海外ドラマ

待ってました!ドラマ「ブラックリスト」シーズン6ではあの人が引退しちゃった感想

アメリカのドラマ「ブラックリスト」の大ファンな私。シーズン6の配信を心待ちにしておりました。

遂にNetflixで解禁。いやー、裏切らない面白さです。

でも、レイモンド・レディントン益々太ったような?シーズンを重ねるごとに、着実にお腹周りがでっぷりとしてきています。

まあね、レッドは世界のあらゆる極悪人情報に精通し、FBIを助ける活動をしていても、彼を演じているジェームズ・スペイダーは還暦を迎え、加齢とともに忍び寄る脂肪には勝てないってことでしょうか。

それもまた貫禄、として観ることにしましょう。

ドラマ「ブラックリスト」ざっくり概要

アメリカで2013年からスタートした犯罪サスペンスドラマ。

国際的な犯罪者のレイモンド・“レッド”・レディントンが、免責と引き換えに情報提供を申し出て自らFBIに出頭。

FBIに協力し彼が持っている凶悪犯罪者の”ブラックリスト”に基づいて、様々な事件解決をしていく。

レッドが連絡係として指名した、新米捜査官であるエリザベス・キーンの出生には、大きな国際的陰謀が隠されていて、レッドとの複雑な関係が少しずつ明らかになっていく。

シーズン5のおさらい

財産と組織を失ったレッド。エリザベスの夫:トムは、ミスター・キャプランから譲られたスーツケース内の人骨を調べようとするが、殺されて骨を奪われてしまう。

そして、エリザベスの前にはレッドの別の娘ジェニファーが現れ、レッドの本性を暴くために協力しあう。

レッドは骨を取り戻して処分するが、エリザベスは骨が自分の本当の父親のものであり、FBIに協力しているレッドが偽物であることを知る。

シーズン6 ざっくりあらすじ

エリザベスとジェニファーは、協力し合ってレッドの本性を暴こうとするが、なかなか真実にたどりつけない。そんな中、レッドはエリザベスの密告によって逮捕されてしまう。

レッドは、自分で自分の弁護をしながら裁判に臨むが死刑宣告を受け、死刑執行が迫ってくる。一方エリザベスは、レッドが何者であるかを知る必要がないという気持ちに変化していく。

いよいよ死刑が迫った時、FBIテロ対策部副部長:ハロルド・クーパーが大統領にあるネタを持って交渉に行くと、死刑は中止となり、条件付きでレッドは釈放される。

シーズン6 ネタバレ感想

感想にはネタバレも含まれますことをご了承くださいませね。

目を細めて恐る恐る見るシーン

FBIテロ対策チームは、シーズン6でも様々な犯罪を追い続けるんだけど、私がイチバン怖かったのは、虫を研究している学者が虫をぞんざいに扱う人間たちに対し、虫に替わって復習するため、胃酸でも死なないよう改良した虫の卵を人間に飲ませちゃうという犯罪。

ホントにこんなことが起きたらどうしよう?と、背筋がゾッとします。

胃酸でも死なずに人の体内で孵化した虫は、身体の中を食い荒らし、口から飛び出してきちゃうんです。その様子のおぞましいことったら!

子どもの頃から、怖い話やゾンビ、ホラーは苦手。だけど、怖いもの見たさでそうした作品を見る時は、目をうっすらと細めて全容が見えないように頑張って鑑賞したりしていました。

そんな経験ありませんか?

口からぞろぞろはい出る虫たちの場面では、それが復活しちゃいました。よくこんなこと考えるなぁとある意味、感心します。

でもね、ブラックリストのすごいところは、それが単なるおぞましいシーンだけで終わらないところ。

何故、そんな事件が必要だったか、虫武器はそこだけで終わりません。

忘れた頃に復活して、ああ!あれはここでも利用されていたんだ、と唐突ではなく納得できる構成であること。

ま、口から虫じゃなくてもいいっちゃいいんですけどね。強烈に記憶に残っちゃうところが、ノーマルな日常を逸脱した事件ばかりのブラックリスト的とも言えるかしらね。

裁判に臨むレッド

逮捕されたレッドは、弁護士を依頼せず、自分で自分の弁護をしながら裁判に臨みます。

裁判長に「法律に精通した弁護士が必要なのでは?」的なことを言わたレッドは、「ある意味、法律を知り尽くして穴をかいくぐってきた私は、誰よりも法律を学んだ」と返します。

