2019年も半分終了。上半期に観た映画は、動画配信での作品も含めると70本くらいでしょうか。
「なんだこれ?」と理解不能だった作品、途中で寝ちゃうほど面白くなかった作品、書けない・・・ほど退屈だった作品たちと、邦画は記事にしていないので大体の数です。
劇場公開作品には、心から「観たい!」と思う作品が少なかったのが残念でしたが、ミニシアター系の映画に良作があったように感じています。
あたなの印象に残った映画は、何でしたか??
私が劇場で鑑賞した中から、好みだけで選んだ「2019年上半期洋画ベスト10」を勝手に発表したいと思います。
ランキングにしてはみたものの、どれも好きだった映画なので、甲乙つけがたし!ではありましたことをご理解くださいませね。
Contents
2019年上半期の劇場公開映画 洋画ランキングベスト10
1位 グリーンブック

文句なく楽しかった「グリーンブック」は、老若男女、誰もが観られる映画だったことも好ポイントだと思います。
とにかく、黒人天才ピアニスト:ドン・シャーリーとイタリア系白人トニーのバディが最高でしたもの。
最初は、ゴリゴリに人種差別をしていたトニーも、ドン・シャーリーと旅を続ける中で、キャラクターや価値観に違いはあるものの、信頼関係を築き偏見がなくなっていくんですね。
人って人種じゃなくてその人本来の魅力に価値を感じて付き合っていくものだ、ということを改めて感じます。
ラストシーンもほっこりと心が温まり、ナイスな終わり方をしていた作品でしたし、トニーとドン・シャーリーは亡くなるまで付き合いがあったという事実も好感度大です。


2位 ハンターキラー

ハンターキラーは、完全に好みの作品。ドキドキ・ハラハラしながらも、絶対にヒーローは最後に笑う!的な。
この映画の場合、ヒーローは潜水艦の艦長ジョー・ダグラスね。ジョーを演じていたジェラルド・バトラー、めっちゃ渋いです!
映画はもちろんストーリーや構成も大事ですが、誰が出ていてどんなキャラのキャストを演じているのか?ってとこも大事だと思うんですよ。
艦長はジョーは、寡黙だけどやるときゃやるわけで、その決断力にも痺れちゃうわけです。深い海に仕掛けらた魚雷の中を静かに進む大きな潜水艦。ドキドキしまっせぇ~。

3位 運び屋

「運び屋」は、意外性で心を掴まれた感じ。ご覧の通り、映画のポスターは暗い色遣いだし、麻薬の運び屋と聞いて明るいイメージはないですものね。
なんとなくのイメージが、実際に映画を観るといい意味でガラガラと崩れ落ちた感じでした。
運び屋のじーさんレオは、陽気だし、麻薬カルテルの屈強な男たちに対しても物怖じしないし、麻薬を運んでいる暗さはどこにもないし、実にチャーミングな人物に描かれていました。
だけど、その裏には、娘との確執、妻との関係、というもう一つのテーマがあって、そこも同時進行で描かれているのが、単に老人が運び屋として大金稼いでました、で終わらない良作に仕上がっていたように思います。


4位 アクアマン

アクアマンは、最高に楽しいエンタメ作品です。製作費もかけて、最新の技術を駆使して、べらぼうに楽しい映画に出来上がっています。
アクアマンを演じた「ジェイソン・モモア」彼がアクアマンじゃなきゃ、他に誰ができる?と思うほど、サイコーでしたね。
ちょいちょい笑えるネタも仕込んでいて、愉快爽快な映画です。
海の中の戦いも抜群に美しいけど、実際にロケをしているビーチも目を見張る美しさです。みどころ満載で飽きない作品でした。

5位 ある少年の告白

この映画を観るまで、世の中に「性的指向やジェンダー・アイデンティティの変更を目的とした矯正治療(コンバージョン・セラピー)」というものがあることを知りませんでした。
どう考えたって、性的指向やジェンダー・アイデンティティがセラピーで矯正できるとは、私には思えないけど、そうした施設に送りこまれる人が今でもいること、鬱や深刻なトラウマをもたらすだけでなく、自殺率も高いという事実がショッキングでしたね。
こうしたジェンダーを扱った作品が増えて、理解が深まり、偏見や差別が少しでも減っていけばなぁと思います。
矯正施設に入れられたベンを守り切れなかった母親の苦悩と、それでも最後には母親がジャレッドを救い出したことに、母の強さを感じた作品でした。
母親役のニコール・キッドマンが、まあ美しいこと!息子と一緒に苦悩し、変わっていく母親を見事に表現していたと思います。

