実話を基にした作品

映画「コレット」は1900年初頭の衣装も見どころ!ネタバレあらすじ&感想

今回もミニシアターで、キーラ・ナイトレイ主演の「コレット」を鑑賞してきました。

キーラ・ナイトレイのお姫様役が大好きですが、キーラ・ナイトレイも30代半ばになり、お姫様役は少なくなりましたが、それでも、クラシックな衣装が抜群に似合う!というイメージは、全く変わりません。

映画「くるみ割り人形」あらすじ&キャストと感想/お菓子の国のキーラ・ナイトレイが可愛い!個人的に、キーラ・ナイトレイは世界一のお姫様女優と思っております。今回のキーア・ナイトレイは、お菓子の国の統治者らしく、甘くてふんわりした見かけの裏に潜んでいる邪悪な本質があったりもして、表情が変わっていく様も実に美しかったです。...

コレットは、1890年代から1900年代のパリでの物語。

田園地帯で育ち、結婚してパリに移り住んだコレットは、最初の頃、サロンで「あなた、ダサいじゃん」的なことを言われてしまいますが、だんだん洗練されていくんですね。

その衣装も女性にとっては、この映画の楽しみのひとつでもあります。

それでは映画のあらすじと感想を綴ってみたいと思いますが、ネタバレしていますことをご了承くださいね。


映画「コレット」概要

フランスの田舎町サン・ソヴールで生まれ育ったコレットは、14歳年上の人気作家ウィリーと出会い、激しい恋に落ちていた。

1893年、大人の女性へと成長したコレットは、結婚を機にそれまでとは別世界のパリへと移り住む。

コレットは夫のウィリーとともに芸術家たちの集うサロンへと足繫く通うことになり、初めは馴染めなかったコレットも、少しずつ新しい環境へ順応していき、いつの間にか享楽の世界に浸っていた。

しかし、派手な暮らしの裏では、ウィリーの浪費癖が原因で借金はかさんでいくばかり。

コレットの才能にいち早く気が付いたウィリーは、自身のゴーストライターとして彼女に自伝的な小説を書かせることに。

その後、コレットが執筆した「クロディーヌ」シリーズは、社会現象を巻き起こすほどの一大ブームとなるのだった。

映画「コレット」オフィシャルサイトより

「コレット」という女性

画像引用元:映画「コレット」オフィシャルサイト

シドニー=ガブリエル・コレット (1873年1月28日 – 1954年8月3日)

「性の解放」を叫び、同性も対象とした華麗な恋愛遍歴で有名。代表作のひとつは『ジジ』 (1944年) であり、後にブロードウェイで舞台化され、さらに1958年にはモーリス・シュヴァリエ主演により映画化もされた。

ブロードウェイ版『ジジ』のオーディションに自ら立会い、主演にオードリー・ヘプバーンを抜擢したことでも有名。

「コレット」Wikipediaより

コレットが作家として世に出るきっかけとなった、映画にも出てくる夫:ウイリーとは、1906年に離婚。

その後、男装の女性:ミッシーと関係を持っていたものの、1912年に再婚し、娘をもうけるも離婚。1935年には17歳年下のモーリス・グドケと再々婚している。

映画「コレット」ネタバレあらすじ

夫のウィリーは文筆業。とはいえ、構想を練るだけで、実際に執筆するのは別の人物。

ウィリーがコレットの文才に気づき、書かせた小説「クロディーヌ」は、ウィリーが添削&加筆して売り出したところ、増刷を重ね爆発的なヒット作となり、シリーズ化していきます。

クロディーヌは、小説だけにとどまらず、あらゆる商品になって世の中のアイコン的存在になっていきますが、あくまで作者はウィリー。

コレットは、夫が喜んでくれることに自分の喜びを見出していたものの、次第にゴーストライターであることに不満が貯まっていきます。

クロディーヌがシリーズ化していく中で、コレットとウィリー両方と大人の関係を持っていたジョーシ―をネタに執筆したシリーズは、ジョーシーの夫の力で本を全て買い取られ、燃やされてしまうというハプニングも。

ウィリーへの不信感や、不完全燃焼な欲求をコレットは、舞台で演じることに傾けていきます。

バイセクシャルのコレットは、ナポレオン3世の血縁であるベルブーフ侯爵夫人だった男装の麗人:ミッシーとの愛人関係となり、二人は舞台で共演。

パリのムーランルージュで公演された二人の舞台のスポンサーになったのはウィリー。大成功を信じていたものの、二人の同性愛を観客に完全否定され、会場は暴徒化して、公演は中止に。

常日頃から浪費癖があったウィリーは、それがきっかけとなり破産。

クロディーヌの版権を全て出版社に売り払ったことが原因となり、完全にコレットの信頼を失い、二人は離婚。

映画「コレット」ネタバレ感想

ネタバレ感想その1 1900年初頭の衣装も見どころ

時代は1890年の終わりから、1900年初頭。

パリでサロンデビューのとき、ウィリーに買ってもらった赤いドレスを「キツイ」と言って、あっさりした白いドレスに着替たコレットは、ぐっと襟ぐりが開いた華やかなドレスを着ている会場にいる女性たちの中、どう見てもさえないし場違いな感じ。