ここ、激しく納得ですよね。(セリフは正しくないのであしからず。意味はこんなだったかな?で書いてます。)

法律を理解していたからこそ、国際的犯罪者でありながら今まで捕まることもなく、巨万の富を手に入れて帝国を築き上げたのですから。

レッドは、裁判の席でもお得意の「しゃべり」で裁判長や検察官をやり込めようとします。

だけどそれは、暴言を吐くとか、怒鳴り散らすとか、意味不明な説明で煙に巻くとかではなく、裁判長が「そうかもしれない」と思うような理路整然としたしゃべり。

あれ?私、レッドを贔屓しています?うん、そうかもしれない。いや、そうです。

レッドは死刑が相当の凶悪犯であるはずなのに、今までドラマでレッドの慈悲深いところ、自分の周りの人には愛情深いところ、博識な点、ユーモアなどを見てきたから、どうしても死刑にしたくない、という心理になっちゃってます。

製作者の思うつぼですかね?

レッドの右腕:デンベが、無罪を勝ち取るために、レッドから支持を受けて自家用ジェットであっちゃこっちゃに飛び奔走しますが、死刑は確定してしまいます。

レッドも自分はここまでかもしれない、と死刑を受け入れ、最後の晩餐はエリザベスと共に過ごします。

その頃、エリザベスはもうレッドが偽物であろうと、この人は私を心から愛してくれている、受け入れようという気持ちになっています。

死刑台に横になり、薬物が注入されようとしたとき、1本の電話が入り、レッドの死刑は中止に。

そりゃそうだよね、レッドが死んじゃったら、ブラックリスト続かない。とは思っていても、そこまで粛々と流れていくと、もしかして?と思わなくもなくて、ホッとしちゃいましたね。

娑婆に出たレッドには、大きな使命が課せられています。そして、その使命を課したのが、コイツ芯からの悪党だろうなと思わせる大統領の側近アナ。

うーん、更に面白くなりそうな予感しかないです。

あの人が引退

サスペンスドラマだし、死亡で終了したわけでもないのに、引退と知ってウルウルしちゃうって、どんだけドラマに入ってる?って話しですけど、個人的にものすごく残念。

あの人とは、サマル・ナヴァービ。

何故、うるうるしちゃったかって?引退の理由かしらね。

話しが進む中で、サマルは体調不良を抱えてるな、ってことは感じる。

それが少しずつひどくなり、ある日、犯人を追いつめたところで凄腕のはずのサマルが取り逃がしちゃうんです。

それが彼女自身に大きな後悔や自信喪失や、申し訳なさや不甲斐なさを感じることになり、部長のクーパーに引退を伝えることになります。

だけど、サマルはモサドの出身。そこが大きく立ちはだかります。

サマルが抱えた血管性認知症だったかな?水中で呼吸が止まっていたことによる脳の後遺症で、徐々に物事の判断ができなくなったり忘れてしまったりという症状が進んでいきます。

それは、以前サマルがいたモサドという組織からしたら、秘密が漏れてしまうかもしれないという脅威になるわけで、暗殺対象になってしまうわけです。

それを知った同じ職場で働く恋人のアラム・モジタバイは、職も家族も友人も仲間も人生も全て捨ててサマルと一緒に逃げる決意をします。

だけど、サマルにしてみれば愛するオトコを自分の険しい人生の道連れにはしたくない。一緒にいれば彼も殺されるかもしれない、とレッドの助けを借りてアラムに言わず姿を消しちゃうんです。

基本、ラブストーリーは苦手なんだけど、クールなサマルのキャラ、感情を爆発させずに自分と彼の人生を見極める冷静さ、お互いの気持ちはお互いにわかっていても相いれない環境、大人の事情などがイチャイチャ感なく描かれていて胸に迫るものがありましたね。

フツーに生きていれば、こんな別れの状況にはなり得ないからこそ、興味深かったです。

個人的に、いつでもクールでかっよくて、スタイル抜群のサマルファンだったから、今後彼女は出てこないんだなぁと思うと、ちょっと寂しいですけどね。

更にっ!あの人も・・・

いつでもレッドのやや後方で静かにレッドを支えていたデンベ。口数は少ないけど、的確なサポートと優しさが滲む行動。レッドとデンベの揺るぎない信頼関係を非常に好ましく思っておりました。

ところがっ!二人の関係にヒビがっ!

