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映画「アクアマン」ネタバレ感想/海中シーンも陸のロケ地も抜群に美しい!

海外ヒーローもの映画で、一番好きなのは「バットマン」の「ダークナイト」シリーズでしたが、なんと!「アクアマン」は、これまでDC映画の世界興収1位だった『ダークナイト ライジング』を抜いてトップに立っているんですって。

ダークナイトシリーズは、大人が見てもしっかり面白いヒーローものです。ただ、ちょっと暗いのよね。

でも、アクアマンは底抜けに明るい!老若男女全てが手を叩いて楽しめる新ヒーロー誕生と感じました。アクアマンが参戦していた2017年の作品「ジャスティス・リーグ」を完全に凌いじゃった感ありましたね。

とにかく、時々ぷぷっと笑えるし、抜群の海中シーン映像、目を見張るほど美しいロケ地、どこをとっても文句なく面白い映画でした。

興奮冷めやらぬ私、それを上手にお伝えできるかわかりませんが、感想を綴ってみたいと思います。感想はネタバレ含みますことをご了承くださいね。

作品の概略

海底の帝国アトランティスの王女と人間の間に生まれたアクアマン「アーサー・カリー」は地上で育ったが、アトランティスが人類を征服しようと地上を攻めてきたことで、地上と海の平和を守るため戦いに身を投じる。

異父兄弟の弟「オーム」が地上と海の制服を目論んでいたため、兄弟対決にもなるが、アーサーが望んでいるのは、全ての世界の平和。

それを助けるために立ち上がったのが、アーサーを海に連れ戻した海底国ゼベルの王女「メラ」

アーサーは、メラの助けを借りて、立ちふさがる幾多の困難を乗り越えて地上と海の平和のために戦うが・・結末は?

感想

その1 圧巻な海中シーンの世界観

画像引用元:IMDb

見たこともない映像がスクリーンに広がりまくっていました。海底国ゼベルの王女「メラ」を演じたアンバー・ハードが、海の中でのシーンは全て陸で撮影していて、一切水はなかった、とテレビのインタビューで語っていたんですね。

でも、水の中で髪がゆらゆらと揺れる様子、泳いでいる時の体の周りの水の動き、泡の立ち方などなど、すごく自然。

とにかく!全ての海中シーンが圧巻です

陸の馬の代わりに、海の中での戦いは巨大なタツノオトシゴや、竜みたいな生き物、サメなどにまたがっています。夢があって想像力が膨らみ、これは子どもが少年期だったら絶対見せたい!と思いましたね。

アクアマン:アーサーと異父兄弟の征服企んでいる弟:オームが一対一で戦うシーンは、まるでお祭り騒ぎ。観客もいるし、海の生物も見守っています。

そんな中、8本の足を駆使して太鼓をたたくタコに、はまりましたねぇ。8本の足を自在に操り、8個の太鼓を演奏するんです。見事でしたよっ!

まあ、そんなシーンは全然なくてもOKなのに、意味なくぶち込んできて海の世界観を盛り上げちゃう遊び心もぐっと来ちゃいます。

その2 抜群に美しいロケ地

とにかく、ロケ地がべらぼうに美しい!それを見るだけでも価値あり!と思います。

海がテーマの映画なので、技ありの海中シーンと一切技のない自然豊かな浜辺。どちらも見事です。

今は削除されてしまったようですが、映画が公開される前にはジェームズ・ワン監督のインスタグラムに「Location scouting paradise」と書いてアップされていた美しいビーチの写真がたくさん掲載されていました。

同じくジェームス・ワン監督のインスタグラムに「マニラからの帰り」と書いて、ジェイソン・モモアとアンバー・ハードと一緒に写した飛行機の中での写真があったので、マニラもロケ地のひとつだったと思われます。

ホント!スクリーンの中は美しくファンタジーな世界観でありながら、戦いの要素は激しくアクティブで、たまりませんでしたね。

その3 アーサーはお茶目

アクアマン:アーサーを演じたハワイ出身のジェイソン・モモアは、海外人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でドスラク人の王カール・ドロゴを演じた俳優で、身長193センチ、しかも見ての通りの強面アンド筋骨隆々。

でも、笑うと非常にキュート。しかも、映画の中ではなかなかのはにかみ屋さんで優しくて、平和を愛し、正義感が強く、まさに現代が求めているヒーローです。

ジェイソン・モモア(Jason Momoa)1979年8月1日生まれ
Wikipedia
Instagram

真の王しか得ることができないと言われている黄金の矛を探しに、母アトランナと海底国ゼベルの王女メラに見送られ、海底のコアまで行くとき、浅瀬から海へと入っていくんだけど・・・

その浅瀬には飛び石があって、今まで濡れていたし、これからも全身濡れるのに、飛び石をひとつひとつ歩いていく・・・って、意味あるんかぁーい!と突っ込みたくなったり

ある日、父と陸の酒場で飲んでいたら、屈強な男に囲まれ「おまえ、アクアマンだろ?」と、スワっ!絡まれた!と思いきや、屈強な男たちは「有名人だよな、一緒に写真撮ってくれよ」と言って、ポーズを取ってスマホで撮影とか

ユーモアも満載なんです。

時々ぷぷっと笑えると、次は何をやらかしてくれる?と、更に映画に引き込まれますから、無駄なようでいて憎い演出です。

その4 音楽が素晴らしい

画像引用元:IMDb

いつも同じことを書いていますが、映画と音楽は切り離せない恋人同士のような関係です。

女性がいい人でも、彼を友達に紹介したとき、その彼に対する評価が低いと、なんであんなオトコ選んだんだろうね?と、友人間で話題になっちゃいますよね。

それは、女性の本来の評価とは乖離して、二人一緒にした場合の評価は下がります。

って・・こんな例え話しいらない?むしろわかりにくい?

何が言いたかったかは想像つくと思いますが、それほど映画にとって音楽が大事ってこと。映画の出来がとてもよかったとしても、シーンごとに使われている音楽と合っていなかったり、違和感を感じたり、センスわるっ!と感じちゃうと、途端に映画に対する興味すらダウンしちゃうもん。

でも、アクアマンは音楽も抜群でした

単なるBGMだけじゃなく、ラップ調の音楽が入ってきたりもして最高でした。

ちなみに、音楽を担当したのは、映画音楽を数々手掛けているイギリスの作曲家「ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ」他に「ターザン:REBORN」「ハクソー・リッジ」「ワンダーウーマン」など。

余談ですが「ターザン:REBORN」もなかなか面白い作品です。おススメ!

その5 何故、海底国は地上を征服したいのか?

海底国が地上に対して持っている怒りは、「海を汚し続けてきたこと」にあります。

ここには、全世界に向けての監督のメッセージが込められていると思います。

海は誰のものでもないと思ってはいけないんです!リアルにアトランティス帝国は存在しないけど、海の中にはたくさんの生き物がいて、それらの恩恵にあずかり人は生きています。

その映画が発しているメッセージをスルーすることなく、全ての人がしっかりと受け止められたらいいなぁと思いました

まとめ

この映画は、映画館で見てこその迫力なので、観ようかなぁと迷っているなら、公開中に映画館での鑑賞がおススメです。しかもIMAXだともっと海中シーンに迫力があっていいかも。

DVDや動画配信で後から見ても、大きなスクリーンで観る迫力はないから、感想もぐっと違ってきてしまうと思います。

エンドロールが流れても、音楽が流れている限り席を立っちゃ絶対ダメよ!次回作が期待できる映像が流れるからね。