生まれ、アイルランド・ゴールウェイ出身。数多くのテレビドラマに出演。
ポーランド系イギリス人で数学の教師。見るからに穏やかな様子のニコは、料理もこなし陰ながらイヴを支えている。
ヴィラネルに仕事を支持する男 コンスタンティン・ワシリエフ
キム・ボドゥニア
1965年4月12生まれ、デンマーク・コペンハーゲン出身の俳優。北欧を代表するドラマ「THE BRIDGE/ブリッジ」に出演。
ヴィラネルに仕事を持ってくる謎の組織のメンバー。ヴィラネルのことを心配しつつも、彼女の自由奔放さに手を焼いている。
キリング・イヴの魅力
なんと言ってもこのドラマの魅力は、全てが相反する二人の女性の戦いってとこでしょうか。
若くて美しく、飛行機ならファーストクラス、列車ながら一等車、服も部屋もお金をかけて装い、自由奔放に仕事をこなしているけど孤独なヴィラネル。
フランス製の家具で揃えたという、ヴィラネルが住んでいるロンドンのアパートの部屋は、彼女がサイコパスだということが全く感じられない若い女性らしいインテリア。
それに対し、着る物には無頓着、いつでも地味目の色彩、動き易ければOKと考えているかのようなセレクト、髪は結ぶか下ろすかのどちらか、会議の席でも平気でパンをかじっちゃう雑なところはあるけれど、愛する夫や信頼している同僚がいるイヴ。
絶対にプライベートで交わることはないであろうふたりが、事件によって向き合うことになります。
平凡なMI5の職員だったイヴだけど、犯罪心理学を学んだ経験があることから、女性サイコパス犯罪者を密かに分析していたことで、MI6のエリート諜報員キャロリンにその能力を買われてスカウトされます。
そして、ヴィラネルを追うことにより、平和だったイヴの生活も変化していってしまうんです。
対照的なふたりがどうかかわっていくのか、痕跡を残さずに犯罪を重ねているヴィラネルをイブがどのように追い詰めていくのか?は大きな見どころのひとつ。
1話ではウィーンとトスカーナ、2話ではブルガリアとヨーロッパ各地を飛び回ります。その地の風景、その時々のヴィラネルのファッションも大きな魅力。
暗殺される人の背景は詳細に説明されていませんが、ヴィラネルに仕事を指示するコンスタンティンは、どんな組織の人間で、暗殺される人たちはどのようなつながりがあるのか?という点も徐々に明らかになっていきます。
もうひとつ、コメディ作家でもあるフィービー・ウォーラー=ブリッジが脚本を担当しているからか、イヴの何気ない行動、会話、つぶやきがちょっと笑える点も見逃せません。
サイコパスな殺人鬼が起こす事件が軸になっているにも関わらず、それを追うイブがおっちょこちょいだったりして、ぞーっと恐ろしいだけじゃない作品になっているのも魅力です。
まとめ
ホラーは苦手だけど、目をそむけたくなるほどの激しいシーンはないし、スリラーは好きなんで、このドラマは私にとって大好物のジャンルです。
アメリカではシーズン4まで放送されているようですが、今のところU-NEXTでの配信はシーズン1のみです。
現在、U-NEXTでの独占配信になっていますが、31日間の無料トライアルが申し込めますので、申し込んでまで鑑賞する価値のあるドラマだと私は思います。
スリリングでファッショナブルな作品がお好きな女性にはおすすめ!