その原因は、レッドが逮捕されたのはリズがリークしたことによるものだということを、デンベは知っていたにも関わらず、レッドに秘密にしていたこと。

その事実を知った時、レッドはエリザベスがリークした事実より、デンベが自分に秘密にしていたことの方に大きく動揺するんですね。

立場上、心から信頼できる人、本当の友人がいないレッドにとってデンバは唯一無二の存在だったのでしょう。

だからこそ、動揺が大きいことは想像に難くないけど、心に変化が訪れたのはレッドだけではありません。

静かに距離をおき関係性を見つめなおしてみると、レッドは改めてデンベの存在の大きさに気づくんだけど、時すでに遅し。

レッドが帰宅すると、そこには出ていく準備をしていたデンベの姿が。レッドは「離れていて何よりも君に会いたかった。私の許しは必要ない。君は間違ったことをしていないのだから」と告白します。

恋人同士のような会話ではありますが、違うからね。男同士の絆の話しですからね。

レッドの言葉を受けたデンベは、「僕はあなたを許せない。今まではあなたの道を歩いてきた。これからは自分の道を歩いていきたい」と出て行ってしまうんですよ。

デンベーーーーーーっ。カンバーーーーック!呆然自失。

デンベの言い分も理解はできる。確かにそう思うのは当然だな、とは思える。

レッドは考え方がものすごく自分中心だと思うし、デンベは頑なかな、とも思うけど、折衷案ってのはないのかしらね?

もしかして二人の関係はここでジエンド?!それは残念過ぎるんですよ。サマルの引退も残念だけど、デンベが去ってしまうのも同じように残念でならない。

という思いから、ちょっとズルだけど今後の「ブラックリスト」のキャストにデンベの名前がないのか?ってことを調べてみました。

えへへ。よかった。あります、あります。

レッドとの関係性は、今までとは違ってしまうかもしれないけど、今後もデンベは出てくるってことが確認できて、ホッとしちゃいました。

と共に、ふたりの関係性がどのように変化していくか?ってとこも楽しみですしね。

シーズン6最終話

怒涛の最終話です。アナの企みが徐々に明らかになっていき、アナチームとクーパーチームでの激しい攻防戦。

レッドがアナに銃口を突きつけられ、万事休す!と思ったその時、アナが撃たれてしまいます。え?誰がやった?

うふふ。デンベでした。お帰り、デンベ。

唐突な現れ方ではあったけど、許すって。帰ってきてくれたなら、もう何も言わない、と思ったのは私。でもきっとレッドも同じ気持ち。

デンベは「あなたの元を離れたとき、自分の道を歩いていくと言って歩いてみたら、あなたの道に帰ってきた」って、詩人のような言葉でレッドに説明していました。

きっとね、以前より信頼関係は厚いものになるに違いないわね。

私の気持ちがそこにフォーカスしちゃったもので、他のところの印象がやや薄くなっちゃったんだけど、やっぱりエリザベスの母は生きていたのよ。

そしてレッドは、エリザベスの母に会いに行くのね。

感動の再会?!と思いきや、意外な展開を見せ、えええええーそこで終わっちゃう?とシーズン7が待ち遠しいラストでした。

今後も楽しみでたまらない

シリーズが進んでいくと、マンネリになったりしがちだけど、ブラックリストには今のところそれは感じられません。

事件の意外性や国際的な展開、知らない世界で繰り広げられるワクワク感が魅力なのは当然のこと、シーズン6を見て更に感じたのは、主力登場人物の関係性、それぞれの思いが濃厚に描かれているところも魅力です。

そんな中、リズの娘はどうしたんだっけ?という疑問が・・・。トムの母親が引き取ったんでしたっけ?と思いつつ観ていると、最終話でリズの元に帰ってきます。

そうそう、リズの夫とその両親が中心になって描かれているブラックリストのスピンオフドラマ「ブラックリスト リデンプション」もすごく面白いです。

IMDbでのシーズン6最終話の評価は「9.2」だったので、視聴者のシーズン7への期待を煽ったってことじゃないかしら。

シーズン7では、死んだと思っていたリズの母親が生きていた様子。

2021年にはアメリカでシーズン8がスタートするみたい。まだまだ続くってことね。嬉しい。

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