8月24日からU-NEXTで配信されるドラマ「アレックス・ライダー」のエピソード1だけすでに配信されていたので、鑑賞してみました。
2006年に公開された映画「アレックス・ライダー」は、イギリスでベストセラーになったシリーズ小説『ストームブレイカー』を原作として、主役は500人ものオーディションから選ばれた当時16歳のアレックス・ペティファーが演じています。
日本では、2007年10月27日に公開されていますが、映画の評価はあまり高くなく、子供向けスパイ映画、子ども騙しのスパイ映画、という酷評もある中、テンポもよく気軽に観れるスパイ映画、というレビューも観られます。
今回は『ストームブレイカー』の次のシリーズ「ポイントブランク」が基になっているようですし、キャストが変われば雰囲気も変わるし、監督が変われば匙加減も違ってくるので、ドラマ版「アレックス・ライダー」の今後が楽しみです。
まずはエピソード1の感想とキャストご紹介。
作品概略
原題:Alex Rider
製作年:2020年
製作国:イギリス
キャスト:オット・ファラント、ヴィッキー・マクルア、ブレノック・オコナー
監督:アンドレアス・プロチャスカ、クリストファー・スミス
脚本:ガイ・バート、アンソニー・ホロウィッツ
原作:アンソニー・ホロウィッツ
映画版「アレックス・ライダー」でも原作者のアンソニー・ホロウィッツが脚本を担当しているようだが、今回のドラマでもガイ・バートと共に脚本作りに加わっている。
2000年以降に出して最も有名で最も売れたアンソニー・ホロウィッツの作品が、「女王陛下の少年スパイ! アレックス(英語版)」シリーズ。
アレックス・ライダーを主人公とするこのシリーズは、『ストームブレイカー』(2000年)、『ポイントブランク』(2001年)、『スケルトンキー』(2002年)、『イーグルストライク』(2003年)、『スコルピア』(2004年)、『アークエンジェル』(2005年)、『スネークヘッド』(2007年)、『クロコダイルティアーズ』 (2009年)、『スコーピアライジング』 (2011年)、『ロシアンルーレット』 (2013年)と続いている。
『ロシアンルーレット』は、シリーズ1作から登場している悪役ヤッセン・グレゴヴィッチを主人公にしたスピンオフ作品になる。
今回のドラマは、『ポイントブランク』が基になっていると思われる。
キャスト
アレックス・ライダー(オット・ファラント)
1997年4月17日生まれ、イングランド出身。身長172センチ。
2010年から俳優としての仕事に就き、11歳の時、シェイクスピアのグローブ劇場で舞台に立つ。その後、何本かのドラマに出演し、主役は本作が初。
インスタグラム・Twitter・Facebookなど、全てのソーシャルメディアのアカウントを持っていない。
映画でアレックスを演じたのはイギリスのモデル「アレックス・ペティファー」←こちらに彼のインスタグラムのリンクを貼ってあるので、ご興味のある方は見て!かなりなイケメンです。
トム・ハリス(ブレノック・グラント・オコナー)
2000年4月9日生まれ、イングランド出身。テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」でオリーを演じている。
本作では、アレックスの友人役。
オコナーは歌手とギタリストでもあり、YouTubeにいくつかのカバー曲を投稿。
ジャック・スターブライト(ロンケ・アデコルージョ)
誕生日や出身地は不明。RADA演劇学校を2013年に卒業。2017年にドクター・フー、2018年にスティーブン・スピルバーグ監督作品「レディ・プレイヤー・ワン」に出演。
本作では、ハウスキーパーとしてアレックスの家で長年バイトをしている。
ジョーンズ(ヴィッキー・マクルア)
1983年5月8日生まれ、イングランド出身。
今作ではMI6の諜報員。
ジェイソン・ステイサム主演作「ハミング・バード」、BBCドラマシリーズ「ライン・オブ・デューティ」等に出演。
個人的に「ライン・オブ・デューティ」はおススメドラマです。

ざっくりあらすじ
ごくごく普通の学生だったアレックスの生活が、叔父が亡くなったことで一変する。
叔父の死因は交通事故と聞かされていたが、安全運転の叔父がスピード超過で事故を起こすなんて考えられないアレックス。しかも、遺体を引き渡してもらえないどころか、会うことすら拒まれれたことで疑惑を持つ。
アレックスは、叔父の車を探し出し、そこで目撃したことを録画し、その場から出て行った車のあとをつけて叔父の死の真相を知ることになり、それがきっかけとなってスパイへの道を進むことになる。
エピソード1 感想
イギリススパイ映画の最高峰と言えば、誰が何といおうと「007シリーズ」。1962年の初回作「007 ドクター・ノオ」からすでに約60年。最新作は2020年春に公開予定でしたが、コロナの影響で11月に延期になりました。

11月には無事、公開されるんでしょうかね?大丈夫なかぁ?
アメリカならCentral Intelligence Agency(中央情報局)、通称CIAという諜報活動(スパイ活動)機関があり、イギリスでそれに匹敵するのがはMI6(Military Intelligence section 6)と呼ばれている軍情報部第6。
MI6は、正式にはSIS・情報局秘密情報部と呼ばれている機関だそうで、MI6は旧称のようです。
こうしたスパイ活動を行う世界観をベースにした作品がお好きな方には、おすすめのドラマじゃないでしょうか。
映画版は、子どもっぽいと酷評しているレビューが多かったものの、エピソード1だけしか鑑賞していないけど「子どもっぽさ」は感じませんでした。
小説だとアレックスは14歳、ドラマでは高校生かな?と感じましたが、そもそもそんな年齢の少年が国の諜報機関に所属して活動するってこと自体が非現実的なので、それを踏まえて観るべきかなとは思いますけどね。
大体、スパイ活動そのものが私たち一般人には、非現実的なのであって、だからこそこうしたスパイ作品がワクワクするわけですよ。
子どもが主役だとできることに限りはあるけど、そうだ!「名探偵コナン」だって同じようなもんじゃないですかね?
前置き長くなりました。
エピソード1では、アレックスの生活環境、そして叔父が亡くなってしまうこと、叔父の死因に不信感を持ったアレックスが真相に迫り、それがスパイになるきっかけになったこと、までを描いています。
アレックスがMI6から勧誘を受けた際、きっぱりと断ると、断り切れない状況を即座に作ってしまうところが、大人のやることって汚いよねーと思っちゃいますけどね。
自分も大人だけど、大人パワーやら立場パワーやら、階級パワーを使い倒して人を操るって、サイテーだと思うんですね。
そんなことで腹も立つけど、それは制作側の意図にまんまとハマったとも言えるかもしれません。
頭がよくても応用力のない人は、スマートとは言えないですよね。アレックスには、スパイになる適正とも言える物事の先を読む力や、応用力がある。
エピソード2から、アレックスのその力が遺憾なく発揮され、悪を成敗し、必ず正義が勝つことを証明してくれるまでの活躍が楽しみです。
スパイ作品がお好きなら、見る価値あるかも。
いや・・もしかしたら、単純に青年を応援したくなっちゃう【おばちゃん精神】から来る贔屓かもしれませんことをご了承ください。