だけど、どんどん素敵になって、着る服も髪型も変わっていきます。

田舎にいたときは、お下げ髪だったコレットだけど、このくしゃっとアップにしたヘアースタイルがすごく似合っています。

そして何より、キーラナイトレイは帽子が似合うんですねぇ。小さな麦藁帽を斜めにかぶった姿がまぶしい!服は今でも通じるようなショート丈のジャケットとロングのスカート。

これにブーティという装いでした。

「ある侯爵夫人の生涯」のようなドレス然とした服装ではないけど、どれもこれもエラガント過ぎず、清潔感があり、パリを感じる装いでした。

映画「ある侯爵夫人の生涯」が観られる有料動画配信サイト一覧~洋画編~ 原題:The Duchess 製作年:2008年 製作国:イギリス・フランス・イタリア合作 日本劇場公開日:2009年4月...

そして、コレットとウィリーのふたりが足しげく通っていたジョーシ―という女性の部屋着が、これまたナイスなんです。

ジョーシ―はこの女性。部屋着の写真は見つからなかったけど、二人の愛人を待つことの目的はひとつ。すでにゴージャスなナイトウエアに贅沢でセクシーなガウンを羽織って待っているんです。

夫婦どちらも相手にする背徳感は、罪の意識を感じる優越感?だったでしょうか。

ネタバレ感想その2 夫の影に隠れているもどかしさ

コレットが書いて爆発的なヒットを飛ばした、クロディーヌシリーズの署名はウィリー。ある時、コレットは次の作品は共著にしてほしいと頼みますが、もちろんウィリーには断られます。

1900年初頭、今よりずっと女性の身分は低かっただろうし、職業を持っている女性すら少なかった時代。爆発的な売り上げを作った小説が妻と共著、実は妻の作品、だなんてウィリーのプライドが許さなかったのでしょう。

ただ、コレットの小説が世の中で評価されたのは、ウィリーの指導があったからで、最初からひとりで書いていたとしたら、そこまでのヒット作品にならなかっただろうと思われます。

人を引き付けるテクニック、表現方法を叩き込んだウィリーを「校長」と言っていたシーンで、コレットも十分認識していたことがわかるのですが、だからこそ共著で、と言ってみたのでしょうね。

それが叶っていたら、ふたりの関係は違っていたかもしれません。

ネタバレ感想その3 ウィリーの浪費癖がすごすぎる

身分の違うコレットと結婚することで、相続権を放棄したウィリー。売れっ子小説家なら、十分な収入があるだろう、と思うのに、どうやら格別な浪費家のようです。

ある日、打ち合わせに行く、と言って出掛けたウィリーが娼館にいるところへ出くわしたコレット。ふたりは道路上で言い合いになりますが、その時、ウィリーが浪費家であることがわかります。

ただ、浪費家でもあるけど、商才もあるんですね。コレットの才能を見出し、小説をヒットさせるための構想はウィリー。

そして、ヒットした小説の主人公「クロディーヌ」をモチーフにした商品化を考案したのもウィリー。

ここで、莫大な収入につながったはずなのに、結局またピンチに陥っちゃうんです。浪費癖ってのは治らないのかもしれません。

破産に至ったのは、舞台劇のスポンサーになったことがきっかけですが、これも博打と同じ。博打を打っているシーンはありませんが、ウィリーは博打好きだった様子。

結局、どれだけ稼いでも、湯水のごとく消えていた・・ってことですね。

ネタバレ感想その4 コレットの母の言葉

歴史に残る功績を遺す人や、人々が語り継ぐほどの人というのは、非凡だと思うんですね。コレットもまた、そんな人物だったと感じます。

田舎でのびのびと育ち、ウィリーの娼館通いを知って実家に帰ったとき、母に「あなたらしさは誰にも奪えない」と励まされます。非常に、娘の個性を大事にしている言葉だと思います。

だからこそ、コレットは自分のやりたいこと、自分の主張、自分が関心を寄せるものに対して貪欲でした。

自分らしさを失わなかった人生だったように感じましたね。

映画「コレット」まとめ

あの時代に、非常に奔放な女性だったという印象。男女を問わず、関係を結び、それがコレットの芸術を生み出す糧にもなっていたように思います。

無名の新人女優だったオードリー・ヘプバーンを、1951年のブロードウェイ舞台作品「ジジ」の主役に大抜擢するセンスも持ち合わせていました。

コレットの行動力、決断力、先を見る目、どれもがうらやましい気持ちになりましたね。

その実在したコレットを、キュートにパワフルにキーラ・ナイトレイが演じていました。

女性におススメの映画ですので、是非!