6位 バイス

バイスはねぇ~、ムカつくんです。このおっさんに。ただ、家族に対する愛情は深い。私利私欲にまみれた強欲なじじいに成り下がらず、家族と同じように国民に愛情を感じていたら、素晴らしい副大統領になったかもしれないのにね。
ま、人間、権力を持つと人格も変わりますからね。こんなこと書いてる私も、もし日本の総理にでもなったら、ごうつくばばぁになるでしょうし。
ただ、チェイニーの影に妻のリンあり!なんです。リンのヘルプがなかったら、チェイニーは副大統領にはなっていませんでしたね。
女強し!です。

7位 パピヨン

最近観た映画なので、まだ記憶が新しいためのセレクトになっちゃってるかもしれませんが、この映画も二人のバディを演じた「チャーリー・ハナム」と「ラミ・マレック」がすごくよかったです。
映画そのものは、1973年にスティーブ・マックィーンとダスティン・ホフマンが出演した作品のリメイクですが、役者が変わり、時代が変わると、映画もリフレッシュしますね。
パピヨンとルイが、絶望的な刑務所生活の中で、協力しあいながらなんとか過ごしていくわけですが、パピヨンは脱走を何度も試みて、非合法であろうと出ていくことを決して諦めません。
それをひ弱なルイが、あれこれと助けてくれるんですね。やっぱり苦境にあってこそ、信頼できる存在が「心折れない」源なのかな。

8位 スノーロワイヤル

ここまで来て、劇場公開映画を観た本数は少ないかも??と、ふと思いました。ま、いっか。
スノーロワイヤルは、何ていうか・・息が抜けるバトル映画?とでも言いましょうか。激しいバトルがあるものの、なんとなぁーく抜けてる男子が多くて、ちょいちょいやらかしてくれます。
それがふっ、とおかしくて、壮絶なバトルに痛みを感じなくなります。そこが魅力の作品だと感じたかな。

9位 ビリーブ

すごく優秀なのに、オンナというだけで仕事にも就けなかった時代、困難な闘いに挑んだ女性の実話を基にした作品。
今も尚、法曹界で活躍中のルース・ギンズバーグのお話し。
ルース・ギンズバーグ本人もすごいんだけど、夫がまたすごいんです。子育てにも仕事にも協力的で、尚且つ優秀な男子。
それに比べて・・うちの夫は・・と思っちゃいますよね。でも、その夫を選んだのは自分自身。
何かをつかみ取る人は、運や縁にも恵まれていると感じますが、それ自体もその人が持っている才能かもしれない、と思わされます。
女性必見のパワフルで勇気をもらえる作品でした。

10位 ベンイズバック

薬物中毒を扱った作品は多く、2019年にはティモシー・シャラメ主演の「ビューティフルライフ」もそうでした。どちらをランクインさせるか、非常に迷いました。
こちらを選んだのは、薬物中毒になってしまったきっかけが、骨折の治療の際、投与された痛み止めが薬害によるものだったこと。
そんな不幸なことがあるんだ!という驚きと、母親役のジュリア・ロバーツに共感できたことが、こちらを選んだ理由です。
薬物依存の恐ろしさが、よぉーくわかります。

2019年上半期の劇場公開映画 洋画ランキングベスト10まとめ
私の中では、どの作品も1位で遜色ないと思っています。こうして書くことで振り返ってみても、いい作品だったな、と感じています。
洋画は、日常生活からの手軽なワープでもあり、知らない世界を覗かせてくれる場でもあるし、知らなかったことを沢山教えてもらえる教科書でもあります。
下半期にはどんな素敵な作品に出合えるかしらん。
とりあえずは、8月に公開予定の「ワイルド・スピード スーパー・コンボ」と「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が楽しみです!
ではまたぁ~。