実話を基にした作品

映画「ボヘミアン・ラプソディー」は何度見ても音楽にしびれる映画だった感想

伝説のバンド「クィーン」の伝記として映画化され、ロングランを続けた「ボヘミアン・ラプソディー」はキャストの動きが圧巻でした。

いやー、ホント!よかった。

私は、クィーンが大活躍していた時代を生きてきたけど、その頃はロックに興味はなく、ソウルミュージックが好きだったし、フレディのタンクトップから胸毛が見えて、いつでもぴったり細めのパンツを履いているのがビジュアル的にどうも好きじゃくてねぇ。

好きじゃないと思っていたもののクィーンの音楽は、確かに耳に残っているし、今聞けばこんなに素晴らしかったのか!と素直に感じたし、その素晴らしい音楽が生まれるまでの苦労やら情熱やらを映画から感じ取ることで、更に素晴らしさの価値が上がった感じでしたね。

現役時代を知る世代には、クィーンメンバーたちの動きは必見!で、そこに対する称賛と感想を綴ってみたいと思います。感想はネタバレを含みますので、ご注意くださいね。

IMAXがおススメ!の理由

IMAXシアターは、映像はクリアで美しく、何より音響が素晴らしい。

独立した専用スピーカーや高度なチューニング・システムによって精密なサウンド調整を実現しているため、前からだけじゃなく、全方向から音を感じることができるので、お腹に響く重低音等、まるで音の中にいるような感じ。

やや扇型になった大型スクリーンは、映像がリアルに迫ってくるような感覚があり、ライブ映像は通常の2Dスクリーンより、映画との一体感が得られる感じ。

通常のスクリーンでも鑑賞し、2回目はIMAXシアターで鑑賞しましたが、ライブ映像が重要な「ボヘミアン・ラプソディー」は断然IMAXがおススメです!

作品の概略

今更、ここであらすじを書く必要もないかと思うけど

「クィーン」というロックバンドの誕生から、リードボーカル「フレディ・マーキュリー」の苦悩、バンド解散の危機、そこからまた団結して20世紀最大のイベント「ライブ・エイド」に出演するまでを描いた伝記作品。

キャストたちの動きに称賛!

クィーンのボーカル「フレディ・マーキュリー」役は、映画『ナイト ミュージアム』シリーズで「展示物」である若きエジプト国王アクメンラー役を演た「ラミ・マレック」

双子の兄弟がいるロサンゼルス出身の37歳。

いやいや!フレディだけでなく、他のメンバーも見事です。どこで探してきたのだろうと、映画にかけるスタッフたちの熱量を感じましたね。見た目がそっくりなのは話題になっている通りですが、動きもすごいんです!本当にクィーンのライブを観ているのかも?と錯覚するほど。

それもそのはず、ラミ・マリックがフレディを演じるにあたり、ムーブメントコーチに付いて、徹底的にフレディの動きを研究し模倣したのだとか。

俳優陣達の努力があってハイクオリティな動きに仕上がり、だからこそロングランヒットにつながったのだと思います。すごいです。

  • ギタリストのブライアン・メイを演じているのは「グウィリム・リー」
  • ドラマーのロジャー・テイラー役は「ベン・ハーディ」
  • ベースのジョン・ディーコン役は「ジョゼフ・マゼロ」

左端がジョン・ディーコン役の「ジョゼフ・マゼロ」、その隣がロジャー・テイラー役の「ベン・ハーディ」、左から3番目がロジャー・テイラー本人、その隣がブライアン・メイ本人、右から2番目がフレディ役の「ラミ・マリック」、右端がブライアン・メイ役の「グウィリム・リー」なんと豪華なワンショット。

指導は実際のメンバーだった

それぞれのキャラクターを演じたメンバーに、実際のメンバーが楽器演奏の指導をした感想を語っている動画。

ギターやドラムの演奏は、吹替や演技ではなく、本当に俳優たちがそれぞれに猛特訓をして弾いていたというから、更にびっくり。

ちょっと話はそれるけど、テレビで芸能人が例えばダンスや楽器や、今まで経験のないことをやらされる場面が多々あるけど、みなさん本当に見事にやってのけちゃう。

それができる人とできなくて挫折する人で、業界に残れるか、去っていくかが決まるんじゃないだろうか・・・と私は思っているほどなのよっ。

プロは、何をやらせてもちゃんとクオリティの高い結果を出してくるからすごい。

まさに、この映画はミュージシャンを演じることになった俳優さんたちの努力によって、真に迫るライブ感が表現できているってことよ。

感想

まだ無名だったころに知り合った女性と長く付き合っていくんだけど、ある時から自分がゲイかもしれない・・と思うようになり、それが原因でその女性とは決別しちゃうのね。

だけど、フレディとしては、心から信頼できる人でもあり、人として深く愛しているから離れて欲しくないわけ。

そうは言っても、女性の立場からしたら、自分が好きだと思っていた男性がゲイとわかったら、そりゃあ付き合いはやめるわよね。

ただ、フレディはその女性が去ったことで、心にぽっかりと穴が開いちゃうの。

クィーンは、世界中どこへ行っても大勢の観客を動員し、何をやっても話題になり、駆け足で成功への階段を上っていくんだけど、そうなるとフレディはますます孤独を感じるようになる。

よくある話だけど、成功者の元にはたかりのような連中が集まり、様々なことを吹き込んでいくから、フレディは迷走し始め、バンド仲間ともうまくいかなくなるわけね。

でも、フレディは心から信頼していたその元カノから言われたことがきっかけとなり、自分を取り戻し、バンド仲間に謝罪をしに行くのよ。

それって、とても勇気のいることだけど、フレディが芯から腐っていたわけではなかった!ということよね。頑張れ!フレディ!甦れ!クィーン!と思って手を握り締めた場面だったわ。

まとめ

映画が幕を上げた瞬間、ライブ・エイドのシーン。大歓声の中、フレディが舞台へと出ていく。演出、上手いよねぇ。最初からハートをわしづかみだもの!

ロックは好きじゃない、フレディは見かけが好みじゃない、なんて思っていた自分、子どもだったな、と今は思うのよ。

ジャンルは問わず、いいものはいい!クィーンのメンバーが楽しそうに新譜を作る様子や、クィーンの十八番「ドン・ドン・パンッ」が生まれる瞬間や、練習をしている姿、そして音楽が流れるシーンは、どれも全部胸が熱くなる。

通常、映画が終了し、エンドロールになるとぼちぼちと人が帰り始めるけど、この作品は館内の灯りがつくまで、ほぼすべての人が座ってた。

何故なら、エンドロールのBGMがクィーンの音楽だったから。もう30年以上も昔の作品なのに、全く時代を感じさせない音楽たちは、きっとこれからも若い世代に指示されていくかもしれないわね。